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伊藤文彰/ちょっとベテランの髭シェフ
2020年10月14日 22:06
前回の続きでお菓子やチーズ、お酒のことを少し・・・クグロフ kouglof イーストを使ったお菓子。(塩味のものもありますが、、)ドイツではパウンドケーキのような生地で作ることが多いですが、アルザスではイーストを使ったブリオッシュに近い生地を使うのが一般的。そもそもオーストリアから来たこのお菓子は、マリーアントワネットが大好きでフランス宮廷に持ち込んだとか。この独特の形から、お坊さんの帽子から
2020年9月2日 09:24
前回、サンドル(川スズキ)からの流れで、この料理コンクール写真をお見せしました。今回はアルザスで行われるコンクールについて書きますが、少し長くなりそうなので番外編ということで。若干地方料理からはずれた内容になりますが、、、アルザス地方の首府、ストラスブールで2年に一度行われる料理や厨房機器などの大きな展示会「エガスト」。この期間中に、見習い料理人、シャルキュトリー、サンドウィッチ等、様々な料理
2020年8月27日 08:43
ベッコフの作り方それでは前回の続きで、ベッコフの作り方から。まず下処理(毛をバーナーで焼く)した豚足を、香味野菜と共に柔らかくなるまで煮て熱いうちに骨を取り除き小さく切りそろえます。仔羊の肩肉を一口大に切ります。牛バラ肉は余分な脂を取り除き、これも一口大に切ります。これをアルザスワインのリースリング、杜松の実、コリアンダー、ロリエと共に一晩マリネします。ここまでが前日の下準備。そして翌日。ポロネギ
2020年8月23日 07:16
シュークルートの作り方私は勿論、私の弟や店の連中も大変お世話になったアルザスのシェフがいます。コルマール近くのボーレンベルグというオーベルジュのガブリエル・メイヤーシェフ。残念ながらもう亡くなってしまいましたが、本当に心の温かいシェフでした。葬儀には弟しか参加できず、後にお墓参りした時は号泣してしまいました。ガビーさん(ガブリエルの愛称)は今も心の中にいます!! このボーレンブルグはコルマール
2020年8月21日 02:02
アルザスは美しい!!さて、今回からフランス地方料理の本題に入っていきたいと思います。まずは私にとって、一番馴染み深いアルザス地方から。とにかく美しい風景と村々、コロンバージュ(木組み)の家々がおとぎ話のよう。ストラスブールの大聖堂は圧倒的な迫力、コルマールには宮崎駿監督の「ハウルの動く城」のモデルになった家があったり、運河が流れるその様は、観光する場所には事欠きません。「フランスの最も美しい村」に