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アルザス地方料理 その5

前回の続きでお菓子やチーズ、お酒のことを少し・・・

クグロフ kouglof 

イーストを使ったお菓子。(塩味のものもありますが、、)ドイツではパウンドケーキのような生地で作ることが多いですが、アルザスではイーストを使ったブリオッシュに近い生地を使うのが一般的。そもそもオーストリアから来たこのお菓子は、マリーアントワネットが大好きでフランス宮廷に持ち込んだとか。この独特の形から、お坊さんの帽子からその名がつけられたとか、クーゲルさんという人の名前から付けられたとか、、、ありがちですが色々な説があります。アルザス特産のドライフルーツやナッツを入れたり、塩味のものなら茸を入れてアレンジしたりいろんなクグロフがあります。この独特の形をした型は、現在でははシリコンのものや金属のものも多いですが、元々はベッコフと同じスフレンハイム村の焼き物。真ん中に空洞があるため火の通りが良いのは、シフォンケーキの型などと同じ原理です。(写真は私の焼いたクグロフです~)

クグロフ

ベラベッカ Berawecka  

ドライフルーツやナッツなどアルザスの産物がたっぷり入ったパン。パンとはいってもたっぷりのドライフルーツで甘く、食後のチーズにはぴったりの味わいです。

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マンステール  Munster

アルザスのチーズといえば何といってもこのマンステール。僧院(モナステール)で作られていたので、この名前が付いたそうです。牛乳のチーズですが、塩水で洗いながら熟成するウォッシュタイプで、なんでも納豆菌に似た菌で熟成させるそうで、まぁまぁ、、、そういう匂いがします。香りは強烈ですが、食べるとクリーミーでおいしいです。勿論そのままでもいいのですが、アルザスのガビー師匠は丸ごとオーブンに入れ、トロトロになったところにクミンを少し振り、ジャガイモと一緒に食べてました。これ最高です。

ワインやオードヴィ  Vin d’Alsace et Eau de vie

アルザスワインはボトルの形が細長く、ドイツワインに似ているのはご存知の方も多いかと思います。品種名が記されている場合がほとんどで、リースリングやゲヴェルツトラミネール、ピノグリなどの白ワインの品種が多く、赤ワインはピノノワールはありますが、ほとんどが白ワインです。貴腐ワインや遅摘みのワインなど、甘口のデザートワインも作られていて、とても白ワインのヴァラエティが豊富です。そういうワイン産地だからこそ、お肉を使ったアルザスの地方料理が、濃い赤ワインに合う料理ではなく、白ワインに合うような仕立てになっているのでしょうね。下の写真は友人のドメーヌリーフレさんを訪れた時のものです。(丘の下からと上からの写真)

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そしてアルザスの多彩なフルーツを使ったリキュールや蒸留酒も有名です。オードヴィと呼ばれる蒸留酒は、現地ではドイツ語でシュナップスといっているのもよく聞きます。ミラベルやクエッチ(プラムの一種)、洋梨にサクランボ、フランボワーズ等々。また白ワインのブドウの搾りかすで作ったマールも作られます。アルコール度数が高く、少々注意が必要ですが、冷やして飲んだり、お菓子の香り付けに使ったり重宝します。写真はガビー師匠の醸造所で作っているアイテムです。

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この次は・・・バスク地方

これでアルザスはおしまいにして、次回からはフランスのヘクサゴン(六角形)の対角線、ドイツ国境からスペイン国境にとんでバスクの料理について書いてみようと思います。全然違う感じなので面白いかと。。。

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