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ごちゅういとなんだろうとA


ごちゅういとなんだろう(はる2歳6か月)


A

 はるは数・言語・文字といったものに余程惹かれるたちのようです。
 1歳の間、ロックオンした絵本を親がノイローゼになりそうなほど繰り返し読んでもらいたがったことから始まって、私の高校時代のレタリングの教科書を舐め回すように愛読し、夫も私も、水ペンのお絵かきシート「スイスイおえかき」や100均の丸シールにひたすらひたすら文字を書かされました。近所の森に散歩に行けば、足元のどんぐり…ではなく、小さな立て看板の下の方にある電話番号を読み上げ、上野の恐竜展に連れて行けば、恐竜そっちのけで説明書きの英文に大興奮していました。
 2歳2か月のある朝、私の英語の絵本を手に、部屋の隅で「よめる…わかる。」と呟いていました。こわいよ。
 2歳4か月のある朝、「じ、かけない。なんでかな…」と起き抜けに繰り返し言って泣いていました。いいよ、まだいいよ。そのうち必ず書けるようになるからさ…と、慰めてみても、本人の執着は止まりません。つくしが生まれた前後にとうとう書き始めました。そこからは、毎日何かしら書いていて、はるの生成する不可思議な文書類をうちでは「はるちゃん文書(もんじょ)」と呼んでいます。
  ご紹介が遅れましたが、ごちゅういとなんだろうは「!」と「?」のことです。

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