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日曜の朝、向かうはNEWGRAPHY
先日、めぐ@詩のソムリエさんからDMが届きました。
福岡市美術館で戸高慶一郎さんとコラボ展示をするとのこと。
戸高さんとは6月に行われた「詩のレストラン」展でめぐさんと写真のコラボをしていた方。
日曜日の午前中、ぽっかりと空いている時間。せっかくだから早く到着して開館を待つことにする。
美術館開館待ち
— ふむふむ (@pxZcNBVrWVa3G6E) November 20, 2021
ランナーの中に知ってる人がいそうhttps://t.co/0HXwjEfygP pic.twitter.com/kqWHgte7y8
公園そばのイチョウの色に心惹かれる。
9時半から始まるNEWGRAPHY。福岡市美術館の屋外、階段を昇って行った場所で開催されていました。
NEWGRAPHYから受け取ったものをイベレポとして残します。
渡邊めぐみさんと戸高慶一郎さん
4か月ぶりにお会いしためぐさんと戸高さん。今日も温かい笑顔でお迎えしてくれました。
前回は詩からインスパイアされた料理をめぐさんが作り、戸高さんが撮影する流れでした。
今回はどこでも手に入る手持ちの花火。花火の放つ光と輝き、切り取られた一瞬はどんな表情を見せてくれるのか。
力強さやたおやかさ、戸高さんが撮影した花火が訴えかけるものをめぐさんが詩に当てはめる。
写真の前に立ち、詩を朗読していた小学3年生の女の子。ちょうどめぐさんが詩に興味を持ったのと同じくらいの年の子どもが透き通る声で字を追う。
初めて触れるインドの詩、難解な漢字もスラスラと読み上げていく。詩の世界に没入する彼女を見ているとめぐさんだけでなく私まで胸が熱くなった。
夜空を彩る花火やお腹まで響く音、汗をかいた体に吹き抜ける火薬のにおいのする風、家族や大切な人と一緒に見上げる時間。
この2年近く、失われてきた思い出をひとつずつ取り戻していくような花火の写真と詩から、また新しい希望が生まれた気がします。
11月27-28日 花火フォトの展覧会が開かれるそうです。詳しくは戸高さんのインスタから
https://www.instagram.com/todaka103/
徳永 昌弘さん
会場をぐるりと一回りしている時に見つけたポスターの言葉
PEOPLE WHO DON’T THINK SHULDN’T TALK.
思わず釘付けになり、足が止まる。
後ろから声をかけてくれたのが徳永さんでした。
「考えていない人は考えている人に対して批判や否定から始まるんです」ああ、覚えのある景色が浮かぶ。でも考えが足りていないから自信がなくて、意見があっても言い出しにくくなったりしますと切り出した私に対し、「でも考えているからこそ意見が生まれるんですよ、考えていない、考えているふりをしている人からは決して生まれませんから。否定しても批判しても新しいものは生まれない。気づいたことを形にする、昨日そんな話をイベントでしたんですよ」
作品をひとつひとつ説明してくれた徳永さん。本当ならNYで展覧会を開く予定だったといいます。今回の禍で残念ながら叶わなかったそうですが、緊急事態宣言中に増えた家飲みでアルコール需要が高まり関連のごみが増えたというニュースをきっかけに、アルコールの瓶にイラストをつけ、ごみにせず花瓶やインテリアとして生かせないかと考えたそうです。
見えているものの欠点を探すのではなく、生かすにはどうしたらいいか。発想を逆転させることこそメッセージ。
講演を聞きたかった、残念に感じたと同時に、聞いていたらこんな風に話すことは叶わなかったかもしれないと思い直す、一期一会に感謝する。
ガスマスクをつけたうさぎのイラスト、イラストにメッセージをのせて発信する徳永さんは建築や広告、パッケージデザインなど多方面で活躍するアートディレクター・デザイナーだと知りました。
考えている、感じているからこそ言葉にできる。メッセージを伝えられる。上手に伝えられなくても想いは通じる。
そんなことを考えたひとときでした。
日高真吾さん
最後は活版印刷でしおりとブックカバーを作るワークショップを開催していた日高印刷さん。
ワークショップは大人気で午前・午後の回とも10名のところ、午前の回ぎりぎり最後の10番に滑り込むことができました。
おじいさまの代からガリ版刷りや写植を行っていたという日高印刷さん。活版印刷は3代目である真吾さんの趣味が高じてはじめたものだと言います。カタカナの文字をピンセットでつまみ上げ、並べて機械にかける活版印刷。力の入れ具合で地の太さや濃さ、毎回異なるのだそうです。
1回使うと字がつぶれてしまう活版印刷。今はまだ手元にあるものを使用していますが活版を作っている場所は徐々に減りつつあるといいます。関東には今もまだ活版印刷を行っている場所があるそうですが、サイズが違うとの事で作り直しをしなければならないそう。
貴重なものを使わせてもらって申し訳ないような、そう伝えると、「これをきっかけに活版印刷の楽しさを知って広めてもらえたらうれしいです」と話す。
古いプレス機は活版を辞められた方がゴミに出していたものを譲り受け、サビて硬くなっていたハンドルも磨き直して使えるようにしたそうです。
今回、活版が消耗品であることを知りました。この文化を残していけるよう私にも何かできないかな?と考えています。
以前のつながりから声をかけてくれためぐさん。そして、はじめての場所で新しく出会ったふたりから受けた影響を何かの形で生かしていけたらと思っています。
NEWGRAPHYは23日まで開催しています。詳しくはこちら。
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