ハチミツはんぶんこ|シロクマ文芸部
「ハチミツはんぶんこしよう」
たっくんが突然言い出しました。
赤ちゃんのげんこつくらいの大きさの小さな小さな瓶に入れられたハチミツ。お母さんがこの間誕生日プレゼントでもらったもののようです。
多分外国のものなのでしょう。キレイな赤と金の瓶。もしかしたらクリスマス用なのかもしれません。
「いいよ、じゃあたっくんはこのくぼみのところまで食べていいからね」
さっちゃんはその瓶の真ん中のくぼみを指さしてたっくんに確認しました。半分こするにはちょうどいいくらいの大きさです。