![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/117139991/rectangle_large_type_2_07b0682b178b403b0cec400d9d7233a2.jpg?width=1200)
おはぎの優しさに包まれて。
農家に生まれ育ち嫁いだ祖母は季節の行事や先祖供養を大切にする。
どんなに自分の体調が悪くても。
物心ついた頃から、お彼岸のときに祖母の牡丹餅、おはぎが作られなかったことはない。
自家製の小豆を使った手作りあんこに餅米100%、添加物なし。
こんな贅沢なものはない。
結婚して家を出た今、夏も終わり涼しくなるお彼岸シーズンにおはぎがないことが寂しくなり、
初めて自分であんこからおはぎを作ってみた。
丁寧に小豆を炊いていく工程は、何かと効率化を図り合理的に生きようとしがちな現実から解放され、家族ないしは自分自身を大切にできているのではないかと思わせられる。
きっと嫁ぎ先で苦労が続いた祖母だからこそ
おはぎ作りを大切にしていたのかもしれない。
家族のために、そして自分自身のために。