なんかわからんけど楽しい「愛ある文章」を書きたい
今日は、理想の文章について考えてみようと思う。
私の理想は、読んでいて「なんか楽しいな」と思う文章だ。
たとえば、ミュージシャンの新譜やライブレポートについて書かれた記事。
読者の理解を助ける知識や周辺情報などは、もちろんきっちりとカバーしている。そこには揺るがない論理性がある。
けれど、ふいに言葉と言葉のすきまに、控えめだけれど芯の強い「愛」を感じるのだ。
がんばって熱量をおさえて書いたんだろうか? と想像すると、自分でもよくわからないけれど書いた人と握手したくなる。自分が好きなバンドや歌手について書かれた記事ならなおさらだ。その記事が愛しくて仕方がなくなる。
そのほか、きれいな文章でなくても、「推しが最高」「飼い猫が可愛すぎる」「漫画の続きが気になって夜しか眠れん」などなど..…笑
書くことは伝えることなので、伝えたいという欲を刺激してくれる体験は、素敵だなと個人的に思う。
とはいえ、伝わるように書くのは本当に、本当にむずかしい(大事なことなので何度だって言う)!
すこしドライな気持ちで推敲するほうがきちんと伝わる文章になる。けれども、それだけだと寂しい。
記事の目的(情報を提供し、行動を促す)を果たすにはおそらく、「はっきり楽しい」ではなく、「なんかわからんけど」くらいが丁度よいバランスだろう。
そういうわけで、私にとって「なんかわからんけど楽しい文章」は大好物であり、憧れであり、目指すべき理想だ。
これからも料理の隠し味のように、さりげなく愛を込めて書いていこうと思う。