水害にあったら まず行うこと|生活と住まいの再建|防災アクションガイド
※2024年10月22日修正
FUKKO DESIGN の木村です。
「防災アクションガイド」の第六弾が完成しました。
今回は「生活と住まいの再建」です。
今までは、風水害、熱中症、夏の天気の急変、冬の荒天、地震・津波と、主に自然災害ごとの備えをまとめ、発表してきました。
様々な方々に使用いただいてきましたが、その中で、災害後の対策を詳しくまとめたものも欲しいという声をいただきました。
そこで、自然災害ごとの全般的な備えではなく、災害に見舞われた後の具体的な再建方法に特化した対策を作成することにしました。
6月になり、雨が降りやすく河川が増水しやすい全国的に出水期に入ります。そこで、今回、風水害が発生した際の生活の再建の備えをテーマにしました。
今までと同様に、元内閣府防災担当官房審議官の佐々木晶二さんや、災害支援団体の調整を行うNPO法人全国災害ボランティア支援団体ネットワークの明城さんを中心に、気象専門家、災害担当記者、TBWA\HAKUHODOのアートディレクターやコピーライターなどのメンバーで制作しました。
今回の「生活と住まいの再建」では「水害にあったら まず行うこと」と「水害にあったらお金や住まいの支援」の2つに分けています。
この記事では、「水害にあったら まず行うこと」を紹介します。
以下の4つに分けて画像をつくりました。
1. 水害にあったらまず行うこと①
水害に見舞われた後に行うことの流れ、最初に行う被害状況の撮影や関係各所への連絡について紹介しています。
まずは災害に見舞われた後に行うべきことの大まかな流れをつかみましょう。
被災した後に行うことはたくさんありますが、自治体などから受けられる様々な支援策の申請は特に重要になってきます。支援を受けるためには、被災状況の撮影が必要ですが、どのように撮影すべきかポイントをまとめています。
また、自宅が被災した場合、自分だけで直していくのは限界があります。自分で片付けを行うにしても、どのように片付けるべきか、地元の工務店や災害ボランティアセンターにも確認しましょう。
2. 水害にあったらまず行うこと②
罹災証明書の申請の仕方や、被害認定の目安、注意点、また、保険会社への確認について説明しています。
被災した後、支援を受けるためには、自宅の被害の程度を証明する「罹災証明書」が必要になります。その罹災証明の申請方法や、注意点などを紹介しています。
被害認定の目安を、最新の政府の資料をもとにわかりやいイラストにしていますので、被災されたら、こちらを確認しながらご自身でもチェックするとよいでしょう。
また、よく勘違いされますが、罹災証明書のための確認と、保険会社が保険金を支払うための確認は別です。損害保険に加入されている方は保険会社に連絡しましょう。
3. 家の片付けをする際に気をつけること
家の片付けをする際に事前に点検すること、準備するもの、服装のポイントなどをまとめています。
被災した自宅を片付けしようと思っても、どのように片付け始めていくかわからないと思います。そこで、一番はじめにチェックすること、そして、作業を始める前に確認すること、準備するものや、片付けの際の服装などをまとめています。
コロナ禍ということもありますが、被災すると、コロナ以外にも感染症や細菌による病気も多く発生します。片付けの際には、しっかりと感染対策を心がけましょう。
4. 浸水した家の片付け方法
浸水した家にあったものの片付け方法や、土砂かきなどの清掃方法を紹介しています。
家財道具が濡れてしまった場合、一部再利用できるものもあります。どのようなものが使えて、どのようなものを捨てなければいけないのか。また、使えるものも、どのようにすれば使えるようになるのかなどをまとめています。
また、土砂が自宅の床下に入ってしまった場合に、どのように土砂をかき出せばよいのか、簡単な流れをまとめています。
ただし、床下の土砂かきは危険を伴います。自分たちでは無理と思った場合は、災害ボランティアセンターに相談しましょう。お住まいの市町村に災害ボランティアセンターがない場合は市町村の役場に問い合わせましょう。
「生活と住まいの再建」は以上です。
印刷したい方はこちらのデータをダウンロードしてください
「壁に貼りたい」、「紙にして持っておきたい」など印刷しやすいデータを公開してほしいとの要望を受けました。そこで、すべてのデータをPDF化したデータを公開します。ぜひご活用ください。
PDFデータでは、「生活と住まいの再建」として、今回の「水害にあったら まず行うこと」と後半の「水害にあったら お金や住まいの支援」の2つが入っています。
※こちらのデータは多くの方に利用していただきたいと思っていますが、情報の正確を期するため、出典を表記してください。
※一部、行政機関の情報などを転用しているため、データの改変などはご遠慮ください。
最後に 〜シリーズタイトルの変更〜
今まで「コロナ禍でもすぐできる!災害対策集」という名称でシリーズ展開してきましたが、多くの人たちに具体的なアクションを行ってもらいたいと考え、「防災アクションガイド」に変更することにしました。この名称に親しみをもっていただき、いざとなった時にはこちらを見て、命を守る行動に移していただければと思います。
FUKKO DESIGN 木村充慶
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