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第19回 有田歴史塾 開催報告


過去累計650名以上にご参加いただいている有田歴史塾。今回も多くの方にご参加いただき、ありがとうございました!✨

今回の講義テーマは、
窯場の整理統合と皿屋代官成立期の製品解説
そして、「参加者からの質問コーナー」でした。

冒頭から驚きの発言が飛び出しました!
「書籍に載っている情報は、分類の意味を理解していない人が書いている場合が多く、内容が混乱していることが多い。」
…という村上先生の一言。改めて、先生の講義の重要性を実感しました。

磁器分類の歩み

① 茶の湯・数寄者の時代(江戸時代以降)

研究の中心は陶器で、磁器にはあまり関心が向けられず、根拠の薄い分類が多かった。

②彩壺会(さいこかい)の時代(大正〜昭和初期)

色絵磁器の違いに着目し、生産場所の違いとして分類。
古九谷が九谷で作られたと誤解されたのもこの時期の学説が原因。

③昭和30年代頃

民窯製品が時間軸に沿って整理され始め、スタイルの違いは生産時期の差と認識される。

④ 現代

唐津焼、初期伊万里様式、古九谷様式、鍋島様式、柿右衛門様式、古伊万里様式が生産時期や場所を踏まえて体系的に整理されています。

参加者からの質問コーナー

🔸 誰が作っていたの?

士農工商の中の「工」の身分の人々が中心でした。

🔸 誰でも職人になれたの?

NO! 窯業技術を守るため、他地域からの移住は厳しく制限され、
許可証や「職人札」がないと職に就くこともできませんでした。

インターネットや書籍では得られない、ここでしか聞けない貴重なお話ばかり!
@koimari_history の村上先生の、膨大な知識とシニカルな視点に毎回新たな気づきを得られます。🎓✨

次回有田歴史塾のご案内

📅 2月15日(土)18:30〜20:00頃
📍 佐賀大学有田キャンパス (現地限定)
申込先:Google Form
皆様のご参加をお待ちしています!🙌

ご質問は
🔹 会に関するお問い合わせ → @arita_history_class
🔹 内容に関するお問い合わせ → @koimari_history

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