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「「ゴッホ名画にスープ投げ」を理解せぬ日本の欠点 by 斎藤幸平先生」 記事ピックアップNo.1

こういう記事を取り上げる時、私は「なんとかこの記事のエッセンスを自分の中に取り込みたい」と考えています。この記事には相当なインパクトがあって、私の価値観の奥深いところでまごまごしていた箇所を、ぐっと水面上に引き上げてくれました。そこを書いていくことで消化し、自分のモノにしていく、そんな試みです。

私も以前数回話したことがある、斎藤幸平先生の記事です。

ゴッホの名画にスープを投げた環境活動家のニュースを聞いた時、私も恥ずかしながら

「自分の主張で、世界遺産を汚すとはひどい」

と考えてしまいました。

こちらの記事を読み、そんな自分の考えがいかに想像力が欠乏していたのかが理解出来ました。
理由の1つ目は、イギリスの世論調査では66%の人がこの事件に対し理解を示しているという事実。私の中では、10~20%くらいなのでは?と思っていたのですが、まさかのマジョリティとは。

正直、気候変動の問題って我々一人ひとりが少しプラスチックを使うのを辞めましたみたいな気休めの行動ではどうにもならない状況に来ています。さらには、企業に関してはこの機構変動にあたかも対応しているという態度を取ることでのブランド向上に活用している状況だったりして。国・企業・個人の活動すべてが、気休め程度なのです。

その原因の一つは「経済活動」を継続する為だというのが斎藤先生の主張かと思いますが、その通りかと考えます。ゴッホのひまわりというのも、いわば「絵」なのにそれに大きな経済価値が付く(何億??)。それを汚すことで「経済価値よりも、目の前の絵の美しさよりも、地球の美しさに気づこうよ!」という主張には一貫性はあるし、今の気休め程度の活動に喝を入れる行動ではあると思います。

(とはいえ、世界遺産を壊すことには否定しますが)

ここまでをちゃんと理解していなかったことに、教育する人間側として非常に想像力が欠けていたなと反省しました

2つ目が、下記の斎藤先生の文章でした。

マジョリティーは学ぶことをやめている。そして、そのことが声を上げることへの負荷を高め、「沈黙する社会」を作り出している。だから、声を上げる際にも、社会運動の訴えはできるだけ対立を避け、マジョリティーの気分を害さないものにあらかじめトーンダウンしてしまっている

ツイッターやnoteでも、本当に気を使った文章を書き、かつ簡単に理解できるようにします。インスタント性と簡易性を重視しています。
が、それを続けていると、ホント浅い理解に慣れてしまい、深い理解をする習慣が失せるなと実感しました。ホンネを出すこと、twitterやFacebook等のインスタント性の高いメディアでサラリと書くのではなく、じっくり書くことで学びを深めることが大事ですね。

3つめは下記の文章から。

気候正義を掲げる先進国の環境団体が軍事政権のみせかけの環境対策に加担するという残酷さは、筆舌に尽くしがたいものがある

斎藤先生は、SDGsやエシカルといった言葉は大衆のアヘンだと言います。個人も団体も、なんとなくSDGsなこと、サスティナブルであることを謳っていれば心地よいという感覚があるのではないでしょうか?
その程度であり見せかけであり、それでは何も変わらないなというのが本質かと考えます。

私は教育に関わっており、すると「教育しているぜ!」ということだけで心地よかったりします。それが、逆に教育格差を広げることに広がっているとしても(※これはまた後日じっくり書きます)。
本質をちゃんと追求してるか?世の中の善に、盲目的に従っていないか?これは常に考えていることが重要です。

また当記事には、特に主張かなと思う「マジョリティーの優位に安住する人間にはなりたくない」という文がありました。

多くの人は、マジョリティーであることに安心しますよね?平均的な収入を得ているとか、そこそこの大学・大企業に居る、子供は1,2人産む、持ち家を頑張って買う、とか。マジョリティに安住し、それに従うことで共通善に居ることを主張することだけで、本当に良いのでしょうか?そこに想像力をもって疑問を抱き、共通善に則るだけでなく自分ひとりでもちゃんと世界に貢献できることを探すべきなのではないか?

個人的にはこれがこの記事から一番学んだ一番のメッセージだったと思います。

まずは自分がマジョリティーに安住していることを自覚し、他の視点を想像してみること、そして考えたことを発信し・行動し意見を聞き学ぶこと。
この順で学んでいくことが重要だと感じました。

今日はここまでです。
非常にセンシティブな話題ですし複雑な記事なのですが、もしご意見やご感想ありましたら聞かせてください!
合掌。

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