パーソナルトレーナー藤井自伝120
痩せたいなら魚を食べよう
魚を食べるようにしただけで痩せた、なんていう話を聞いた人もいるのではないだろうか。
またはダイエット中はタンパク源を肉から魚に変えたほうが良いなんて話だ。
たしかにコスト的にはあまり良くはないが、ダイエット的には魚を食べていくことは非常に有効である。
今回はその理由を説明する。
まず魚ならではのダイエットに効果的なメリットだ。
それは魚の脂質だ。
オメガ3脂肪酸がメインとなり、必須脂肪酸の一つである。
必須脂肪酸とは体では合成できない脂肪のことで、必ず食事から摂取する必要のある大事な栄養素のことだ。
聞いたこともあるかもしれないがDHAやEPAといわれる脂肪酸だ。
これは認知機能を改善するとも言われているので、認知症予防や改善にも良いとされている。
その他にもダイエットにおいては、体脂肪を燃焼する脂質というのがわかりやすい。
まず体には脂肪を溜め込む白色脂肪細胞と脂肪を分解して熱産生する褐色脂肪細胞がある。
この褐色脂肪細胞の量は年齢とともに太りやすくなる中で、太りにくく痩せやすいという体質に大きく関わっている要素と言われている。
そして白色脂肪細胞は褐色脂肪細胞と同じような働きを持つベージュ細胞に変化すると言われている。
そしてこの魚の脂オメガ3脂肪酸はこのベージュ脂肪細胞への変化を促進させる作用があるといわれる。
つまりヤセ体質を作る栄養素だというわけである。
なのでシンプルに代謝を上げて体脂肪減少に役立つということ。
さらに余ったエネルギーが脂肪に変わるのを抑制するとも言われている。
つまり攻撃も防御もどちらも担ってくれるオールラウンダーな存在だ。
ただし弱点もある。
それはオメガ3脂肪酸は熱に弱いということだ。
そのため魚はなるべく刺身の形で生で食べるのが望ましい。
もちろん加熱をしても量が減るというだけなので好みも含め加熱もありである。
そしていわゆる良質な脂質なので、魚の中でも脂質量の多い青魚にするとより効果アップだ!
そして摂取するベストな時間帯は朝だ。
魚なのでタンパク質もしっかりと摂れる。
だから朝からタンパク質+良質な脂質が摂れ、さらにしっかりとカロリーも摂れるので代謝も上がり、1日の食欲も安定することになる。
もちろん1日の中でバランスよくとれればとても良いが、どこかで摂るとするならば朝からとれるのが非常に良いと考えられる。
このようにカロリーだけではなく、カロリーとは別でダイエットに対して良い影響を及ぼす食材、栄養素はたくさんあるのである。
続く