パーソナルトレーナー藤井自伝135

内臓脂肪を燃やすファイバーダイエット

高脂血症の食事療法として利用されているファイバーダイエットはご存知だろうか。
高脂血症というのは脂質の代謝に以上をきたしてしまっていることである。
その治療を行うための食事療法なのだから、イコール普段の生活でも活用すれば、脂質の代謝を助け、燃焼を促進するのに役立つと言える。
念の為、ファイバーは食物繊維のことだ。

実際に1日に10gを摂取するようにしたことで、5年間で内臓脂肪が3.7%減少したとのことである。
たったこれだけの改善でもしっかりと効果があるのだ。
そして食物繊維の摂取によるメリット多岐にわたる。
まずカロリーとなる栄養素の吸収阻害と排泄の促進である。
腸内環境を整えて便秘や下痢を解消するとも言われている。
腸内環境は痩せ体質肥満体質に直結するため非常に重要だ。

また、ブドウ糖の吸収遅延によるインスリン分泌量の抑制。
つまりは血糖値の急上昇を抑制して、インスリンの過剰分泌を下げる。
このことで余計な食欲が湧いてしまったり、脂肪が蓄積しすぎてしまったりを防ぐことにもなる。
糖尿病の大きな原因の一つは過剰なインスリン分泌を繰り返すことで、インスリンが効かなくなってしまい、高血糖を維持してしまうことでもあるのだ。

その他、空腹感を抑えて食事の摂取量を抑制したり、コレステロールの低下作用などもある。
食物繊維=食材の質量・かさであると考えてOKだ。
噛みごたえがあるのも特徴で、例えばキャベツとかごぼう、ブロッコリー、オクラなども食物繊維は豊富である。

例にも出したが、実際に食物繊維を多く含む食材の一例を出してみよう。
わかめやひじきにオクラ、ゴボウ、そして不溶性と水溶性食物繊維をバランス良く含むアボカドに、しらたきも要はこんにゃくであり食物繊維は豊富だ。
その他、なめこ、大麦、豆類にも豊富でレジスタントスターチという難消化性のデンプンが不溶性・水溶性両方の食物繊維の掛け合わせのようなハイブリッドな性能を持つと言われている。
豆類だと摂りやすいのは枝豆、またオートミールやイヌリン、難消化性デキストリンもお茶など様々な食品にも使われていて有名である。

ちなみにイヌリンも難消化性デキストリンもサプリなどでも有名だが、腸内環境を良くする所以として腸内細菌のエサとなるわけだが、イヌリンは摂取した内ほぼ100%エサになるのに対し、難消化性デキストリンは約50%と言われている。
つまりはイヌリンの方が2倍効率が良いとされているわけである。

それではどのようにこの食物繊維を摂取していくべきなのか、摂取方法についてだが、摂取を意識すべきは水溶性食物繊維である。
水溶性食物繊維を1日に10g以上摂取すること。
1日の中で満遍なく摂取すべきだが、ベストなタイミングは朝食と一緒に摂取することである。
理由としてセカンドミール効果というものが挙げられる。

メリットとして血糖値の上昇を抑制するとお伝えしたが、朝に摂取するとその効果が朝以降の食事などでも発揮されるとされているのだ。
摂り入れ方は好みでOKだが、味噌汁を活用すると朝からでも摂りやすい。
ダイエット中でも美味しく食べたいという方は、オートミールにアーモンドミルク+イヌリンをかけて食べるのも非常にオススメだ。

この水溶性食物繊維を意識して摂取することで、無駄なカロリーの排出、血糖値を抑えて脂肪がつきにくい体質に、ダイエット中の空腹感を抑え食事量が自然に減少し、空腹に対してのストレスが少なくなるのである。

このように摂取自体も用意でかつダイエットの失敗となる要因を自然と潰せるのがファイバーダイエットなのである。

続く


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