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思い切って「きついこと」を伝えてみる


みなさん、こんにちは。

経営のパーソナル・トレーナー、フジガッキーです!

先週マイ・コーチから勧められた「ほめる」技術(鈴木義幸著)

を読んでいます。

で、昨日はこの本を使って、「ただほめればよいというわけではない」

というテーマで書きました。

今日はその続編となります。

まずは前回の復習、人は4つのタイプに分けて考えられるということ。

そして、そのなかでも注目すべきタイプは?その理由は?

そのタイプの人にはどんなほめ方や接し方をしたらよいか?

どうぞお読みください!

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

4つのタイプのうち、マークすべきは誰?

昨日の復習ですが、人のタイプは大きく次の4つに分けられます。

① コントローラー・・・人や物事を支配するタイプ
② プロモーター ・・・物事を仕切るのが好きなタイプ
③ サポーター  ・・・人を援助し、協力関係を大事にするタイプ
④ アナライザー ・・・行動の前に分析し、計画を立てるタイプ

この中で、経営者に多いといわれているのが、コントローラーです。

私のような経営コンサルタントが日頃接する機会が多いのは、経営者だと思われます。

なので、4つのタイプのうち、われわれ経営コンサルタントがマークすべきなのは、①コントローラータイプ ということになります。

過剰なまでのほめ言葉はご用心!

この本の中に、「コントローラーに対するアクノリッジメント」という章があります。

コントローラー傾向が強い人の基本は、何よりもまず、「コントロールされたくない」です。ですから、過剰で、少しお世辞のように聞こえてしまうような表現を使うと、コントローラーは、ほめて乗せて自分をどこかに誘導しようとしているのではないか、つまりコントロールしているのではないか、との読みが働いてしまいます。それゆえに、ほめすぎはコントローラーに対しては、あまり機能するアクノリッジメントではありません。
オーナー経営者、特に創業者は、私の経験からですが、半分くらいがコントローラーだと思います。こうした経営者に対して、「社長は本当にリーダーシップがありますねえ!」などといおうものなら、即座に「お前なんかにいわれたくない」みたいな顔をされてしまいます。

よかれと思って発したほめ言葉が、まったく効き目がなく、かえって逆効果だったりする、なにか切なさすら感じてしまいます。ご用心ご用心!

ではどう接したらいいのか?

本題に入ります。

コントローラータイプの経営者に対しては、その人自身ではなく、社員の方であったり、会社の雰囲気などへのアクノリッジメントが有効だといわれています。

「社員の方が本当に生き生きしていますね。御社に入ってきたとき、何人もの人が僕のほうを見て、本当に気持ち良く挨拶をしていただきました。とても歓迎された感じがして、すごく良かったです」
「よく会社の中の清掃が行き届いていらっしゃいますね」

こういわれたら、経営者の方もけっして悪い気はしませんね。そう、

その人自身ではなく、その「外側」にアクノリッジの矛先を向けてみる

ということが結論になります。

もっと深く入り込むには?

最後に、この本に書かれていた、怖いけど意外に使えそうな?テクニックをご紹介します。

初対面で10分くらい話し、ラポールを築いた後に、

「社長は本当に話しを聞きませんね」
「社長の前では自分のことを自由にはとても話せませんね」

言う側ももちろん清水の舞台から飛び降りる覚悟で、心臓をバクバクさせながら言い放ちます。もちろんベースにはサポートしたい、社長の力になりたい、そうした気持ちを込めていうわけですが。。
すると多くの場合、次の瞬間に違う空気が二人の間に流れ始めるのがわかります。社長は身を乗り出し、「おい、面白いこというな。もう少し話しを聞かせてくれよ」
ある時、こうした「きついこと」をいった後に、とても良い関係になった経営者に、どうしてこうしたセリフが関係構築のきっかけになるのかと改めて聞いてみました。彼はこう答えました。
コントローラーは結局あんまり人のことを信頼してないんですよ。常に状況をコントロールしていたいから、言葉は悪いけど、人の裏切りとかにすごく敏感になる。そんなコントローラーに対して、いいにくさを乗り越え、ーいや、自覚してますからね、こっちはけっこう怖い顔してるわけでーそれを乗り越えて正直にネガティブなことを伝えてくれる。
そうすると思うわけです。
ああそこまで自分のことを考えてくれてるんだなと
どうでしょう。周りに顔の怖い、一瞬近寄りがたい雰囲気を持った人はいますか。そうした人こそ、思い切って正直に「きついこと」を伝えてみたらどうでしょうか。もちろん「あなたをサポートしたい」という顔で。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

いかがでしたでしょうか。

ちなみに私はというと、プロモータータイプです!

私が経営者だとして、あなたなら私にどう接してくださいますか?

ということで、次回もまだ続きます。どうぞお楽しみに!

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