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【本紹介】 2024年7月発売の気になる哲学書や本たち

2024年7月に発売される書籍で
読む予定のものを集めた。

下記の目次の中で気になる本を
見つける参考にして下さい。

2024年4月2024年5月2024年6月

読んだ本の気づきや感想の
一言メモは下の「ふじむらの読書部屋」で
垂れ流していきます。


それでは
7月の本を一気に紹介します!!


★1.マーケティング教育学

2024/7/1
坂田隆文 (著)

4Pを学んだだけではマーケティングを学んだことにはならない。マーケティングにおける知識とは何か、マーケティングを修得するとは何がどのようになることなのか。マーケティング教育を学術的に問うた問題提起の書。


2.たのしむ知識 菊地成孔と大谷能生の雑な教養

2024/7/1
菊地成孔 (著), 大谷能生 (著)

雑味のない教養なんて、かみごたえがないよ。YMOとは何だったのか、夢グループ対ゲンズ物語、『刑事コロンボ』とアイスお父さん、言論人のロックフェス、二代目大谷能生計画......すべてのカルチャーに愛をこめて。『東京大学のアルバート・アイラー』『アフロ・ディズニー』の最強コンビが放つ、波乱の2020年代(ローリング・トゥエンティーズ)を生きるための対話

★3.ややこしい本を読む技術

2024/7/1
吉岡 友治

古典的な名著や難しそうな哲学書、自然科学書など……読んだほうがいいと思って買ったものの、最後まで読めなかったという人は案外多いのはないでしょうか?さらに言えば、「難しい本を読めないのは自分の頭が悪いから?」と間違った悩みを抱えている人もいるかもしれません。
でも、難しい本を読み通せないのは、決して頭が悪いからではありません。

では、なぜ読み通すのが困難なのか。実はこうした「ややこしい本」を読むには、読むための「読書技術」が必要なのです。「ややこしい本を読む」という行為は、楽しむことが第一の目的ではありません。つまり、本を夢中になって、ハラハラドキドキしながらのめりこんだりする従来型の読書法では、「ややこしい本」を読み通すことが困難だったのです。

本書は、読書初心者にもわかりやすく、「ややこしい本」を読む「技術」をまとめたものです。どんな本を選べばいいかから始まり、どのようにして本の要旨を的確につかみ、本の意義を理解し、これからの人生に役立てていけばいいのか、までを一つひとつ丁寧に解説していきます。読み進めながら、「ややこしい本」の作法に慣れて、その中で頭が活発に動く基盤を作ることができるはずです。ぜひこの本で読書に対する苦手意識を払しょくしてください。

★4.詳解全訳 論語と算盤

2024/7/1
渋沢 栄一 (著), 守屋 淳 (翻訳)

生き方の芯となる時代を超えて読み継がれる最強の古典、現代語完全訳――充実の解説と注でより深く学べる!国を富ませ、人々を幸福にすることを信念として、日本の実業界の育成につとめた渋沢栄一。その思想の完成形ともいうべき『論語と算盤』は、先の見えない時代を生きる私たちに何を語りかけるか――。生き生きとして読みやすい現代語完全訳に、本書の背景をなす時代状況や中国古典についての詳細な解説と注を付した決定版。答えなき時代に立ち返るべき「原点」!

★5.ヒューム入門

2024/7/1
矢嶋 直規 (翻訳)

18世紀啓蒙時代に多大な影響を及ぼした英国の哲学者デーヴィッド・ヒューム(1711-76)について、セント・アンドリュース大学の世界的に権威ある哲学教授にして、ヒュームを中心とした18世紀思想の研究者であるジェームズ・A・ハリスによって書かれた意欲的な概説書。ヒュームは哲学者としてのみならず、エッセイスト、歴史家としても名を馳せたが、他の分野の研究においては総合的に評価されることは少なかった――本書では、ヒュームが貢献した哲学、倫理学、政治経済学、歴史学の四領域について彼の思想形成史をたどることで、その思想の全貌を明らかにしてゆく。

★6.家の哲学: 家空間と幸福

2024/7/1
エマヌエーレ・コッチャ (著), 松葉 類 (翻訳)

都市にすべてを位置づけてきた哲学は、今こそ家を論じなければならない。わたしたちの幸福と惑星の未来は家のなかにある。浴室、キャビネット、ベッド、廊下、台所──家を通してわたしは「他者」となり、また「他者」はわたしとなる。家は「雨風を防ぐもの」「所有された空間」ではなく、わたしのメタモルフォーゼが繰り返される、幸福の実験場である。「生」の変様を記述する哲学者コッチャによる、現代の家についての哲学的エッセー集。

★7.インターセクショナリティの批判的社会理論

2024/7/1
パトリシア・ヒル・コリンズ (著), 湯川 やよい (翻訳), 松坂 裕晃 (翻訳), 佐原 彩子 (翻訳)

「インターセクショナリティ」を研ぎ澄ます。交差性論の第一人者の主著にして、批判的社会理論としての可能性を問う重要文献、初訳。現代の社会的不平等を分析するうえで、人種、階級、ジェンダーなどへの交差的視座は欠かせない。だが批判的社会理論としてのインターセクショナリティはいまだ形成途上にある。フランクフルト学派からブラックフェミニズム思想まで様々な理論的伝統との対話を通して、その内容・認知構造、中核となる概念や指針を明らかにする必読書。

★8.文化的記憶 古代地中海諸文化における書字、想起、政治的アイデンティティ

2024/7/1
ヤン・アスマン (著), 安川 晴基 (翻訳)

文化における想起と忘却の営みがもつダイナミズムに関する画期的な著作を邦訳。文書が集団のアイデンティティや国家・宗教の発生に与えた意味に関する分析は必読である。

★9.採用面接論: 無意味論を超えて

2024/7/1
鈴木 智之 (著)

そもそも人材採用の面接で分かることとは何か。面接が正統性を持つ評価につながる方法とは何か。1980年代までを支配した「面接無意味論」を脱し、20世紀後半から今世紀に至るまでに、面接が意味ある方法へと進化した背景には何があったのか。構造化面接法、面接者配置法、知的能力やパーソナリティを含む非認知的特性の構成概念研究などの面接理論の現代思想史をレビューしつつ、日本における採用・就職慣行とそれが変化しつつある現在において「会って話す」意味とその手法を考える。

10.会社法人格否認の法理 新装版: 小規模会社と親子会社に関する基礎理論

2024/7/2
江頭 憲治郎 (著)

会社法の法人としての性格は認めながら、ある特定の法律関係についてのみ、第三者との関係で会社と株主等社員を同一人格とみなす――昭和44年の最高裁判決以降、数多くの適用事例をみる「会社法人格否認の法理」を、アメリカ法とドイツ法の沿革に遡って究明した古典的名著。新たに装幀を刷新し、待望の復刊。


★11.ニーチェの詩集『フォーゲルフライ王子の歌』全評釈

2024/7/4
太田 光一 (著)

1887年、膨大な著作の出版と最晩年の執筆構想の中でニーチェ自ら選んだこの『フォーゲルフライ王子の歌』はいわばニーチェの全精神全思想を凝縮した重要な作品で、これに評釈を加えることはニーチェを読み解く上で極めて意義深いと言える。

12.精神論

2024/7/4
エルヴェシウス (著), 森岡 邦泰 (翻訳), 菅原 多喜夫 (翻訳)

刊行当初激しい批判を浴び教会に断罪された『精神論』は、人間知性が生まれつき平等であることを説く。フランス国外でも読み継がれ、功利主義のベンサムをはじめ多くの思想家に影響をあたえた。精神の本質についてさまざまな論点を提供する本書は、今日なお読者に多くの考えるヒントを与える。

13.追憶の政治哲学―ベンヤミンの歴史的唯物論

2024/7/5
内村博信 (著)

ベンヤミンは1930年代の亡命期、パリのシュルレアリストたちと関係を築きながら、『パサージュ論』を構想し、複製技術論、ボードレール論、「歴史の概念について」などの作品を遺している。フロイトとマルクスの理論を結びつけ、映画のモンタージュの技法と無意識、近代の商品経済と「物神(フェティッシュ)」との関係を探求し、「追憶(アインゲデンケン)」という概念をつうじてユダヤ教のメシアの理論を歴史の概念に適用しつつ「歴史的唯物論」を展開するベンヤミンの思想を問う。


14.BRUTUS特別編集 合本 映画鑑賞術

2024/7/8
マガジンハウス (編集)

★15.人が集まる中小企業の経営者が実践している、すごい戦略 採用ブランディング

2024/7/9
深澤 了 (著)

採用に悩む経営者&採用・人事担当者必読! 
新卒採用・中途採用の両方に効果が出る! 

☑エントリーが少ない
☑内定辞退が多い
☑集まる人材の質が低い
☑社員が定着しない

⇒すべて「採用ブランディング」で劇的に改善できる!


★16.ガングロ族の最期 ギャル文化の研究

2024/7/9
久保友香 (著)

ビーチイズムからギャルは生まれた。かつて渋谷には、ヤマンバ、マンバなどと呼ばれた極端に肌を黒く焼いた「ガングロ・ギャル」がいた。彼女たちはどのようにして生まれ、そして消えていったのか。戦後日本のメディア環境と日焼けスタイルの歴史から、ギャル文化の源流をスリリングに読み解く!

2020年代現在、メディアを席巻するギャル文化の源流は、90年代からゼロ年代にかけて渋谷に特異点のようにして現れた「ガングロ・ギャル」にある。
彼女たちはなぜ、突如現れたのか? 90年代、デジタル・テクノロジーが大きく発展し、コミュニケーションの場がリアル空間からバーチャル空間へと移行する中、渋谷を砦にリアル・コミュニケーションの美意識を最後まで守ろうとしたのが彼女たちだった。その後、世界はバーチャル・コミュニケーション中心の新しい時代を迎え、ガングロ・ギャルは消えた。彼女らが残した記録と証言、新しいコミュニケーション・テクノロジーを詳細に取材し、「ビーチイズム」からギャル文化の成立を大胆に読み解く。

17.私はこうして勉強にハマった

2024/7/9
ビリギャル本人さやか (著)

ーあなたはまだ「がんばり方」を知らないだけー

人はどうすれば勉強にハマれるのか?
どうすれば「勉強ができる人」になれるのか?

学年ビリから偏差値を40あげて慶応大学に現役合格した著者「ビリギャル本人さやか」が、コロンビア大学院で「認知科学」を研究した結果わかったこと。ビリギャルだけが特別なわけじゃない。どんなビリからでも「自分の能力を最大化」し、大逆転するための勉強法を、「モチベーション」「戦略と計画」「環境」の3つの視点からわかりやすく解説します。

★18.アフリカ哲学全史

2024/7/10
河野 哲也 (著)

サハラ以南のアフリカ、カリブ海諸国の哲学と欧米でのアフリカ人の哲学を解説する日本初の入門書。従来の哲学を相対化し、複数世界に共通する思考を解明する。

★19.ことばが変われば社会が変わる

2024/7/10
中村 桃子 (著)

ことばと社会のこんがらがった相互関係をのぞきこみ、
私たちがもつ「言語観」を明らかにし、変化をうながす。

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言葉は社会を駆け巡り変化をもたらす。
本書はその旅路を見せてくれる。
――三木那由他さん(『会話を哲学する』『言葉の展望台』)
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ことばは社会の見方や価値観をゆるがす一方で、
社会もまたことばの使われ方に影響を与えている。
新しいことばのインパクトとそれに対する抵抗や躊躇、
こんがらがった関係を事例とともにのぞきこみながら、
私たちがもつ隠れた意識を明らかにし、変化をうながす。

★20.沈黙の中世史 ――感情史から見るヨーロッパ

2024/7/10
後藤 里菜 (著)

中世は「暗黒の時代」ではない――。祈る人、戦う人、働く人、そして沈黙を破る人たちをめぐる、中世世界のガイドブック。14ページに及ぶ、豊富な読書案内付き。声と音が生活の大部分を占め、音のない言葉が例外的なごく一部の人々の間に限定された時代があった。本書が光を当てる中世ヨーロッパ(西暦でおよそ500〜1500年)とは、そういう時代である.騒々しい世界のなかで、沈黙とはいかなるかたちでありえたのか。修道院の静寂、服喪の嘆き、聖なる沈黙……。新進の中世史家による、感情史の魅力を伝える一冊。

21.本を出そう、本を出そう、出したらどうなった?

2024/7/10
城村典子 (著)

JR高円寺駅のホームから「出版アドベンチャーへの入口」が見える!!“本を出すことは登山のようなもの。自分の足で登り切ってこそ、価値があります!”高円寺駅ホームから中が丸見えのオフィスには、夜な夜なパソコンに向かう人影が見える。その人こそ、本を出したい人を全力でサポートする編集者(シェルパ)。今日も出版アドベンチャーに出発する人々を待っている!


★22.ためらいと決断の哲学: ゆらぎゆく因果と倫理

2024/7/11
一ノ瀬正樹 (著)

〈ためらう〉のは悪いことではない
不確定な現実を前にして私たちはためらうべきである。しかしためらいながらなお、決断することはできる――間違う可能性と責任を負う覚悟をもって。伝統的な因果論や倫理学説の緻密な検討をもとに新しいリーダーシップ論への展望を記す、日本を代表する哲学者の到達点。

★23.ベルクソン哲学の遺言

2024/7/11
前田 英樹 (著)

フランスの哲学者アンリ・ベルクソン(1859-1941年)は、1937年2月8日に記した遺言状で「私は、公衆に読んでもらいたいものすべてを刊行したと宣言する」と断言し、生前に刊行した7冊の著書以外の死後出版を厳に禁じた。
ベルクソンが自身の著書として指定したのは、4冊の主著『意識の直接与件に関する試論』(1889年)、『物質と記憶』(1896年)、『創造的進化』(1907年)、『道徳と宗教の二源泉』(1932年)、2冊の論文集『精神のエネルギー』(1919年)と『思想と動くもの』(1934年)、そして『笑い』(1900年)である。現実には死後、遺稿集や書簡集のほか講義録まで出版された。それらが研究上、重要な資料をなすことは言うまでもない。だが、その一方で哲学者の遺志が無残なまでに裏切られたことも否定しようのない事実である。本書は、どこまでも遺言状に忠実であろうとする。ベルクソンが自身の著書として指定した著作だけを愚直に、真摯に読んでいくこと。その当たり前の営みによってのみ浮かび上がるものがあることを、本書の読者は知ることができる。すでに定評を得た本書に新たな書き下ろしを加えた「完全版」を、ここに満を持してお届けする。

24.主役はいつも“私自身” フランス人に学んだ「本当の感性」の磨き方

2024/7/12
ロッコ (著)

「とっておきを普段使いするの」「あなたに足りないのは赤い口紅と笑顔ね!」「太陽の光を浴びる。大切なことよ」……本書では、感性を磨いて「人生のクオリティ」を高める100の言葉を紹介します!

★25.中世政治思想講義 ――ヨーロッパ文化の原型

2024/7/12
鷲見 誠一 (著)

中世にこそヨーロッパの核心がある。理性と信仰の調和を求める思考はいかなる政治思想を形づくったか。近代に対する視座をも与える類まれな講義。

26.「言葉による見方・考え方」とは何か

2024/7/12
小林 康宏 (著)

現行学習指導要領の最重要キーワードの1つでありながら、その実像は見え難い「言葉による見方・考え方」。「言葉による見方・考え方」研究の第一人者である著者が、学習指導要領における位置づけから、系統と具体、授業づくりまで徹底解説する一冊。

★27.生命と自然: ヘーゲル哲学における生命概念の諸相

2024/7/12
大河内 泰樹 (著), 久冨 峻介 (著)

論理学・自然哲学・精神哲学からなるヘーゲルの体系において、「生命」と「自然」との関係は複雑であり、かつ複合的である。さらに「生命概念」は、内容的には、法哲学、精神哲学や宗教哲学においても重要な役割を果たしており、ヘーゲルの体系のさまざまな部分に関わっている。本書はヨーロッパと東アジアの気鋭の研究者が、ヘーゲル哲学における「生命と自然」の諸相を描きだし、その意味を解明する。

★28.成熟の喪失 庵野秀明と〝父〟の崩壊

2024/7/12
佐々木 敦 (著)

ひとは何かを失わなければ成熟した大人になれないのか?
「成熟」による父性の獲得が虚構であることを解き明かし、
「継承」という未来への問いを導く新世紀の本格文芸評論

戦後日本の自画像として江藤淳が設定した「成熟」と「喪失」――いまなお多くの書き手を惹きつけてやまない問題系について、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を契機に、『シン・ゴジラ』から『シン・仮面ライダー』へといたる庵野秀明の主要作品を読み解きながら、「これからの日本(人)にとって成熟とは何か」を提起する批評的実践

★29.而今而後──批評のあとさき

2024/7/16
岡崎 乾二郎 (著)

◤ 毎日出版文化賞受賞のシリーズ、完結巻!◢
而今而後(=いまから後、ずっと先も)の世界を見通し、芸術・社会の変革を予見する。稀代の造形作家の思想の軌跡を辿り、その現在地を明らかにする、比類なき批評集。

★30.教養の鍛錬 日本の名著を読みなおす

2024/7/17
石井 洋二郎 (著)

【教養の情熱を味わう!】
『善の研究』『三太郎の日記』『愛と認識との出発』『風土』『「いき」の構造』『君たちはどう生きるか』……中高生から大人まで、誰もが一度は聞いたことのある日本の教養書たち。しかし、名前だけ知っていてもページすら開いたことのない人がほとんどではないか。そんな「読んだふり」をしてしまいがちな作品を、東京大学教養学部長を務めた著者が再読。著者自身も約半世紀ぶりに読む教養書たちは、現代を生きる私たちにどのような示唆を与えてくれるのか。名著の熱を味わいながら教養とはなにかを考える。

★31.日本の古代とは何か 最新研究でわかった奈良時代と平安時代の実像

2024/7/18
有富純也 (著)

奈良時代と平安時代はどう違うのか。これまでは律令制の崩壊や荘園の成立、藤原氏の台頭といった要素で説明されてきたが、近年はこうした教科書的理解では説明がつかなくなっている。二つの時代を比較しながら、最新の研究成果から浮かび上がってきた日本古代の実像を丁寧に伝える。国家のどこに権力があったのか? 地方は誰がどのように支配していたのか?唐風文化から国風文化へという流れは本当なのか? 受領は本当に悪吏だったのか?藤原道長が摂政だったのはたった1年だけ?――注目の中堅・若手研究者たちがこれまでの一般的理解やイメージへのアンチテーゼを織り交ぜながら、新しい歴史像・国家像を打ち立てる。巻末座談会「日本の古代とは何か?」も収録。

古いあり方と新しい規範のせめぎ合い――
それが古代日本だ。

32.統合戦略論 ー 「倫理人」モデルで論じるTotal Value Chain

2024/7/18
劉 慶紅 (著)

競争優位性を確保する市場戦略論と、社会貢献を目的とする非市場戦略論との統合を極めるという統合戦略が、これからの経営戦略論の根幹となるという理論を展開する。

33.すべては「前向き質問」でうまくいく 増補改訂版

2024/7/19
マリリー G.アダムス (著), 鈴木 義幸 (監修), 中西 真雄美 (翻訳)

前向き質問(クエスチョン・シンキング)とは、自分自身や他人にかける質問を変えることで前向きな思考や建設的な結果を手に入れるための思考法のこと。ロッキード・マーティン、シーメンスビルテクノロジ、国防大学、NASA等で採用され目覚しい効果をあげています。私たちの思考は、すべて「質問」から生まれるといっても過言ではありません。ですが質問は、大きく分けてしまえば2種類だけ。

「なんでみんな言うことを聞かないんだ?」
「なんであの人は怒りっぽいの?」

1つは、上記のような「批判する質問」
仕事であれプライベートであれ、絶望的な状況に陥っている人は、自分の頭の中でこのような質問を投げ続けています。

「みんなに協力してもらるベストの方法はなんだろう?」
「あの人は、何を必要としているのだろう?」

もう1つは、上記のような「学ぶ質問」
「批判する質問」をこのような「学ぶ質問」に切り替えるだけで、あなたの人生は一変するとことでしょう。

著者は全米で実績のあるエグゼクティブ・コーチ。

偉大な成果は、偉大な質問から始まる。
思考の枠組みを変えられない人間はけっして現実を変えられない。

34.加害者にさせないために―社会的孤立の予防と罪に問われた人の更生支援

2024/7/20
石野 英司 (監修), 堀 清和 (編集), 宮﨑 充弘 (編集)

なぜ罪を犯してしまうのか、なぜ繰り返してしまうのか
孤立する人とかかわり、ともにあることから見えてくること

本書では、触法・累犯障がい者とさまざまな生きづらさを抱え孤立している人を支える第一線の現場の取り組みを紹介します。更生支援の実例やひきこもり、ドラァグクイーン、薬物依存など当事者の語り、ヤングケアラー、女性、外国人の孤立など課題を抱える人への理解を深め、地域づくり、ネットワークづくりから、よりよく生きるための社会を考えます。

★35.記憶の深層──〈ひらめき〉はどこから来るのか

2024/7/22
高橋 雅延 (著)

試験前の一夜漬け。苦労して覚えても、終わればすぐに忘れてしまう。もっと効果的で効率的な学習方法はないのか。鍵は「記憶」にある。記憶のしくみを深く知り、上手に活かせば答えはひらめく。記憶のアウトソーシングが加速するAI時代。人間の創造性が問われる今こそ必要な、科学的エビデンスにもとづく記憶法のヒントを伝授する。

36.伝えるための準備学

2024/7/22
古舘 伊知郎 (著)

「音速の貴公子 アイルトン・セナ」
「一人民族大移動 アンドレ・ザ・ジャイアント」
など、数々の名フレーズや名場面の瞬間は
徹底した準備によって生まれていた!

稀代の喋り屋・古舘伊知郎が明かす、準備の全て!
「平凡な僕が、天才たちの中で生き抜いてきた方法」

プロレス実況、F1実況、司会、MC、キャスター、「トーキングブルース」
人前に立って喋ることを生業としてきた古舘伊知郎が
準備のスキルと心構えを、経験談を交えて伝授。
あなたの準備で、仕事が変わる。人間関係が変わる。


★37.芸人たちの芸能史

2024/7/22
永 六輔 (著)

「僕はあらゆるジャンルの芸能が流れこんでくる川をみつけてダムをつくることにした」。能・狂言や大道芸の源流から、国民的テレビ番組「紅白歌合戦」にいたるまで、芸能にまつわる光と影を、かぎりない愛着をもって語り尽くす。江戸の芸人を見て育ち、テレビ作家、流行歌の作詞家として活躍した著者による唯一無二の芸能史。〈解説〉児玉竜一

★38.〈持続〉の力――ベルクソン『時間と自由』の切り開く新地平

2024/7/23
平井靖史 (編集), 藤田尚志 (編集), アレッサンドラ・カンポ (著), バリー・デイントン (著)

拡張ベルクソン主義、シリーズ最新刊

ベルクソン哲学の現代的射程は計り知れない広がりと深さを秘めている。その土台であり屋台骨となっているベルクソン独自の時間概念〈持続〉。ベルクソンの総ての革新がそこから始まった〈持続〉概念が示される『時間と自由』。その現代的読解の最前線。

★39.まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書

2024/7/24
阿部幸大

人文学における論文執筆には、基礎となる習得必須の知識と技術が存在する。しかし、それを現在の大学教育はうまくカリキュラム化できていない。
どんな条件を満たせば論文は成立したことになるのか、どの段階でどの程度の達成が要求されるのか、そしてそのためにはどのようなトレーニングが必要なのか。‪──‬そもそも、いったい人文学の論文とはなんのために書かれるのか?‬本書では、期末レポートや卒論レベルから世界のトップジャーナルまで、論文執筆に必要な実力を養うための方法論を網羅。原理編・実践編・演習編の三段階にわたり、独学で学術論文を準備・執筆・出版するために必要なすべてを提供する。

40.「深い学び」と教え方の科学: 認知心理学による学びの深化論

2024/7/24
北尾倫彦 (著), 岡本真彦 (著), 北村瑞穂 (著), 森兼隆 (著)

子ども主体の教育改革が進むなかで、教師の「教え方」があらためて問われている。学びの「深め方」と「教え方」が一体となった授業づくりを実現するための手立てを最近の学習科学の研究成果をもとに解説する。

★41.国家はなぜ存在するのか: ヘーゲル「法哲学」入門

2024/7/25
大河内 泰樹 (著)

管理、統制しようとする権力といかに向き合うべきか?

知の巨人ヘーゲルの代表作の一つであり、西洋哲学史上、トップクラスに難解とされる『法の哲学』の核心に迫る! 「法」を通じて「自由」になる、とはどういうことなのか。そのとき、私たち個人と、大きな権力を持つ国家との関係はどうあるべきか。ヘーゲルが思い描いた国家体制の姿を、「ポリツァイ」「コルポラツィオン」といった概念に着目して読み解くことで、批判や誤解のあるヘーゲル「法哲学」から積極的意義を取り出した画期的入門書!

★42.ホラー映画の科学 悪夢を焚きつけるもの

2024/7/26
ニーナ・ネセス (著), 五十嵐加奈子 (翻訳)

ホラー映画を見るとき、私たちの脳・心・身体で何が起こっているのか?
モンスター、暴力、トラウマ、音……さまざまな切り口から、脳科学や心理学で〈恐怖〉のしくみを解き明かすもっと眠れなくなること必至の、ホラー映画×科学の世界!

私たちはなぜ、ホラー映画という〝悪夢の燃料〟を求めるのか?私たちの脳や身体はホラー映画の何に恐怖を感じ、どのように反応するのか?本書では、科学コミュニケーターとして活動する著者が多彩なホラー映画を例に、人が恐怖を感じ、脅威に対処するメカニズムを紹介。脳科学・心理学・神経科学・生物学の知見から、〈恐怖〉のさまざまな側面を明らかにする。

43.資料作成研修講師が教える プレゼン資料改善術

2024/7/26
市川 真樹 (著)

本書は、そんな悩みを解消し、資料作成を苦痛から楽しみに変えること。その結果、成果を生み出す資料を作成できるようになること。そして、あなたの資料を受け取った相手がその価値を十分に理解し、恩恵を享受できるようになることを目指しています。

私は、資料作成専門のコンサルタントおよび企業研修講師として、2014年から活動してきました。年間登壇数はおよそ150回に上ります。研修の受講者は、官公庁や自治体、企業などで日常的に資料を作成している職員や会社員の皆様です。本書も、そうした皆様を対象としています。

44.誰のためのアクセシビリティ? 障害のある人の経験と文化から考える

2024/7/29
田中 みゆき (著)

スロープや字幕を付ければ終わりではない。アクセシビリティの先には、生々しい身体を持った人間がいる。映画を観る、ゲームをする、アートを鑑賞する。そのために、チケットを買う、座席を選ぶ、会場に行く。多くの人が日常的にしていることを、マジョリティとは異なる身体を持つというだけで同じように楽しめない人たちがいる。

コンテンツを作るとき、情報を発信するとき、イベントを催すとき。わたしたちは、自分と異なる身体と感覚を持つ人のニーズをどのくらい想像しているだろう?そもそも人が「体験する」とは、どういうことだろう?アクセシビリティについて考えることは、“当たり前”を問い直すこと。『ルール?展』や『音で観るダンス』など、常識をくつがえすプロジェクトを生み出し、アクセシビリティを研究してきた著者が、障害のある人と対話・実験しながら書き上げた初のエッセイ!障害のある人13人との対話・鑑賞ワークショップ・座談会の様子も記録。

45.妖怪と怨霊が動かした日本の歴史: なぜ日本人は祟りを怖れるのか

2024/7/29
田中 聡 (著)

日本の歴史には怨霊や妖怪が根強くかかわっている。古の文書に不思議な出来事が残されているだけでなく、それらは世の中を動かし、時には歴史さえ変えてきた。また、古の人々は純粋に怨霊や妖怪の存在を信じて、その存在を怖れ、為政者たちはその存在を信じて政治を行い、人々の日々の営みがあり、歴史が紡がれてきたのである。現在放送されているNHKの大河ドラマは、「源氏物語」の作者の紫式部が主人公だが、彼女が遺した作品には多くのモノノケが登場する。彼女は「源氏」をはじめとする登場人物たちがモノノケに翻弄される姿から何を訴えようとしていたのか。

藤原家や天皇家の権力闘争のために抹殺されていった者たちの怨みが怨霊となり、それに怯える権力者たちは怨霊や妖怪を鎮めるために神仏を崇め、高僧や陰陽師に調伏を願うが、祟りは鎮まるどころか天変地異や疫病、飢饉は続き、世は荒れ人心も乱れていく。菅原道真、崇徳院、平将門、歴史に語り継がれる怨霊は必ず歴史の節目に現れている。怨みをもった怨霊たちは人間の歴史に介入し、歴史に影響を与えていく。裏を返せば、権力を握った者たちの自責への念や、権力者への市井の民の不満が生み出したのが怨霊や妖怪である。本書は豊富な古典史料を渉猟した著者が、歴史の中の「怨霊」「妖怪」を読み解いたユニークな日本史分析である。

★46.大地に住む ニコラ・トリュオングとの対談録

2024/7/31
ブリュノ ラトゥール (著), 荒金 直人 (翻訳)

2022年10月に惜しまれながらこの世を去った科学人類学者/哲学者ブリュノ・ラトゥール。死の前年には、これまでの功績をたたえ、第36回(2021年)京都賞(思想・芸術部門)が贈られた。自然・文化という二項対立的・二元論的な「近代」のあり方を問い直すその知的探究は、実験室内の生活を事細かに描いた民族誌的記述に端を発し、エコロジー、法律、現代性、政治性、宗教、科学と技術など、さまざまな知の領域へと展開していった。本書は、最晩年のラトゥールが、ARTE Franceの取材に応じて制作された対談動画に基づいて編まれ、死後、フランス本国で刊行された。本書掲載のインタビューでは、ラトゥールは多岐にわたる自らの仕事を振り返り、生涯を通じて問い続けたその哲学の全貌を丁寧に解説していく。ブリュノ・ラトゥール自身による、ラトゥール哲学の最良の入門書。



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