「想定外」ととらえる問題は、きっと神話に捕らわれた想定の甘い一般的な問題です。誰もが直面する問題と考えたなら、きっと未来は変わります。[行動編 #24]
まず初めに、一般的な問題か例外的な問題か、何度も起こることか個別に対処すべき特殊なことかを問わなければならない。基本的な問題は、原則と手順を通じて解決しなければならない。これに対し例外的な問題は、状況に従い個別の問題として解決しなければならない。
『経営者の条件』第6章 意思決定とは何か p165より
問題を認識します。
すぐに対応に着手してはいけません。
まずは、問題の種類を分類していきます。
問題
①例外的な問題
②一般的な問題
A:自分にとっては例外的でも世の中では一般的な問題
B:自分にとっても世の中でも一般的な問題
C:新しい種類の一般的な問題
①例外的な問題に直面する機会はほとんどないかもしれません。
②Cについて、「想定外だった」と言いたくなるような問題を含めてしまってはいませんか?
例外的な問題に見えがちですが、世界で最初に起こった問題に直面する機会は多くありません。
出会ってしまったら、②Cであっても②AかBを疑う必要があるでしょう。
2011年の東電の原発事故は、本当に想定外だったのか……と考えたときに、原発は安全で安価に電気を供給できる唯一の発電方法である、というような安全神話に取りつかれた結果ではないのでしょうか。
事実、他国では原発の事故により悲惨な状況は発生していました。
例外的な問題として扱うには、あまりにもお粗末な結果に感じます。
この先に見えている未来は、原子力発電に関わる技術者の減少により、本当に廃炉にできない可能性です。
責任を追及している間にも着実に進行している問題です。
どこかの時点で、視野をあげて、問題を問題としてとらえ直す機会が必要です。
②A、Bについては、基本的な問題ですので、原則と手順で解決していくことになります。
多くの問題はいずれかに該当します。
過去に直面した問題についても、振り返り分類してみてはいかがでしょうか。
この先直面する多くの問題を解決するためのいい練習になりますよ♪
困ったときは問題地図シリーズかな、ということで、シリーズ最初の一冊『職場の問題地図 「で、どこから変える?」残業だらけ・休めない働き方』(沢渡あまね 著 技術評論社) のご紹介です。
問題地図シリーズはまだ拡大しているのでしょうか。
沢渡あまねさん以外の著者の方のシリーズ本も増えています。
みなさんの直面している問題の多くは、職場で発生しているのではないでしょうか。
働き方改革の道半ばで、強制的に在宅ワークが始まり、働き方改革も在宅ワークの推進もどちらも中途半端……という組織もあるかもしれませんね。
まずは問題を分解して、問題地図の何丁目何番地に自分たちがいるのか、落ち着いて確認するところから始めてみませんか。
「本書では,私が過去に勤務した4つ会社(いずれも日系大手企業)と,30以上の日本の企業の現場で見聞きしてきた「あるある」事象を網羅し,「職場の問題地図」を描きました。「制度」「プロセス」「個人スキル」「場」の4つの問題点を浮き彫りにし,「なぜ職場は残業だらけのままなのか?「ほんとうのワークライフバランスを実現するためには何をしたらいいのか?」をとことん「なぜなぜ」分析します。」(紹介HP引用)
あなたの組織の問題と、ぴたっ!! と一致するものじゃない……と感じていらっしゃるかもしれませんが、多くの問題は見方を変えれば一般的な問題です。
まずはこの一冊、おススメします♪
オリンピックを開催するか否か、くらいの規模の問題に直面する機会は多くはないでしょう。
同じように、真に例外的な問題に直面する機会は多くないでしょう。
今回延期ののちに開催された東京2020と100年前のアントワープ大会を同じ問題ととらえるには、時代背景や規模などが大きく変化しています。
ただ、商業的なイベントという側面だけではなく、スポーツ選手がスポーツマンシップにのっとり、4年もしくはそれ以上の時間をかけて自分のベストを一瞬に凝縮していく場であることには変わりはありません。
その凝縮された一瞬に心を動かされるんですよね。
「自分は彼らの恥じないくらい頑張れているだろうか……」
大会の大きさ以上に、選手一人ひとりの詰め込まれた一瞬が、観ているわたし達の心をわしづかみにします。
一旦オリンピックは終了しましたが、24日からはパラリンピックが開幕となります。
オリンピック以上の記録が出ることもあるそうですΣ(・ω・ノ)ノ!
いつの日かオリンピック・パラリンピックと分けた開催ではなく、一つの大会として開催される日が来たら、どれだけわくわくが大きくなるだろう、と期待が高まります。
この問題は、①例外的な問題として扱うべき問題ですよね。
既得権益の大きな場です。
簡単には進まないでしょうが、そんな変化も期待しながら、パラリンピックも楽しみたいですね♪
良い大会だった!! と振り返るためにも、観戦者数の減少を目指した行動をとれるかどうか、が大きなカギを握っている気がします。
選手のみなさんにとって、今大変な思いをされている医療従事者のみなさんにとって、心躍る記憶となりますように……。
あなたにとって、例外的と考えられる問題はどのようなものですか?
その問題は本当に例外的な問題だったのでしょうか?
新しい種類の一般的な問題を、例外的な問題として扱ってしまった経験はありませんか?
その経験により発生した問題はありませんか?
この先発生する問題を、一般的な問題と正しくとらえるために何をしますか?
『実践するドラッカー【行動編】』
chapter2 意思決定が未来をつくる p58 #24
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実践するドラッカーシリーズは、膨大な数のドラッカー先生の言葉を選りすぐり、5つのテーマ別にまとめられた書籍です。
編著者の佐藤等先生は、札幌を中心に全国各地でドラッカーの書籍を中心に読書会を開催されてきました。
ドラッカー先生の言葉と佐藤先生の解説が1セット、そこかしこに「今のあなた」に必要な言葉が散りばめられています。
佐藤先生の解説は、ぜひそれぞれの書籍で確認してください(*^ω^*)
ここではわたしが感じたことをお伝えしていきます。
自ら考え、決定し、行動するあなたのためのドラッカー、一緒に探してみませんか?
【行動編】は、あなたが成長し続けるためにはどのような行動が必要なのか、成果を出すための行動の仕方がまとめられています。
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