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マーケティングは買ってくれる人を探す行為ではありません。本当に必要としている人に、必要としているものを、入手できる方法で届けることです。[事業編 #32]

ドラッカー教授は、東洋では、さらに早くからマーケティングが起こっていたと指摘しました。
1650年ごろの日本、三井家の始祖である伊勢商人、三井高利がおそらく世界初の百貨店である呉服屋三越を開業したときのことです。当時の呉服屋は反物単位で販売していたところ、顧客の現実に即して必要な分だけ購入できる「切り売り」を始め、江戸の市民に大変喜ばれました。(中略)
ドラッカー教授は、この事実をもって、マーケティングが発明されたのは日本であると世界に発信しました。

【コラム マーケティングの起源】


ドラッカー先生は、マネジメント(上)において、マーケティングの先駆的開発者としてサイラス・H・マコーミック三井高利をあげています。
マコーミックは1800年代のアメリカ、三井高利は1600年代江戸時代の日本で活躍しています。

どちらも、顧客視点の事業を発展させていきました。
そして、忘れなかったであろう視点として、社会のために何ができるか、があげられるのではないでしょうか。
誰のためにその事業を行うのか、その事業を行うことで社会に対してどのような影響を及ぼすのか、それによって社会から自社組織がどのように受け入れられていくのか……。
それらの視点を忘れなかったことで、顧客からも受け入れられ、事業のより大きな発展を遂げたんだろうなぁ、と思います。


noteにこんな記事を発見しました!! お借りしますね♪
江戸時代の経済入門![マンガ]」(アイタロー noteより)
経済入門とありますので、お金とは? という視点が中心の感じですが、経営の発展を知るには当時お金の扱いを知ることは欠かせません。

こちらから、まとめて読むこともできるそうですよ!!
江戸時代より以前も、江戸時代真っただ中の鎖国していた時代でも、日本は世界と貿易をしていたんですよね。
今と規模は違うかもしれませんが、グローバル社会に飛び込んでいた時代がありました。
世界の情勢を知りながら、自国の在り方を模索しているのは今も同じです。
国として世界とどう渡り歩くかを考えていた時代から、個人も世界の中でどう生きるかを考える時代に変わったとはいえ、自分のできることで誰かの役に立とう、と行動する人間らしさは変わっていないはずです。
もう世界の動向を無視することはできませんし、嫌でも巻き込まれてしまうでしょう。
ベースは、自ら考え決定し行動する、です!!
そして、ドラッカー先生が紹介してくれたとおり、世界の中でも日本はマーケティングの原点が満載です。
江戸時代のマーケティングについて、詳しくは『400年前なのに最先端! 江戸式マーケ』 (川上徹也 著 文藝春秋)をご確認ください( *´艸`)

こちらの記事でご紹介していますので、よろしければどうぞ♪


良いものを提供しているのに、顧客に届かない……その理由を考えたことはありますか?
マコーミックも三井高利も、顧客が本当に手に入れたいと思っているのに、手に入れられていない、という現実を直視し、割賦販売や反物の切り売りを始め、顧客が本当に求めるものを手に入れられるよう、仕組みづくりをしました。

本当に良いものでも、顧客が価値を享受できなければ意味がありません。
自分のためのモノ・サービスであれば、流通に乗せる必要もありませんし、試作で十分ですよね。
自分のため、ではなく、誰かのため、を想って作ったものも、その誰かの手に届かないのであれば、そのモノ・サービスは存在しないのと同じです。

マーケティングは、モノ・サービスをつくって届けるところまでを熟慮してこそ結果が出るものでしょう。
届ける方法こそがマーケティングに求められているものかもしれませんね。


この人、どんなこと感じているのかなぁ……と考えること、ありますか?
どんなこと感じていますか? と直接聞いたこと、ありますか?
顧客の声から、お手伝いできることを考えて行動したことありますか?
その行為が社会に対してどのような結果を与えるかを考えていますか?
社会のことをよく考えているなぁ!! と感じる取り組みはどういったものですか?



実践するドラッカー【事業編】』 
PART1 理論編 chapter3 マーケティングを問い直す p74 #32


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実践するドラッカーシリーズは、膨大な数のドラッカー先生の言葉を選りすぐり、5つのテーマ別にまとめられた書籍です。
編著者の佐藤等先生は、札幌を中心に全国各地でドラッカーの書籍を中心に読書会を開催されてきました。
ドラッカー先生の言葉と佐藤先生の解説が1セット、そこかしこに「今のあなた」に必要な言葉が散りばめられています。
佐藤先生の解説は、ぜひそれぞれの書籍で確認してください(*^ω^*)
ここではわたしが感じたことをお伝えしていきます。
自ら考え、決定し、行動するあなたのためのドラッカー、一緒に探してみませんか?

【事業編】は、時間軸を意識し、自らを変革させていく姿勢と方法を習得するため、自らの事業を明確に定義するための補助線として書かれています。

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