意思決定なんてしたくない……と思っていたら、あなたは「成長しません」と宣言しているのと同じです。もったいないですよ……[行動編 #20]
ドラッカー教授は『断絶の時代』の中で、若者は他人に操られることを嫌がるが、それ以上に意思決定の責任を負うことを恐れている、と見抜きました。そして、意思決定を避けることが正しかった試しはないといいます。たいていの人が、数年たってからその間違いに気づき、失った時間の大切さを嘆く羽目になるのです(ドラッカー教授は、失ったものが時間だけならまだ幸運なほうだと述べていますが……。)
【コラム 意思決定を避けるリスク】
意思決定とは、責任を伴うものです。
責任を伴うからこそ、より大きな挑戦ができる、とも言えます。
意思決定は誰でも日常的に行っていますが、他人も巻き込む意思決定には不安がつきまといます。
でも、自ら意思決定を行う人の成長スピードに追いつくことは、同じ大きさ・高さのある責任を伴った意思決定を行うことでしか叶いません。
組織の方向性を占うような意思決定を行う機会は、そう多くはありません。
そのような意思決定を行うまでに、意思決定を行うための打席に数多く立っている経験が必要です。
成功しているのか失敗しているのかは問いません。
失敗を失敗のままにするかどうかはあなた次第。
適切な意思決定ができるかどうかは、どれだけ打席に立っているか、にかかっています。
小さい意思決定を数多く行うからこそ、失敗から多くを学び、その意思決定により影響を考えることができるようになります。
その影響範囲を考えることができなければ、大きな意思決定を行うことはできません。
自ら意思決定の責任を負いたくない……その気持ちがすごくよくわかるので、再度の登場!! 『マネージャーの問題地図 〜「で、どこから変える?」あれもこれもで、てんやわんやな現場のマネジメント』 (沢渡あまね 著 技術評論社)のご紹介です!!
今、プレイングマネジャーであることが求めらていて、上司・先輩を見て「あのような働き方はしたくない……」「あの人のようにはなれない……」「無理だ!?」と思っている人が増えているのではないでしょうか。
部下・後輩の立場で、文句を言っているほうが楽……という実情もあります(;^_^A
失敗したら、失敗したというレッテルが張られてしまう、という状況も重なれば、自ら意思決定することの魅力なんてありません。
「今どきの若者は……」と言っていたあなたも、過去は若者だったわけで、過去の経験から、若者の気持ちを汲み取ってみよう、と行動してみてください。
いつか「今どきの若者は……」と口に出してしまうだろう、若者のみなさんも、自分が上司・先輩の立場だったらどうするか、どう行動したら上司・先輩を助けることができるのか、という視点で考え行動してみてください。
打開策はそんな意識のずれを埋めようとするところから生まれてきます。
あなたなら、どう考えどう行動し、どう振り返ってより良い結果を生み出しますか?
この本を先にご紹介したのは、こちらです♪ よろしければご一読ください(*'ω'*)
自らの人生、誰かに決定されたもので形成されていても平気ですか?
今、20~30代ならそれでもいいや、と思えるかもしれません。
でもこの先、人生100年時代と言われているなかで、60歳で働くのをやめてしまえば、その後の人生は現役時代よりも長くつらいものになるような気がします。
知識労働者であるならなおさら、60歳はまだまだ現役でバリバリ働きたいお年頃……。
日本という組織社会の中では、働く世代の人口構造が逆ピラミッドですから、早めに若い世代に席を譲らなければ、組織の成長が止まってしまいかねません。
そんな組織の中で、尊敬できる先輩が多くいて、その方々が部下・後輩を育てることに長けていたならば、その組織の成長は約束されたものではないでしょうか。
そんな組織で働けたなら、どんな世代でも、楽しくワクワクしたものになると思いませんか!!
そんな組織は、きっと誰もが適切な意思決定ができる人たちがそろっているのだと思うのです。
そんな組織は、イノベーションの種を見つけ育てることに長けた人を集めます。
そんな組織は、その人ができるよりちょっと背伸びした仕事に対する意欲が強く、誰もが成長を促し合う文化を形成します。
仕事は、日常の意思決定の結果で構成されています。
その意思決定の質が高ければ、その意思決定を行う人がより多くいるならば、その組織・チームは飛躍します。
その組織・チームのメンバーも、どんな組織でどんな仕事もこなせてしまう魅力的な人たちに育っていくことでしょう。
そんな人たちをつなぎとめておける組織・チームは、誰にもうらやましがられ、そのメンバーの誇りを高めてくれることでしょう。
そんなキラキラした組織・チーム・メンバーにあふれた社会になったらいいなぁ( *´艸`)
あなたは、日々どのような意思決定をしていますか?
その意思決定は、過去どのような意思決定の経験が役に立っていますか?
この先どのような意思決定ができるようになりたいですか?
その意思決定ができるようになるために、あなたは何をしますか?
『実践するドラッカー【行動編】』
chapter2 意思決定が未来をつくる p50 #20
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実践するドラッカーシリーズは、膨大な数のドラッカー先生の言葉を選りすぐり、5つのテーマ別にまとめられた書籍です。
編著者の佐藤等先生は、札幌を中心に全国各地でドラッカーの書籍を中心に読書会を開催されてきました。
ドラッカー先生の言葉と佐藤先生の解説が1セット、そこかしこに「今のあなた」に必要な言葉が散りばめられています。
佐藤先生の解説は、ぜひそれぞれの書籍で確認してください(*^ω^*)
ここではわたしが感じたことをお伝えしていきます。
自ら考え、決定し、行動するあなたのためのドラッカー、一緒に探してみませんか?
【行動編】は、あなたが成長し続けるためにはどのような行動が必要なのか、成果を出すための行動の仕方がまとめられています。