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開発生産性conferenceを振り返る② ~エムスリー vs ラクスル 「エンジニアは事業KPIにどう向き合うのか?」~

はじめに

前回に引き続いて、2024/06/28~06/29に開催された開発生産性conferenceについて振り返っていきたいと思います。

振り返るセッション:『エムスリー vs ラクスル エンジニアは事業KPIにどう向き合うのか?』

今回は、

  • エムスリー株式会社 取締役 CTO / VPoP 兼 エムスリーテクノロジーズ株式会社 代表取締役 山崎さん  

  • ラクスル株式会社 上級執行役員CTO SVP of Technology 竹内さん

のご講演を振り返りたいと思います。

個人的にはプロダクト成長に向き合うPdMのキャリアにもとても興味があります。
そして、"vs"の文字…どんな熱いセッションになるか楽しみです!

学び①:ROIのIをコントロールすれば打席が増やせる

テーマ①:ROIへの向き合い方 からの学びです。
そもそも、エンジニアが慢性的に足りないこのご時世では、Investmentへのリソースを小さくするの重要とのことでした。

そして、Returnを膨らませる打率を上げるのは前提大事だが、Investmentが最小化できると打席に立てる回数が増えるとのことです。

質よりも、数を打つキーファクターがInvestmentであるとのことは目から鱗でした。
例えば、1プロダクトや1開発に投下する工数が半分になればその分別の開発が2倍できますね。

学び②:エンジニアの評価には事業成果を紐づける

テーマ②:事業責任者・PdMの方々とエンジニア組織の責務への考え方 からの学びです。

事業貢献やアウトカムが、そもそものエンジニアや開発の意義であることを考えると、事業成果としての売り上げなどにエンジニアの評価を紐づけるのは自然な気がします。

そして、それを20%は事業で評価、残りの80%は事業を達成するための活動で評価という具体的な指針で示されているのでわかりやすかったです。
もちろん事業成果は大事。だけど売り上げにはBizサイドも関わってくるので、直接紐づくかというと難しいのも事実。そのため、ちゃんとプロセスも評価しようというのは、とても納得感がありました。

そして、事業貢献を対外的に示せることで、エンジニアがいるから事業が成り立つんだという当たり前のことを示し、エンジニアの立ち位置を変えていくという言葉が、かっこよくて痺れました。

学び③:PdMがBizとTechの橋渡しになる

最後のQAセッションからの学びです。

エンジニアが事業貢献を考え始めると、それはただのビジネスマンになるんじゃないかという質問にも答えてらっしゃいました。

Bizの目線も、Techの目線も優先度づけで間違えうるからこそ、プロダクトマネージャーが橋渡しすることが重要とのことでした。
PdMはミニCEOとも言われるくらいです。プロダクトに責任を持ち、どう事業貢献を達成するかの配分を決めるバランス感覚が求められるんだなと学びになりました。

また、開発チームのリーダーがミニCTOとして振る舞うことで、自己組織化が進んで事業にも責任を持てるとのことでした。
計測できる目標に責任を持つことが自己組織化の条件なのだなと気づけました。
(自己組織化については、もっと文献も読んで学びたいところです。)

終わりに

今回はトークセッションだったので、文字での感想がメインとなりました。

「事業貢献を対外的に示せることで、エンジニアがいるから事業が成り立つんだという当たり前のことを示す」という言葉が非常に刺さりました。

そんなプロダクトを世に出していきたいなと改めて思いました。

機能としてはまだまだ伸び盛りですが、私たちはFindy Team+というサービスを使って、そんな挑戦するエンジニアと組織を支援していきたいと思います。


今後も開発生産性が高い組織とはどんなものなのか、会社・組織・個人など色々な面からもっと学び、発信していきたいと思います!

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