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切り花のユリの蕾が開かないときに試してほしい方法とは?
寒い時期にユリの蕾がなかなか咲かなくて、心配になった経験はありませんか?
ユリの値段は手ごろなものから高価なものまで幅が広いです。
特に、カサブランカなど大輪のユリは値段も高くなります。
せっかく高価なユリを購入したのに、蕾が開かなかったら悲しいですよね。
「もうこのまま咲かないかも」と落ち込む前に、実は一度試して欲しい方法があるのです。
今回は、その方法をご紹介します。
是非、参考にしてみて下さいね。
♦まずはこちらの3つの方法を試してみましょう
①暖かい場所においてみましょう
お花は気温が低いと開きにくくなります。
特にユリは気温が低いと、他のお花より開花に時間がかかります。
蕾がかたそうなときは、できるだけ暖かい場所に移動させてあげてください。
②茎を短くしてみましょう
茎が長いと、蕾まで栄養がいくのに時間がかかります。
花器に合わせて、いけたい長さまで短く切ってみてください。
③ぬるま湯にしてみましょう
水が冷たい場合は、水に少しだけぬるま湯を足して、温度を少しだけ高くしてあげましょう。
少しだけ温かいとユリの成長速度が速まります。
♦それでもだめなら、今度はこちらの方法を試してみましょう
葉を全部とってみましょう
植物は咲いているお花・葉すべてに栄養を吸収しようとします。
そうなるとかたい蕾までいくには時間がかかります。
これは蕾に直接栄養がいくためにすることですが、可哀そうに感じるかも知れませんね。
でも、いけばなに使うときには、最初から葉を全部とって茎のラインを生かしていけることも多いのです。
♦ここまでしても蕾が開かないときは、蕾をいかしましょう
さて、残念ながらここまでしても蕾が開かないときもあります。
それは、蕾の成長がまだ完全ではなく未熟なときにおこることが多いのです。
特に上の方のかたい蕾は開かずに終わってしまうこともあります。
そんなときは、気持ちを切り替えて蕾であることをいかしてみましょう。
開花したユリの花はとても華やかで豪華です。
それに比べると、この時期の緑がかった蕾の姿は寂しく感じるかも知れませんね。
でも、蕾には寒さに耐えて、これから一生懸命に咲こうとする芯の強さを私は感じるのです。
あえて、蕾だからこそ表現できるいけばなの形もあります。
例えば、葉のない蕾のユリとニューサイランを使って、線と曲線を表現するいけ方。
とてもスタイリッシュでカッコよく仕上がりますよ。
![](https://assets.st-note.com/img/1736210262-8hHdVvquztmCDFNQy7eE5XI3.jpg?width=1200)
いろいろないけ方を試してみて、蕾のもつ芯の強さを最大限に引き出してみましょう。
お花のいけ方は一つではなく、無限に広がります。
たとえ、ユリの蕾が開かなくても残念に思わずに、楽しんでいけてみて下さいね。