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家にいる日の雨は好き
#20230426-87
2023年4月26日(水)
天気予報通り、朝から雨。
昨日のうちに買い出しは済ませてあるし、夕方にあるノコ(娘小4)の習い事の送迎はむーくん(夫)がしてくれるという。
つまり、私は今日一歩も外に出なくていい!
昨春から服用している婦人科の薬を1回分飲み忘れたら、生理が来てしまい、体が重い。もう5日経つのに出血は止まらないし、下腹部痛もある。
あと、とにかく眠い。
これは気圧のせいかもしれないし、このところノコの起きている時間が長くなったせいかもしれない。
4年生に進級した途端、学校も習い事の学習塾も宿題量が増え、ノコがこなし切れていない。テキパキと取り組めば支障ないのだが、ノコの場合、まず帰宅したら今日学校であった嫌な出来事を私に報告しないとはじまらない。その上、やることとやることの間に必ず踊りが入る。
宿題が終わらないため、就寝時刻は1時間遅くなり、間に合わないとなると起床も1時間早く起きる。
自力でやるのならいいが、「わからない」「面倒くさい」「嫌だ」「教えて」となるので、結局大人の時間が2時間ノコに奪われている。
それを取り返したくて、私も睡眠時間を削り、なんだか眠いのだ。
成長につれて就寝時刻が遅くなるのはいいが、大人の手が必要なら早く寝てほしい。
私の“私時間”を返せー!
雨で走りに出られないので、その時間を野菜切りに当てる。
先週、実家の父母が少し早いお墓参りのため生まれ故郷を訪れていた。近く、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に移行するらしい。それに伴い、今年のゴールデンウィークは人々の大移動が復活するのではないか、そうしたら感染者数がまた増加するのではないか、そう考え、ゴールデンウィーク前に行こうと思ったという。
土曜日には帰宅していたはずだが、バタバタしていて「おかえりなさい」の連絡を入れられなかった。
ネックスピーカーを首にかけて、母に電話をする。
「おかえりなさい」
そういうと、母は「遅い!」といい、「遅すぎるわ、本当に遅すぎるわ!」と繰り返した。
あまりにも母らしくて笑ってしまう。
玉ねぎを刻み、人参を切り、ピーマンへ手を伸ばす。
「あなた、何かしているでしょ。聞こえるわよ」
音を立てないよう静かに切っているつもりだが、性能のいいマイクが包丁を使う音を拾っているようだ。
「へへへ、野菜切ってる」
電話をかけると1時間は喋る。もし同じ屋根の下にいるのなら、洗濯物を畳んだりと家事をしながらお喋りできるが、母と私のあいだに片道1時間の距離がある。スマートフォンを手にじっと座って喋るとなると、母への電話のハードルが上がる。
「まったく、もう!」
切った野菜はビニール袋に入れ、空気を抜いて、冷凍庫へしまう。
耳をふさぐイヤホンやヘッドホンが苦手な私にとって、ネックスピーカーはありがたい。耳への圧迫感がなく、周囲の音も聞こえ、さらに両手が使える。電話はもちろん音声配信や耳読のAudibleと活用している。
ネックスピーカーを使いながらの家事に母は不満そうだが、話すのをやめはしない。伯父伯母たちは、年齢なりに体力気力の衰えはあったものの、みな元気だったという。遠方ゆえ、末っ子の両親が赴かないともう会えなくなってしまった。
雨はまだ止まない。風も強くなってきた。
そろそろノコの下校時刻だ。
雨だというのに、ノコは丈が長めのコットンスカートをはいて行った。おそらく膝から下はざっぷり冷たく濡れて帰宅するだろう。すぐに着替えさせねば。
そして、ノコの怒涛のお喋りがはじまる。
この静けさはあと少し。
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