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どうしたら子どもが失敗から立ち直る環境を整えられるのだろう。

#20230603-125

2023年6月3日(土)
 およそ2週間後に、ノコ(娘小4)が通っている学習塾で漢字テストがある。

 出題範囲が音読み順のため、教科書に沿って学習する学校と異なる。テストは学期ごとに開催され、3学期にはほぼ学校と一致するのだが、今ーー1学期は、どうしても未習得漢字が多い
 今まで、「頑張りたい」「ママ、いい点数を取りたいから協力して」とノコがいってきたので、私が独自にパソコンで対策用のプリントを作成していた。
 3年生の3学期あたりからノコの勉強に対しての意欲が下がった。ノコは私にプリント作成を依頼しなくなった。
 当日、あまり練習せずに漢字テストにのぞんだが、3学期だったこともあり、ショックを受けるほど低い点数ではなく、そこそこの点数が取れた。

 4年生になり、自主学習が学校の宿題の定番となった。これを機に出題範囲はわかっているのだから、自分で取り組んでほしいと思ったものの、1学期は進級したばかりでさまざまなことに不慣れだ。日々の負荷が大きい。
 本人が「頑張る」といったので、私はまたまたプリントを作成している。
 甘いかなぁ。
 ノコのためにならないかもなぁ。
 迷いがよぎる。

 学習塾のテストサンプルを見ると、3年生まで同じ出題形式だったのが、4年生はガラリと違う。それにも慣れさせないとならない。
 ノコは読書量が多いわりに、意味を理解し、使える語彙が少ない
 どうやら漢字そのものが持つ意味からその熟語の意味を連想したり、またその連想を頼りにその熟語を覚えていないように見える。読みに知っている漢字をあてるため、思いもよらない造語が誕生する。
 今回は新しい漢字、それを使った熟語をどうしたら自然なかたちで身につくか考えた。

 熟語にその意味もそえ、例文を作る問題を作った。
 「頑張りたい」といったわりに、いざプリントを前にすると顔をしかめるノコ。
 書いた例文もそろって「○○だ」と意味を理解しているのか、わからない。

 願望だ。
 共同だ。
 大漁だ。

 文章として主語はほしい。
 「ここに意味が書いてあるでしょ。言葉をその意味に入れかえても通じる文章を書いてほしいな。そうでないと、ノコさんが○○という熟語の意味がわかっているのか、ママに伝わらない」
 「間違ってるんだ。ダメなんだ」
 書いた例文の上にノコが鉛筆で線を引く。二重線どころか、文字が見えなく、欄が黒くなるほど線を重ねる。
 「ノコさんが頑張るっていうから、ママは問題を作ったんだけど、その態度は悲しいな」
 しょげた声で私がいうと、ノコは私を睨み、紙が破れそうなほど荒々しく線を消しゴムで消した。
 そして、消しゴムのかすを手に取ると、私に向かって投げてきた。
 ひとつ、ふたつ、みっつ・・・

 そうくるか。

 やりなさいと強いれば、なおのこと強情になり、やらないだろう。
 最終的に漢字テストの点数が取れず、悔しく悲しい思いをするのはノコだ。そこで「勉強しなかった自分が悪い」と反省し、次回改めればいいのだが、「どうせバカだからやっても意味ない」と投げやりになることが多い。
 失敗してもいい。
 むしろ失敗は多いほうがいい。
 そこから気持ちを立ち直せる環境を整えるために、私は何ができるのだろう。


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