家では集中できない。
#20231011-256
2023年10月11日(水)
2学期がはじまってから、ノコ(娘小4)が宿題をせずに登校する日が増えている。
宿題がそんなに負担ならば軽減する道もあることはノコに伝えてある。だが、ノコは小さなプライドが許さないのか、それとも友だちに指摘されたり、問われたりすることを恐れているのか、「今のままでいい」という。
今のまま、担任教諭が課した宿題に取り組む。
そういうが、実際できていないため、登校すれば担任教諭に個別に呼び出され、注意される。「次はやってくるように」とできない約束をして帰ってくる。
「今日も先生に怒られた」
ランドセルから出したドリルやノートを乱暴に机に放りながらノコがいう。
教育者とはいえ、先生だって人間だ。約束しては破るノコにだんだん苛立たしさが募ってくるだろう。
そこで、私もむーくん(夫)も心配なあまり「早く宿題しなさい」「宿題は終わったの?」と頻繁に声をかけてしまう。
「家にも先生がいるみたいで疲れる」
ノコはそういい放つと、ガラガラガラと心のシャッターを下ろしてしまった。
そんなこんなで、ノコに「何もいわない」ことにした。いわれなければ心穏やかに過ごせるのか、いわれなければ自ら宿題に取り組むのか。「何もいわない」ことへの葛藤はあるが、とりあえずどうなるか試している。
学校との連絡用アプリにて、担任教諭にはノコが宿題をしていないことは報告してある。もちろん提出できないのだから連絡せずとも担任教諭はわかっている。重要なのはこれは放置ではなく、ノコが宿題をしていないことを保護者である私たち夫婦は把握していますよ、というアピールだ。
朝食や身支度についてもここ数日私はいうことをやめた。
朝食は用意したのに食べないからその労力と食材がもったいなくて腹が立つのだから、いっそ用意することをやめてみた。一応食べるかどうか、用意していいかは起きてきたら尋ねる。それで首を横に振ればノコの席には何も出さない。ノコが食べなくても処分する食材がないから気楽になった。
身支度についてもあれこれいわない。
ノコが食べていないのだから歯磨きをしないというのならそれでいい。給食セットの用意も前日には声掛けしてある。それでもしないのはノコの意思だ。実際「割り箸もらえるし」というのだから食べるに困ることはない。髪の毛も自分で結いたいというのだから、自分で結えばいい。結びが甘く、丁寧に髪を梳かさないのでボサボサだが、本人がそうしたいのだ。洗顔だってタオルは出してある。目ヤニがついたままでもノコが顔を拭かないのだから仕方がない。
「急いでるんだから、どいて!」
洗面台で泥まみれのノコのズボンを手洗いしていたら、ノコに押しのけられた。
用意がゆっくりでいつもこちらが焦れるばかりだったが、今朝は慌てているようだ。こんな台詞、ノコの口からはじめて聞いたと瞠目してしまう。
宿題をやらず、担任教諭に注意されても、登校するだけ私は助かる。
朝食の用意も髪結いもしなくてよくなったのだから、私は手間が省けたといってよい。
昼前に電話が鳴った。
担任教諭からで、ノコが宿題ができない理由を「家だと集中できない」といったとのこと。今、クラスでやはり宿題をやってこない児童が数人いるらしい。その子たちは放課後残って宿題に取り組んでから下校しているそうだ。
ノコは自らその放課後宿題に志願したという。
放課後といっても担任教諭も会議等があるため、宿題が終わるまで残ることはできない。日中の休み時間と放課後の時間を足して20分程度とのこと。
担任教諭はノコに家の人とよく話し合ってから決めるよう促したという。
放課後宿題に志願するとは、なんともノコらしい。
家では集中ができない。
それは家には本や漫画、TVに横たわれるベッドとノコにとって魅惑的なものが多過ぎるということなのだろうか。それとも落ち着かないということなのだろうか。
集中できないということは、喜ばしいことなのか、嘆くことなのか。
ノコが帰宅したら、尋ねてみよう。