日頃褒められているのに、得意だと自覚できないことがある。
#20231207-315
2023年12月7日(木)
近く、所属している地域の里親会でクリスマス会が開催される。
毎年恒例だったが、新型コロナウイルス流行の影響でここ数年見送られていた。
再開は昨年からだ。
新型コロナウイルスは感染症法上5類に引き下げられたものの、今もちらほら感染を耳にするし、今年はインフルエンザの流行もはやく、すでにノコ(娘小4)の小学校でも学級閉鎖があった。
どのように人との距離を取るか、マスクの着用をどうするかなど課題はあるが、里親子が集まれる機会は大切にしたい。
私は図書館での読み聞かせボランティアだけでなく、小学校での読み聞かせもしている。
絵本をはじめ、生来本は好きだし、書店や図書館に足を運ぶ頻度は高いと思う。自分用の本はもちろん、ノコの本、読み聞かせに使えそうな本も常に探している。
本の情報はX(旧Twitter)や図書館便り、書評、ほかの人が選んだ読み聞かせの本、書店のポップなどから得ている。
本を読まないむーくん(夫)は、私の本に関する情報や知識を日頃からよく褒める。
褒められれば嬉しいし、本を好きなことは自覚しているが、世の中、何事も上には上がいるため本をよく知っているかはわからないでいた。
クリスマス会では、里子たちに本をプレゼントする。
里親会の役員が中心となって本を選ぶが、手伝える人はお助け参加ができる。むーくんに背を押され、選書メンバーに私も加わった。
予定を合わせ、地域で一番の絵本・児童書数を誇る書店に集まった。
書店の奥にあるそのエリアは子ども用の椅子が設置してあったり、絵本の原画展コーナーがあったり、棚に並んだ本もおもしろい。
カゴを用意し、集まった選書メンバーが参加者リストを手に書棚の森へ散る。
何歳くらいなら、と年齢を考えて選ぶこともあれば、里子の顔を思い浮かべながら「〇〇ちゃん/君なら、この本!」と選ぶこともある。カゴにどんどん絵本がたまっていく。
あっという間に2時間が過ぎた。
一度手を止めて集まり、どの子にどの本を贈るか相談した。
地域で一番を誇るだけあり、棚には目にしたことのない本がたくさんあった。
まだまだ詳しいとはいえないと思いつつも、ほかの人が選んだ本について「これは〇〇がいいよね」「この絵本はシリーズが出ているはずだよ」など何かしらいえる自分がいた。
むーくんにいわれ、私は「絵本や児童書に詳しいかもしれない」とは思っていた。
ただもっと詳しい人がいるから、と胸を張れないところがあった。
今回、連れだって書店へ行ったことがないメンバーとともに選書をした。その作業を通して、何かしらを自分が知っていることに気付いた。
もちろん、より詳しい人はいる。
だが、身近な人が日々認めて褒めていても、実感が伴わないこともある。
たまに新しいメンバーとともにやってみると、新たな気付きや自覚が生まれるようだ。
言語化して褒めることも大切だが、どうにも当人が自覚していない場合、気付かせることも重要だと気付いた。
ノコのいいところ、得意なことは褒めているつもりだが、照れなのか反応が鈍いことがある。あまりしつこく伝えると、「そんなことない」「わざとらしい」と否定的になってしまう。
ちょっと角度を変え、できれば体験を通して本人が自ら「あれ?」と気付くようにしたほうが褒めるだけよりいいかもしれない。
意外と常日頃褒められていてもそう思えないことってある。
ノコを褒めるだけでなく、そういう機会を増やしたい。
なかなか難しいが、心に届いていない感じがするときは、本当に届いていないのかもしれない。
褒めているから、とあぐらをかいちゃいけない。