子どもも保護者も、とてもストレス抱えています…もちろん先生方も…
このコロナ禍で生活様式は一変し、様々な変更を余儀なくされている。マスクの着用、不要不急の外出の自粛、密集・密接・密閉の回避。これまで当たり前にできていたことができない状況が続き、子どもはもちろん保護者も大きなストレスと抱えている。
3月から6月の自粛期間は、家でのんびり過ごすというよりも、「~してはいけない」という制限が加えられていた。これはものすごいストレスがかかると聞く。さらに、コロナウイルスにかかるかもしれない、いつ終わるのかわからない、テレビをつけるとネガティブな情報ばかり。曖昧、不確かさの中で、我々は意識せずともものすごいストレス状況にいることを自覚しなくてはならない。
多くの学校で、登校できなかったり、親から離れられなかったりする子どもが多いのは、長期間休みが続いていたからという単純な話ではなく、この状況下での不安の表れとしてとらえるのが適切だと思う。
教員の方でさえ、知らず知らずのうちにストレスを感じていて、普段は受け流せることでも怒りやすくなったり、特定の人に怒りを覚えたりするのは、メンタルヘルスの観点からも正常とは言えない。
この状況で、授業を終わらせなければいけないから過剰な宿題を出したり、保護者にいろいろなお願いをしたりするのは、できる子ども、保護者はいいが、そうでない子ども・保護者もいることに自覚的であるべきだ。
上図での2段階にあるような子ども・保護者にはかなり苦痛であるのは間違いない。文部科学省からの通達は、児童・保護者の多様性を考慮していない場合もある。現場だからこそ、相手のことを感じ取る必要がある。だからそこ、全体の到達目標を少し下げ、それ以上は選択課題としないと、一見平等な課題が、実際はフェア(公平)でなくなってしまう状況を招く。
この状況で担任としてできることは、安心できる教室環境と、笑いのある教室、規則正しい生活リズムを取り戻すこと、適度な運動である。
学校は成長するためにある場所である。成長には、ある程度『負荷』が必要なのは間違いない。しかし、この状況がある程度落ち着くまでは、ストレスを増長すること(実際、「ストレス」は成長につながるが今回のストレスは別)は避け、ストレスを緩和し、安心できる環境づくりに努めるべきであると考える。
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