シェア
チズ
2024年6月29日 19:55
ラムネの音と言えば、ポン!シュワーだろうか。それと夜店の大きな氷水の入ったポリバケツに浸されてコン!コン!と瓶同士が触れ合う澄んだ音。小さいころ近くのお寺の境内に年一回夜店が出て、母と出かけるのが楽しみだった。浴衣に、「三尺」という柔らかい帯をふわりと金魚のような形に結んでもらい、焼きイカの匂いを嗅ぎながら歩く。決まって買ってもらったのはヨーヨー。どきついピンク色に赤や青で波打つ線が描かれたヨ
2024年6月22日 11:35
この空は大きな傘ね君とさす相合傘のぬくもり想う雨を眺めていると大好きだった人を思い出す。今はどこにいるのかさえ分からない人。雨の日のデートで彼はピンクの傘を持って現れた。しばらく相合傘で歩いた後、彼が笑顔で言った。「この傘プレゼントするよ、可愛い色だから君がずっと使うことが出来るだろう?」「え?なぜピンクの傘持ってるの?だれか他の女の人が忘れて行ったかなにか?」気になっていたことをズ
2024年6月8日 09:36
フランス語の先生が100歳を迎えられました。必死で暗記してきたフランス語のお祝いの言葉をいうと「Merci、まぁ、こんなに生きると思わなかったのにね」と、きはずかしそうな笑顔。部屋はプレゼントされたという、大きな花束の百合の香りで満ちていました。私のお祝いもピンクの花々をあつめた可愛い花束と、大好きと伺っていた、アップルパイ。日曜日には甥御さん一家が訪問して大賑わいだったそうです。相変わ