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#百人一首恋の巻夏


この空は大きな傘ね君とさす相合傘のぬくもり想う


雨を眺めていると大好きだった人を思い出す。今はどこにいるのかさえ分からない人。

雨の日のデートで彼はピンクの傘を持って現れた。しばらく相合傘で歩いた後、彼が笑顔で言った。
「この傘プレゼントするよ、可愛い色だから君がずっと使うことが出来るだろう?」
「え?なぜピンクの傘持ってるの?だれか他の女の人が忘れて行ったかなにか?」
気になっていたことをズバリ聞いてしまった。
「え?そんなことまで考えるの?」
彼の困った顔。

それから二カ月・・・
「引っ越すことにしたよ、落ち着いたら連絡するね」
やっと通じた電話で彼はそう言ったけれど二度と電話はなかった。

今度会ったら旅行に行こうと言っていたのに・・・その日まで髪を切らない、と伸ばしていたのに・・・雨のなか傘もささず泣いて歩いた道。

時がたって今はもう遠い思い出になった。この空が傘だったら今も相合傘してるのかな、私達。

           おわり


三羽烏さんの企画に参加させてください。
三羽烏さんお世話をおかけしますがよろしくお願いいたします。


#百人一首恋の巻夏

◆募集要項◆

短歌(和歌)を募集します

 ・テーマは(または愛)のうた

 ・季語など専門的な事柄は度外視します

 ・本企画では和歌と短歌は違いがないものとします

 ・五・七・五・七・七の三十一文字に想いを込めてください

 ・意味の通じる字数合わせとお考えください

 ・あまりにもおふざけがすぎると判断される場合は
  マガジンに収録されないこともあります

 ・一人何首でも可能ですが一記事一首でお願いします
  また一首にまつわる想いやエピソードなどを
  400字以内で書き添えてください

 ・募集期間は6/16 0:00より10日間

 ・今回の募集は夏部門 20首

 ・応募の際はこの記事を埋め込んでください

 ・「#百人一首恋の巻夏」のタグをつけてください

三羽烏さんの記事より
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