
Dear Evan Hansen見た!!!
どうも、おひさしぶりです。
昨日から公開されている映画「Dear Evan Hansen」を早速見に行ってきました。
この作品は、ブロードウェイミュージカルの映画化で、
舞台は見に行ったことないのですが、
たまたまYou Tubeでブロードウェイ版のミュージカルナンバーを聞いてハマってしまい、
好きすぎて何度も何度も、それこそ歌えるようになるくらい聞きまくっていました。
当時は日本では知名度も高くなかったと思いますし、
あまり日本語の情報がない中で、頑張って和訳しながら聞いてました。
まあハマるのもそのはず、2017年のトニー賞で最優秀作曲賞含む6つの賞を受賞してますし、
本国アメリカではセンセーションを巻き起こしたみたいですね。
元Hey! Say! JUMPの岡本圭人くんもNY留学中に見て、好きな作品の一つだってけとぺで言ってましたね~。
そんな作品の映画化、そしてなんと主演はブロードウェイ版で初代主演を務めた方と同じ方が演じるということで、期待が高まります。
本作は、対人コミュニケーション障害を抱えるエヴァンと自殺してしまったコナーを取り巻く物語。
「不安」「孤立」「うつ」「自殺」「SNSの闇」・・・
わかってはいたことだけど、テーマが結構重たい。
『楽曲を手掛けるのは、アカデミー賞®・グラミー賞®・トニー賞®を受賞した『ラ・ラ・ランド』『グレイテスト・ショーマン』の名コンビ!』
と宣伝されているものの、ポップでハッピーなミュージカル映画を期待して見に行くと、真っ正面からはっ倒される。
私としては、勇気づけられる映画というより、現実を突きつけられる感じの方が強くて、自分に元気がないときに見に行くと、さらに追い打ちをかけられそう(苦笑)
扱っているテーマは目を逸らしちゃいけない大事な問題だけど、同時にミュージカルというエンタメとして成立させなきゃいけないところの、その塩梅って難しいよな~~。ミュージカルに寄せ過ぎちゃうと、テーマの重さが軽くなっちゃうこともあるし、逆もしかり。
でも、この作品の歌唱シーンは、コミュニケーション障害を抱えるエヴァンが、歌だからこそ伝えられる感情がガンガン響いてきてすごくよかった。
主演のベン・プラットさんの歌唱はやっぱり素晴らしくて、
どのミュージカルシーンも心振るわされるものばかりだったけど、
見終わった後の感情としては「感動した!よかった!」というよりも、ちょっと放心状態、胸の中にもやもやが残る感じ。
この映画に救いを求めに行くと、足元をすくわれる感じで、
どちらかというと、自分の人生は自分で考えて自分で歩いて行かなきゃいけないんだな、「自分の人生を前に進められるのは自分だけだな」ということを痛感させられる感じでした。
伝わるか、このニュアンス(笑)
あとは映画レビューを見ていて気になったのは、
主人公のエヴァンに共感できるかどうかで、
この映画の見方が180度変わりそうだな、ということ。
もう私は刺さりまくって、感情移入しまくりで鑑賞していたけれど、
それができなかったという声もありました。
そうか、そんな人もいるのか、
コミュニケーションに自信を持ってない側からすると、
そこに共感できない人がいること自体がもう結構怖かったりする。
でもこの映画が、すこしでも架け橋になったらいいな、とか、
色んな人が考えるきっかけになったらいいなーとも思う。
まあそんなこんなで評価は分かれそうな映画だと思いますが、
コロナ渦の今でこそ見る意味がある映画だなと思います。
おわり