孤島の窓辺から #014「憧れのままに」
僕は田舎で育った経験があるからか
森や山に対する特別な思いが昔からあります。
故郷の家には裏山があって、
生活の中には常に様々な木々や花々
それを包み込む深い森がありました。
身近にある場所にも関わらず、
どこか遠い憧れの場所のような、
同時に人間ごときが容易に立ち入ってはいけない
独特の雰囲気を感じたものです。
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ドイツに滞在していた時のこと。
彼らの森に対する思いにも
同じようなものを感じました。
例えば、ドイツのグリム童話には、
「白雪姫」