私の過食症について④かわいそうな人は周りが作る
私の過食症についてシリーズも4話目。
その経緯の中でかわいそうな人は周りが作る、ということがありました。今回はそのお話しです。
私が過食症だと気づいた時、もちろん焦りや不安もありましたが、その一方でどこか自分の中で新しいこの身体の状態に好奇心を抱いてワクワクしていました。それから「今がどんなに悪い状態でも、必ず良いことに繋がっているはずだ」というなんの根拠もない自信が私には常にありました。
だから、さまざまな方法できちんと向き合っていこうと思ってはいたけれど、ある意味で私は実はそんなに深刻に悩んでいなかったのです。
そんなだから、インスタでも過食症になったことや、心療内科に行くことも、平気で投稿していました。どんな時でも大丈夫という前提だから投稿していたのですが、いざ発信してみると私の思いとは裏腹に周りが結構衝撃を受けていたようです。
軽い挨拶程度に様子を聞いてくれる場合は良かったのですが、時に聞いてもいないのに過剰に反応してアドバイスをしてくる方や、過食のことを知っているハズなのにその話題には敢えて触れて来ない方なども結構いらっしゃいました。
つまり「不自然」がキーワードなんですが。
問題なのは、それが何人かの治療の専門家もそれぞれに不自然で過剰な対応だったこと。
頼りになる病院やカウンセラー探しをしている最中のことです。ある心療内科に診察の問い合わせをした時は、受付の方が私に対してずーっとまるで子供に話しかけるような、あやすような、同情を示し続けるような話し方で、何を言ってもそんな調子なので、だんだん馬鹿にされている気になりました。
そういう態度さえ取っておけば触らぬ神に祟りなしと思っているのか、とても安易な対応に思えました。
それからある摂食障害のカウンセラーの方は、まるで腫れ物に触るようなひどく優しすぎる物言いで、これも驚きとともにまるで共感が出来なかったし、相談なんて絶対したくないと思いました。
病院に行けば受付の方が同情の目で「お大事に。」と心配そうに言ってくる。患者さんで溢れかえった待合室はみんな目を合わさないよう首を垂れてうなだれている。
そんな扱いをあちこちで受けて見ているうちに、不思議なもので段々と自分が精神の病で深刻な感じに思えてきて、自分がとても惨めな力のないものに思えて来たから不思議です。
病ではないのに周りが病にしてしまうパターンだな、と思いました。
「過食症」「心療内科」そんなキーワードは
そりゃ「風邪引いた」ほどには一般的ではないでしょうけど。
私はふつーなので、ふつーに接して貰いたかったです。
とはいえ私も自分に経験のないことであれば、どう接していいか分からず過剰に反応してしまうかもしれません。
でもどんな時も
腹を据えて、情報に踊らされず、過剰反応しない。
目の前の人を観察する(真実を自分の目で見る)。
相手への敬意を忘れない。
相手の力を信頼する。
この姿勢を忘れないでいたいと思います。
これは自分への忘備録かな。
このシリーズはひとまず終わりたいと思います。
今日もお読み頂きありがとうございます。