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「もうダメか...」どん底からの再起動!フリーランスAさんの自分らしさを見つけた哲学的キャリアアプローチ【対話の声】

30代Web系フリーランス、人生の再始動ボタンを押す

「毎月60万の報酬案件が切れて今は収入0円になっちゃった」
「新しい仕事を見つけた方がいいと、頭では分かってるんだけど身体が重くて動かない」

こんにちは!外務省出身-人材エージェントの深谷信仁です!

36歳無職で実家暮らし。30代Web系フリーランスとして活動するAさんはそんな状態でした。長年の仕事のストレスや過去の失敗からくる恐怖と執着。そして本当は海外移住したいという夢を叶えられずにいる現状への葛藤。やるべきことは分かっているのに、一歩踏み出せずにいました。


1. 自律神経の乱れと抜け出せない悪循環

「貯金を削って生活していたけどついに底がついてしまった」
「人間追い込まれればやると思ったけど、追い込まれてもやれてない」

そんな状況だったAさん。
しかしその背景には、長年のストレスや自律神経の乱れによる息苦しさ・呼吸困難・動悸などを発症していた。そんな身体の不調を回復させるために、筋トレや整体、ヨガなどを取り入れたり、タイへ短期滞在もしてリハビリを行っていた。その甲斐もあって、身体を回復させることができた。しかし、リハビリをやり続けないとまた自律神経が乱れてきてしまい、仕事そっちのけでリハビリばかりやってしまい、1年半もの間仕事に手がつかなかった状態だった。

海外に住んで仕事をする夢を叶えたいからいち早く仕事に復帰しないといけない。でも、その一歩が踏み出せてない。仕事探しをしようとすると鬱っぽくなって、それがまた自暴自棄になってしまう。「自分はなんでこうなってしまったのだろう」そんな心境を毎日ノートに書き留めていた。しかし現実は何も変わっていない。自分は現実から逃げているだけなんじゃないか…そんな考えから抜け出せない日々を送っていました。

2. ストレスは脳の機能低下を引き起こし認知を歪ませる

「逃げている自分自身を客観的に見てどう思う?」
「逃げているという解釈に対して、それが"悪い"という自己判断を下してるように聞こえるけど、どう判断してるの?」

聞かれたこともない問いに、新鮮さを覚えながら考えるAさん。
「良いと判断する自分もいるし、悪いと判断する自分もいる。自分の中に天使と悪魔がいるようだ。でもどっちの判断なのか自分でも分からない。これは脳・身体の歪みからきていると思っている。」
Aさんは幼少期のいじめや社会に出てからのストレスや過度の緊張状態から、姿勢や骨格が歪んでしまい、血行も悪く、その影響で自律神経が乱れて、早期に治療しないと危険なレベルまで身体が追い込まれていました。そしてそれが脳(前頭前野)の機能低下にまで悪影響を及ぼし、認知の歪みを引き起こしている状態と思い込んでいた。

「これまでの人間関係や仕事での失敗はこれだと思っている」
原因は分かっているAさん。だからこそ今は脳トレや深谷エージェントからアドバイスのあった認知療法などを実践し、脳の機能回復に努めていた。その甲斐もあって脳は回復した実感を持っていた。
しかし、これをやっていても現実仕事はしてないし、海外移住もできてない。現実から逃げているだけとも言える。でも脳のリハビリも必要と思っている。何が正解なのか分からない状態だった。
「こんなことなら20代のうちにもっと頑張っておけばよかった。どうしてもっと頑張れなかったんだろう」
過去を悔やみネガティブに考えてしまうAさん。しかし、ここから思いもよらぬ気づきを得ることになる。

3. すでに完治していた脳の認知

「そこまで原因も分かっているなら、何も歪んでいないしむしろ自然な状態。しっかり認知して現実を見ることができている。全くずれていない」

意外な一言を深谷エージェントから言われて、顔色が変わったAさん。
「そうか、自分はもう認知のずれは治っていたのか。自分が気づいてないだけだったのか」
そうはっきりと認識できたことが大きな前進となりました。本当は認知できているのに、脳の思考パターンが"自分は認知できていない"という癖になってしまい、そこを見落としていただけだった。
正常に認知できている自分に慣れていないだけ。かつ、そのように思考が変わっていたことは知る由もなく気付けないままでいたことにハッとし、ここから、Aさんの声色も変わり始めた。
そしてさらに深谷エージェントから新たな視点に気付かされる。

4.新たな自分に出会う瞬間

「仮に、今正常に認知できている状態だとしたら、考えるベクトルも変わってこないかい?」

「そうか!俺はもう完治していたのに、リハビリをやり続けてしまっていただけか!」
「あなたはもう退院して良いですよ」Aさんはこの判断が分からなかっただけでした。それを深谷エージェントから客観的に状況を説明してもらい、退院の太鼓判を押してもらった気分になった。

「自分を客観視するって大事だな」

このことを強く痛感し、今後はリハビリに使っていた時間を別の時間に使えると、新たな期待に胸を膨らますAさん。しかし現実を変えていくのはこれから。実家暮らしで仕事をしてない現状は変わっていない。ここでも深谷エージェントから思いがけぬ一言が発せられる。

「実家にいても、家の仕事はできるよね」
「仕事探すのはもちろん大事。でもそれよりももっと手前にできることがあるんじゃないかな。最小単位の一歩を考えてみたら」

「仕事=転職活動」そう思い込んでいたAさんだったが、まず家の仕事から取り組んでみても良いのかもしれない。むしろ家の仕事すらできない人間が社会に出て仕事なんてできるわけがない。「2段3段飛ばしてやろうとしていたかもしれない」そう思い始めたAさん。小さな一歩から、段階を踏むことが大事であることに気づいた。家の仕事ができれば、外の仕事もできるだろう。いきなりフルタイムではなく、時短から始めても良いのか。Aさんに新たな発想が生まれてきました。

5. 本当の自分は強かった

「社会人になる前、だいたいみんなバイトから始めるよね」
「学生がいきなり社会人の仕事をやるようなもの。」
「これからどうしたいか。まさに学生が将来を考えるゼロベースにいるのが今だよ」

確かにその通りだった。
今まではネガティブ思考にいたから、そこから抜け出すことが目的になっていたけど、もう抜けてしまっている。マイナスからゼロにするのではなく、ゼロからプラスにする状態であることに気づいた。これはモノの見方や考え方が180°変わると言っても過言ではないことだった。

そして改めて気付いたのは、昔のような苦痛のストレスは無くなっており、心の状態としては穏やかであった。そう。Aさんは確実に良くなっていたのだ。

そして彼自身、自分の人生を良くするために、そのための努力を惜しまずやってきたのです。頑張っていたのです。小さい頃からのいじめや、社会に出てからのストレスにずっと耐えてきたAさん。人によってはその苦しみや痛みに耐えきれず、自◯してしまったり、犯罪に走ってしまう人もいる。しかし彼は強い自制心を持っていたからこそ、そのような悪の道に進まずこれたのだ。心の奥底には強い自分が存在していたのだった。


6.年齢に逆らって生きていくゼロからプラスの人生

「今がゼロ状態であるなら、少年のような発想を持って生きていくことが大事」

一般常識だと早く転職活動して、実家を離れて一人暮らしをして、自立することが大人と考えられている。しかし、全ての人間がそうなれるとは限らない。人には人のペースがあり、状況がある。それを理解し受け止めることで、現実的な一歩が踏み出せていく。Aさんはまさにベンジャミンバトンのように数奇な人生を、自分らしく生きていくのだろう。


【最後に】

苦悩から見えた、新たな自分

Aさんのように、何かしらの壁にぶち当たって、前に進めないでいる人は少なくないはずです。Aさんとの対話から得られた気づきと発想をあなたの人生にも役立ててください。

この記事を読んだあなたも、何かしらの悩みや課題を抱えているかもしれません。 ぜひ、コメント欄であなたの考えや経験をシェアしてください。 一緒に悩みを共有し、解決策を探していきましょう。


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