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【雑感】『情報格差』よりも『行動格差』

(このnoteは2分で読めます。約1,500文字)
『デジタルデバイド』という言葉をご存じでしょうか。日本では、2000年代から使われ始めた言葉で、世の中のIT化が進むにつれて情報にアクセスすることができる人とできない人の差を意味します。

『情報格差』とは、『デジタルデバイド』を日本語訳した言葉です。デジタル化が始まった当初はこの『情報格差』が懸念されていましたが、現在では60代の8割がスマホを保有しており、情報へのアクセス難易度は低くなっています。

情報に誰でもアクセスできるようになった場合、『情報格差』の次に発生する格差は何でしょうか。『行動するかしないかによって格差は広がっていく。』という意見をよく目にします。この意見についてとても共感できる出来事がありました。

このnoteでは、『情報格差』よりも『行動格差』が今後は広がってくるのではないかという意見について私の雑感を書きます。

✅1、電車広告で見つけた『バビロン大富豪の教え』

先日、電車に乗っていたら『バビロン大富豪の教え』の広告がありました。

『中田敦彦もYoutube大学で紹介』という文言があり、気になりました。『バビロン大富豪の教え』は、周りの友人も読んでいたのを知っており『私も読んでみたいな』と思っていました。Youtube大学で紹介されている動画を少し見て、『これは面白そうだから買ってみよう』と決意しました。

kindleで購入しようとしたところ、なんと『バビロン大富豪の教え』はKindle Unlimitedに登録されていたので、無料で読むことができました。


✅2、『行動格差』

『バビロン大富豪の教え』の中で、大富豪が庶民に対してお金持ちになる方法を講義するシーンが出てきます。講義の最後で『お金持ちになる知識は、皆に授けた。私と君たちは同等の知識を持っていることになる。しかし、私と君たちには壁がある。その壁は何か。』と問います。

主人公は、その問いに対して『行動するかしないかです』と答えます。

本を買って知識を得るという行為も、スマートフォンとkindleのおかげでいつでもどこでもできるようになっています。その意味で情報にアクセスする難易度はみんな同じだということができます。

しかし、実際に本を手に入れるのか、実際にその本を読むのか、そこには行動するかしないかの『行動格差』があります。『情報格差』がなくなりつつある今、次に来るのは『行動格差』だという意見は、実体験を照らし合わせても納得することができます。


✅3、じゃあ行動する人は偉いのか

『行動格差は広がっていく、だから行動する人が偉い。』というのも少し違う気がします。確かに、行動力がある人はすごいと思いますが、全員が全員行動力オバケにならなくてもいい気がするのです。

ベンチャー企業を創業して、まだ正攻法がない領域に対して事業を展開していく場合は行動力が必要だと思いますが、『自分の人生はマイペースで進んでいけばいいや』と思っている人にとっては行動力は必要ないのかもしれません。

『行動格差』は広がっていくということと、その是非は別の議論なのです。そこを一色単にしてしまうと、『行動していない人は悪』のような極端な意見にもなりかねません。


✅4、まとめ

スマホが全世代に広まることによって、『情報格差』は当初想定していたものよりも小さくなりつつあるのかもしれません。しかし、『情報格差』がなくなったことによって次は『行動格差』が出てくるかもしれないのです。

ただし、『行動格差』による結果が良いか悪いかという評価は、その評価軸によって異なるため、一概に行動を押し付けることはナンセンスです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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