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FR0SCのこっち側 【FR0SC】

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“Inside FR0SC”。 FR0SCの中の人達が、活動の裏側や、考えていること、クリエイティブな活動を語ります。 (それぞれの記事は個人の見解であり団体を代表するものでは…
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#鉄道

富士山と河口湖を見に行った話

東京からも比較的アクセスが良く気軽に行ける観光スポット、河口湖。今回はそんな河口湖へ GW ど真ん中という繁忙期に日帰りで突撃してみた話。 ちなみに旅行へ行ったのが実は 2018 年というだいぶ昔の話である。写真を整理していたら発掘したので記事にしているが、もしかしたら情報が古いかもしれない……ご容赦いただきたい。それにしても時の流れというのは速いものだ。 下吉田へというわけでさっそくスタート。まずは中央線に乗ってひたすら西へと突き進む。わりと朝早く出たが、下り方面は平日

羽田空港から多摩川スカイブリッジを渡って京急大師線を乗りつぶした話

盲腸線。起終点どちらかが他路線に接続していない行き止まり路線のこと。このような路線を乗りつぶす場合、基本的には来た道をそのまま折り返すことになってしまう。 ……がしかし、来た道を戻りたくない原理主義者としては単純往復は耐え難く、バスや徒歩などでどうにかして行き止まり駅から脱出できないか試行錯誤している。例えば、以前福岡へ行った際にバス・船・コミュニティバスを活用し、南博多線・香椎線(西戸崎側)・西鉄貝塚線を1駅も折り返さずに一筆書きで乗りつぶすことに成功した。 そんな盲腸

姫路城の紅葉と山陽電鉄の夕日を見に行った話

海と夕日が見れる車窓って素晴らしい。 いざ山陽へ前回、前々回では島根・鳥取の有名観光地を巡る王道旅行について扱ったが、今回はいよいよ山陰を脱出する。というわけで鳥取駅からスタート。 安定の手動改札機を通過して構内へ。切符を確認する駅員さんが到着列車の案内放送も兼任するというまさかのワンマン体制となっており、改札に人が来るたびに放送が中断されていた。 駅構内にも小さな砂像が。 そしてホームには足洗い場。さすがに砂丘で砂まみれになったまま駅まで来る人は少ないと思われるが、

鉄道最高地点と碓氷峠鉄道文化むらに行った話

中央本線・小海線・しなの鉄道・信越本線・高崎線をぐるっと1周する旅。18 きっぷなどのフリーきっぷが1日余った時などにオススメだ。 2021 年夏、7日間連続で JR 北海道・東日本の普通列車に乗車可能なフリーきっぷ「北海道&東日本パス」を用い、青森県の竜飛岬を目的地とする5日間の旅行に出かけた。その後の6日目はリモートでの用事があったため自宅に籠もったが、7日目は完全フリー。5日間の旅行ですでに十分元は取れているのだが、もったいない精神が発動し日帰りで出かけることにした。

春の服装で雪の弘前に行ってしまった話

旅先の気候は事前に調べておくべき。 フリーきっぷの「鉄道開業150年記念ファイナル JR東日本パス」を利用して北陸から東北を巡る旅行記その3、最終回。前回は山形県の酒田市を観光した後に日本海を北上し、秋田を経由して弘前に到着したところまでを書いた。今回はその続きから。 この日は平日ということもあり、特急つがるの乗車率はあまり高くなく自由席も通路側はほぼ全て空いていた……が、弘前から大量の乗車があり自由席はぎゅう詰め状態に。弘前は東京へ直通するメインルートを有していないとは

房総半島1周ついでに京成千原線と千葉モノレールを乗りつぶした話

2023 年夏、世の大学生が夏休みを謳歌する中、私は研究を完全に放置して就活に励んでいたつけが回り実験に追われる日々を過ごしていた。そんな中、「就活終われば時間もできるし旅に出るだろう」と思っていた体が鉄分不足を訴え始めたため、平日に1日だけ時間を作って房総半島へ鉄分補給しに行った話。 今回の旅では鉄分補給のための乗り鉄がメインの目的になるため、駅の外に出てぶらぶら観光というのはあまりない。というか暑すぎて外出たくない。このような改札外へ出ない乗り鉄旅の場合、大回り乗車を活

トラブルの多いトラベラー、旅行帰りの電車が人身事故で止まる

なぜかトラブルに巻き込まれることの多い九州旅行記その5、ついに最終回である。前回は熊本から福岡へ向かい、西鉄や南博多線の乗り潰しと福岡の観光について扱った。 今回はその続きで、西鉄貝塚線を乗り潰して貝塚駅に到着したところからスタート。 前回すでに触れたが、貝塚駅は地下鉄箱崎線へ段差なく乗り継げる設計になっている。 それにしても、縦列してホームが並んでいるならいっそのこと線路をつなげて直通させれば良いのに……と思ってしまうが、編成数の違い(貝塚線は2両、箱崎線は6両)から

トラブルの多いトラベラー、福岡で5種の交通手段を使いこなす

トラブルの多い九州旅行記その4。前回の熊本では Google マップの案内に騙されたり、割引になるはずの入園料が通常分取られたり、宿の入口が開かなかったり……と、いろいろトラブルに巻き込まれた。 今回はその続きで、熊本観光を済ませ時間ギリギリに熊本駅へ戻ってきたところからスタート。 鹿児島本線を北上熊本からは鹿児島本線に乗って福岡を目指す。大分方面から乗ってきた豊肥本線の近郊区間と同じく、短編成にロングシートというやや旅情に欠ける車両だ。急いでいたので写真はなし。 熊本

トラブルの多いトラベラー、温泉に浸かれない体質だが別府へ行く

なぜかトラブルに巻き込まれることの多い限界旅行の民が九州へ遊びに行った旅行記その2。前回は飛行機に乗り遅れそうになりながらもなんとか宮崎空港に降り立ち、宮崎市内を観光した後に特急にちりんで日豊本線を北上、大分駅に到着したところまで書いた。 今回はその続きで、大分駅からスタート。 大分観光というわけでさっそく街歩き開始。大分駅の北側が街の中心部らしく、商業施設やオフィスがごちゃごちゃと密集しており人も多かった。一方で南側は近年になってから整備された新市街となっているようだ。

トラブルの多いトラベラー、九州に初上陸する

私はなぜかいつもトラブルの多いトラベルをしている。うっかりスパイ容疑をかけられたり、スラム街に迷い込んだり、Google マップの案内に騙されて崖を滑り落ちたり、飛行機が欠航になって空港に丸一日放置されたり……と枚挙に暇がない。 自分自身のうっかりミスに起因するトラブルもあるが、外的要因による防ぎようのないトラブルも多いのはなかなか理不尽。とはいえ私は1度寝れば大抵のことはどうでもよくなるタイプなので、「まあトラブルも旅の醍醐味だよね」というなんともドMな発想で旅を続けてい

大地の果てを目指し鈍行列車で北へ向かった話【後編】

「北海道&東日本パス」を用いて鈍行列車を乗り継ぎながら青森県の竜飛岬へ向かう旅行記、完結編。前回と前々回で道中の観光や街歩きをしながら津軽線の三厩駅にたどり着いたところまで執筆した。 三厩から竜飛岬までは町内バスを利用することになる……のだが、実はこのバス、帰りの最終便は日の入りとほぼ同時に竜飛岬を発車してしまう。そんなわけで今回はレンタカーでアクセスしつつ、ついでに車中泊で宿泊費を浮かすという作戦に出た。1人旅では正々堂々と公共交通オンリーで行きたい主義なのだが、秘境の旅

大地の果てを目指し鈍行列車で北へ向かった話【中編】

鈍行列車に乗り放題の「北海道&東日本パス」を用いて青森県の竜飛岬へ向かう旅行記。前回は松島観光を済ませたところまで執筆したため、今回は東北本線の松島駅からスタート。 盛岡を目指す郡山からずっとボックスシートのある列車だったが、ここからはひたすらロングシート地獄。東北地方の随所で見られる 701 系電車の登場だ。 で、サクッと終点の小牛田(こごた)に到着。 小牛田は南北に連なる東北本線の他に、西から陸羽東線、東から石巻線が交わるジャンクション駅だ。……といっても駅周辺に何

大地の果てを目指し鈍行列車で北へ向かった話【前編】

2021 年夏、相次ぐ緊急事態宣言によって外出の自粛が続きオリンピックも無観客での開催となっていた。そんな中、私は院試の勉強をもくもくと続けており旅行などとは無縁の生活を送っていた。 8月に院試は無事に終わり開放されることになるが、数ヶ月に及ぶ受験生活で体は限界を迎えており、今すぐ旅に出かけないと気が狂いそうな状態にあった。コロナ禍ではあるが試験直前の2ヶ月はほぼほぼ自室に引きこもっており、外部との接触はわずかだったため病原菌にはなり得ないだろう……という気持ちで家を飛び出

鉄オタ就活生、名古屋出張ついでに高山本線を乗り潰す

2022 年秋、Go To トラベルに続く全国旅行支援が始まり観光地に旅行客が戻り始めていた。しかしながら私は就活・研究に加えて大学院の文化祭にもそこそこコミットしてしまい、旅行とは全く無縁の生活を送っていた。 そんな中、就活関連で施設見学のお誘いをいただき名古屋へ行く用事が突如湧いてきた。見学会は月曜に開催で、都合の良いことにちょうど大学の試験期間と重なるため講義もお休みとなる(院生なので試験のある講義は取っておらずレポート提出のみ)。「ということは直前の土日も使えるな…