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FPO投資顧問公式マガジン

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次に訪れる世界的景気後退と株式市場大暴落に備えて(福井強のマクロ経済分析レポート vol.12)

 2025年が幕開けて、1月もあと余すところ数日になりました。この間、最大のイベントは米国でトランプ第2次政権が発足したことに尽きると思います。これからトランプ大統領が実施する内政・経済・外交面における広範な政策変更が世界経済に重大なインパクトを与えることは疑いありません。  その結果、最悪のケースとして世界経済にネガティブなインパクトが加えられ、世界的な景気後退が訪れ、株式市場が大暴落するリスクに備える必要があります。もちろん、そのような懸念が杞憂に終われば良いのですが、

年末のご挨拶:記録ずくめの2024年を振り返ってみた

2024年も様々なニュースが駆け巡り、年初から感情を揺さぶられる1年でしたね。個人的に印象の強い今年の出来事を月ごとにピックアップしてみました。 正月1日から能登半島を地震が襲い、2日は羽田空港での衝突事故が起こるなど日本中が心を痛める年始にはじまった2024年。夏場には東北地方で局地的な豪雨や日向灘を震源とする地震の発生で、日本全土に緊張が走りました。 生活に関連する話題としては、人口減少が進み出生率は過去最小、少子高齢化が進みました。働き方改革関連法が適用されたことで

アメリカを再び偉大な国にするため「トランプ2」で優先して取り組む3つの課題

「米国を仮想通貨の首都に!」このように大胆な構想をぶち上げて、デジタル資産推進を強く打ち出したのは、米国次期大統領のトランプ氏。 早速、SEC(米証券取引委員会)の次期委員長に、仮想通貨推進派のアトキンス氏を指名するなど着々と新政権の基盤づくりを進めています。 すでに業界寄りの法整備等が進む期待から、ビットコインが10万ドルの大台に急伸。いかに米国の政策が金融マーケットに多大な影響力があるかを知らしめることになりました。 今後、トランプ第2章が市場にどう影響するのか、投

投資における運とスキルの見分け方について(福井強のマクロ経済分析レポート vol.10)

 株式、商品先物、F Xなどの投資において、100%確実に儲かるものは存在しません。このように不確実性を伴う投資のリターンが、実際に運によってもたらされたものなのか、あるいは何らかのスキル(専門知識)によってもたらされたものなのかを明確に識別することは困難です。効率市場仮説を信奉するファイナンス経済学会では、長期にわたってベンチマーク・リターンを上回る運用成績を残せる投資スキルを有する人は存在しないか、いたとしてもごくわずかであるという見解(ランダムウォーク理論と呼ばれていま

「株やってる人だったら絶対注目しますよ」米大統領選で個人投資家の反応は?(11/5 Bar FPOにTVの取材が来た!)

歴史的な大接戦になるという事前予想に反して、世界中が注目した米大統領選挙で圧勝したトランプ氏。軍事・経済においても大きな影響力を持つ大国のリーダーが掲げる政策次第で、日本の株式市場も大荒れになるかもしれません。 決戦翌日、ホワイトハウス奪還を確実にしたトランプ氏は、支持者を前に「アメリカの真の黄金時代がやってくる」と何度も強調し、前回就任時と変わらぬ米国第一主義(アメリカファースト)の考えを示しました。 同時に行われた議会選挙でも、共和党が上院多数派を4年ぶりに獲得、下院

行動ファイナンス理論から導かれる個人投資家が取るべき投資アプローチ(福井強のマクロ経済分析レポート vol.9)

 伝統的なファイナンス(投資)理論は、投資家がどのように行動すべきかに焦点を当てており、いわゆる「合理的に振る舞う経済人」と「効率的市場」という概念に基づいていました。これに対して、行動ファイナンス理論は、投資家が実際にどのように行動しているのかに焦点を当てて、人々が特定のバイアスによって最適ではない(「非合理的で、損な」)意思決定を行ってしまうという「正常で、やってしまいがちな」行動の概念に基づいています。行動ファイナンス理論は「人間は常に合理的に行動するとは限らない」とい

投資にも当てはまるパレートの法則(80:20の法則)について(福井強のマクロ経済分析レポート vol.8)

 パレートの法則、別名「80:20の法則」とも呼ばれる法則は、1896年にイタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが論文で提唱した「物事を構成する要素が全体に占める割合は偏りがあり、複数要素のうち一部で全量の大部分の割合が占められている」という考え方に基づいて経験的に観察された人間社会の一つの法則のことです。これを一般的に例えて言えば、「アウトプット全体の8割はインプット全体の2割の要素から生み出される傾向がある」ということになります。ちなみに「80:20」の数値に絶対的な意

カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムにおけるパウエルFRB議長の講演について(福井強のマクロ経済分析レポート vol.6)

 8月23日に米国ワイオミング州ジャクソンホールで開かれたカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムで、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は金融政策についての講演を行い、9月に開催される次回の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げに踏み切る意向を示しました。  この講演の中で、議長はCOVID-19による世界的パンデミックがもたらした米国経済の需要・供給サイド両面の変調と、その後のインフレの高進、この事態に対するFRBの金融引き締め政策の成果について説明を行なっていま

エストニアに2000人のトレーダーが集結!ヨーロッパ最大の投資フェスティバルに登壇したエルダー博士より近況報告

マーケットの不確実さが増すほどに、混沌から抜け出そうとする世界中のトレーダーたちから招かれる機会が増えている!? アレキサンダー・エルダー博士から、近況報告と写真が届きました^^♪ バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)は、旧ソ連の支配を受けていた歴史的背景からロシアへの警戒感が強く、今なお地政学リスクの緊張が継続しています。 経済も不安定のはずですが、その渦中にありながら2000人のトレーダーが集うなんて驚きです!Σ( ºωº ) いや!逼迫した状況を感じる

投機バブルについて(福井強のマクロ経済分析レポート vol.5)

 株式や不動産といった資産市場で投機バブルが発生することは、読者の皆さんもよくご存知だと思います。現在、弾けつつある資産バブルの例として、中国の不動産バブルがよく知られていますが、それ以前では、日本の80年代後半の株式・不動産バブルや1990年代後半の米国のITバブル、さらに世界経済を大不況に陥れた2007-2008年の米国のサブプライム不動産バブルの破裂などが記憶に新しい事例です。  現在、米国のハイテク株についても、バブルなのではないかという見方が出てきています。その判

FPOは将来安泰(^o^)!8月5日は忘れられない1日となりました。

FPOの代表山本です。8月5日は忘れられない1日となりました。 日経平均株価がブラックマンデー時を超える史上最大の大暴落!?もちろん、それもありますが・・・(汗) 私事で恐縮ですが誕生日ということで、たくさんのお祝いを頂戴しました。皆さま、ありがとうございました! いくつになってもお祝いしてもらえるのは嬉しいものです(^^♪ 本社に届いたこのフルーツタルトの贈り主は「FPO online」の宝条さつき編集長。 ちなみにクッキープレートに「社長&常務」とあるように、なん

「言えないぐらい損してる」「何でこんな上下するの」株価“歴史的乱高下”に投資家から戸惑いの声(8/5 Bar FPOにTVの取材が来た!)

8月5日(月)の日経平均株価は歴史的な大暴落となりました。1987年のブラックマンデー時を超える過去最大の下げ幅となり、一時は4700円以上も値が下がり、先週末と比べて4451円安の3万1458円42銭で取引を終了。 米雇用統計の結果を受け景気減速への警戒感が高まったことで、米国株が大幅安となった流れを引き継ぐ形となり、狼狽売り、ショック売り、パニック売り!まさか1日でこれほど売られるなんて、誰が想像したでしょう。 さっそくBar FPOにも毎日放送さんが取材に来られまし

『相場の蓋然性』について(福井強のマクロ経済分析レポート vol.4)

 蓋然性という言葉は、「物事が起こる確実性の度合い」「確からしさ」を意味し、「蓋然性が高い」というと、「そうなる確率が高い」という意味になります。ですから、『相場の蓋然性が高い』というと、株価や為替相場の現在の状態が示す相場の方向性、つまり株価や為替レートがこれから上昇する、下落する、あるいは従来のレンジ内で推移する「確実性が高い」ということを意味します。  現在の株価、為替レート、コモディティー価格から、先行きの相場の蓋然性を測る術として、ファンダメンタルズ分析とテクニカ

秋刀魚か鰻か?明暗分ける藤ノ井株

FPO online編集長の宝条さつきです。無理と思うこともダメ元で言ってみるもんですね。 7月23日の「耳より投資助言」収録中に、藤ノ井さんが「今日のお昼、FPO本社に鰻を差し入れに行く」というので「いいないいなぁ(涙)私も食べたいっ!!」と猛アピールすると「近かったら持って行ってあげるのに残念やなぁ」「さんまの蒲焼も蒲焼の味がするで」とツレない態度。 それでもメゲず、どこぞの知事もびっくりな「おねだり攻勢」をかけたら、その日の夜、LINEに某クロネコさんから「お荷物お