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アメリカを再び偉大な国にするため「トランプ2」で優先して取り組む3つの課題
「米国を仮想通貨の首都に!」このように大胆な構想をぶち上げて、デジタル資産推進を強く打ち出したのは、米国次期大統領のトランプ氏。
早速、SEC(米証券取引委員会)の次期委員長に、仮想通貨推進派のアトキンス氏を指名するなど着々と新政権の基盤づくりを進めています。
すでに業界寄りの法整備等が進む期待から、ビットコインが10万ドルの大台に急伸。いかに米国の政策が金融マーケットに多大な影響力があるかを知らしめることになりました。
今後、トランプ第2章が市場にどう影響するのか、投資家としては当然ながら気になるところです。
もちろん、株式市場は様々な要因が複雑に絡み合い、いつだって好悪材料ごった煮状態なので、明確な答えを出すことはできません。ただし、今後の展開をイメージするするために米国市場を俯瞰することはとても重要です。
そこで、トランプ2の代表的なトピックをいくつか見ていきたいと思います。
当選後にメディアに応じた初インタビューでは、新政権が優先して取り組む3つの課題として「経済」「エネルギー」「国境管理」を挙げていました。
まず経済ですが、前回就任時も実施した法人減税をさらに進めていくとしています。企業は税金が減った分だけ利益が増えるので、株価にとってはプラスとなりやすい。
新たな設備投資や雇用を生み出すだけでなく、賃金上昇期待から多くの労働者にとっても朗報です。もし、ハリス氏が大統領選を制していたなら、反対に法人税の増額を謳っていたので、短期的には好感されているといえそうです。
ここで、あえて短期的とした理由は、期待感や安堵感で先行している部分もあり、将来的には不透明と考えられるからです。
減税となれば、政府として税収が減るわけで、財政悪化懸念から国債が売られやすくなります。実際、国債が売られて値下がりし、逆に利回りが上昇していて、長期金利は4%超の高い水準にあります。
金利が上昇するということは、企業の資金調達コストも上昇することになり、将来的に業績を圧迫する可能性が出てきます。お金の価値自体が目減りすることにもなるので、企業が同じ業績を上げても、同じ価値では計算されないということに。そうなると企業価値をベースに評価される株価は下落することになるわけです。
次に、エネルギーについてですが、化石燃料の生産拡大を推し進めるとしています。米国は石油も天然ガスも豊富にあるので、自国開発を促進してエネルギーコストを削減。
バイデン政権下の気候変動対策を転換し、温室効果ガス削減に向けたパリ協定からは再離脱、EV(電気自動車)推進政策も撤回する見通しです。
ざっくり言えば、国際協調なんかは二の次で、自国経済まずありきの姿勢が露骨に出ています。でも、これだけハッキリしているからこそ、足元に不安を感じている多くの米国民から絶大な支持を得たのでしょう。
続いて、国境管理といえば不法移民対策ですが、「米史上最大の大量強制送還を行う」としていた選挙中に比べ、ややトーンダウンしている印象です。
というのも、移民排除には金がかかる!?1300万人以上とされる不法移民全員を逮捕して、拘束して、司法手続きをして、送還しようとすれば、少なくとも10年はかかるだろうし、その間の収容施設などにも莫大な費用がかかる。
総額で9670億ドル(約145兆円)というのだから、慎重になるのも無理はありません。ただ、トランプ氏のことですから、一般常識という概念は通じないかも!
トリプルレッドが達成したこともあり、自身の掲げる政策を進めやすい体制があるので、多少強引になっても作戦実行しそうな気配があります。側近からの忠告に耳を貸すこともないでしょうし、反対意見する者は解任されるかもしれませんからね(汗)。
トランプ氏の手腕には賛否両論ありますが、周りの顔色ばかり見て、同じ色に染まることを善とし、リーダーシップを取れない日本の政治家にも見習ってほしいと思うところはありますよね。
少なくとも米国の株式市場は「Make America Great Again(アメリカを再び偉大な国に)」というスローガンに対して素直に反応しており、ダウをはじめ史上最高値を更新する動きが個別株にも見られます。
トランプ2は、想像以上のクリスマスプレゼントを株式投資家にもたらしてくれるかもしれません。
P.S.
米国株推奨銘柄リスト「シャイニングスター8」からも上昇の勢いを加速させている推奨銘柄がいくつか出現しています。
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「2023 Summer」のゴーダディ(GDDY)は、
推奨時145.19ドル→高値208.71ドル(24/12/6)
この時点で上昇率43.74%!
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同じく「2023 Summer」のウィックス・ドット・コム(WIX)は、
推奨時163.3ドル→高値229.79ドル(24/12/6)
この時点の上昇率40.71%!
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最新号「2024Autumn」からは、マーベル・テクノロジー(MRVL)が、
推奨時79.85ドル→高値119.88ドル(24/12/6)
まだ推奨時から2ヶ月も経っていませんが、この時点の上昇率50.13%!
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リスクオン状態が続いているので、まだしばらく上値を期待できそうです。ホルダーの方はおめでとうございます!成果報告お待ちしております^^♪
>>> 『シャイニングスター8』成果報告フォーム
▼「シャイニングスター8」とは・・・
約25年にわたりリーマン・ブラザーズ証券やメリルリンチ、ドイチェ・アセット・マネジメント、パリバ証券など米欧日の大手金融機関にて機関投資家向けの戦略・商品開発部門のヘッドを務め、市場予測・戦略業務を担当してきたグローバル金融コンサルタントの河内勝彦氏が四半期に一度、上昇期待が高いと分析した選りすぐりの8つの米国株を紹介する商品です。単なる推奨銘柄リストではなく、なぜ今この株を買い!とするのかその根拠を示しながら上値・下値メドなど具体的な戦略を河内氏自らが解説した動画もありますので、経験の浅いビギナーでもご活用いただけます。