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中国上海 アート旅 ー 4日目 蘇州日帰り文化遺産の庭園から金鶏湖の美食

4日目は日帰りで蘇州へ。蘇州は水路に囲まれた世界遺産に登録された旧市街と、高層ビルが立ち並ぶ新しい街、2つの顔があります。今回は、老苏州茶酒楼での伝統的なランチ、拙政园での歴史探訪、高層ビル群でティータイム、そして伝統的な蘇州料理を堪能し、蘇州の夜景で締めくくりました。


まずは蘇州について

蘇州は江蘇省の南東部、長江下流のデルタ地帯に位置する江南地方を代表する水郷都市で、北は長江、西は中国三大水湖の一つ、太湖に面しています。
紀元前に城壁が築かれ都となり、既に2500年の歴史を持ちます。旧市街は世界遺産に指定され、多くの湖沼と網の目のような河川と運河が美しい景観を醸し出し、新しいビルが建てらないため古い街並みや庭園が点在しています。それに対して、新市街は近代的なビルや高層マンションが立ち並んでいます。

上海から車で快適なドライブ

上海から80Kmほど、東京から成田くらいです。新幹線だと30分。今回は車だったのですが、1時間ほどで到着しました。

「老苏州茶酒楼」で蘇州正統派のランチ

老苏州茶酒楼の歴史
「老苏州茶酒楼」は1995年、蘇州十全街の一角に開業。白壁と黒瓦に囲まれたモダンな佇まいの店は、蘇州の著名な作家兼美食家の陸文夫氏によって設立され、地元の味をそのまま再現することを目指しました。
2024年6月にリニューアルオープンしたばかりです。

食べられる「蘇州雑誌」
陸文福はかつて、蘇州の民俗料理の味を復元し、蘇州への扉となるために老蘇州茶飯店を設立したと語ったそうです。当時、彼は『蘇州雑誌』を出版しており、蘇州らしさを少しずつこの雑誌に刻み込んでいました。
レストランのオープンに寄せた記事で、「小さな店で、派手なものはありません。豪華な装飾はありませんが、蘇州スタイルです。文化的な雰囲気があります。」と記したそうです。

老苏州茶酒楼個室のテーブルセッティング

蘇州らしい数々の料理

特徴あるチャーシューや蓮根の煮物など蘇州らしい料理の数々
薔薇の花の入ったお餅は薔薇の香りがふわり
鶏頭米羹
蘇州伝統のお団子の入ったとろみのあるスープ
出来立てのあたたかい豆腐

お奈がいっぱいになったところで、拙政園に向かいます。蘇州四大庭園の拙政園、留園(りゅうえん)、滄浪亭(そうろうてい)、獅子林(ししりん)のなかで最大規模であり、また中国四大名園の首位に位置づけられています。

拙政園(ジュオジョンユエン)

拙政園は明の時代の1505~1566年に造られた庭園で、明代に官界に失望した御史王献臣が故郷に戻り、庭園を建造したのが始まりだとされています。

拙政園入口

庭園内は東園、中園、西園の3つのエリアに分かれており、それぞれが独特の風情を持っています。
あまりに広くでどこを歩いているのか全くわからないまま出口に出てしまい、半分くらいしか見られていないと思います。

太鼓の底で自然にできた石
視界を遮る大きな石がどーんと

庭園の入口にはこのような大きな石を置き、全体を見渡せないようにするのが庭園の作法だそうです。

暑い日にもかかわらず大量の楊貴妃が発生

以前、浅草寺に浴衣を着て歩く人が多いことに驚きましたが、それと全く同じ感じで、中国風のコスプレであちこちで撮影していました。

玲瓏館
この建物の周囲には青々とした竹が生えていて、その竹を月光が美しく照らすさまを詠った唐代詩人の詩から「玲瓏館」と名付けられたそうです。

繍綺亭
 「翠晩丹暁(青緑色の晩、朱色に染まる朝)」、沈む太陽または月を見ながら歓談する場所のため、壁の少ない構造になっています。正面は西の方を向いています。西の方には、遠香堂などの建物や池が広がります。

外の景色を取り込み窓枠が絵の額縁としてとらえています

遠香堂
中園の中心的な建物で、四面をガラスに覆われています。
所有者の王献臣は、この建物を気に入っていたようなのですが、周囲に対して見通しをよくする、または政治や社会をまっすぐ見つめる、などの思いがあったのかもしれません。

小飛虹
珍しい屋根つき美しい橋です。

香洲
香洲は仙人たちが住む島へ旅立つための舟をイメージしている建物です。

独特な屋根のついた美しい回廊

十八曼荼羅花館
洋風なステンドグラスの窓が特徴。この建物付近には数十種類のお茶が栽培されていたそうです。

蓮の花がまだ咲いていました

少し街中を散策します。

伝統的な門
伝統的な門

平江路

あまりあちこち見て回れずわずかな距離でしたが、運河の町を感じます。

車で新市街に移動します。

誠品書店

おなじみ台湾の誠品書店は中国では唯一蘇州のみ

1階の大階段はフォトスポットになっています
地下には蘇州の伝統産品を集めたコーナーも
この日は印象派の展示会を

誠品書店から車で金鸡湖へ移動します。

金鶏湖 李公堤(リ ゴン ディ)

湖の湖畔にレストラン、バー、茶館などがだーっと並んでいるエリアです。地図で確認すると、湖畔というより、湖の一部に橋がかけてあってそこにレストランが並んでいるようです。
夕方は車がひっきりなしにやってきて大変なにぎわいでした。
夜景がとても綺麗です。

夕食は蘇州料理 凌軒閣

李公堤の中のレストランで夕食をいただきます。

蘇州料理の特徴
全体的にあっさりとしていて、味付けも薄めで油っぽさもありません。季節感を大切にしていて、旬の素材の味を活かしたものが多いです。 見た目はシンプルなエビ料理、旬の野菜をさっと仕上げた炒め物など、見た目は素材の色なのに味わうと風味豊かな優しい味です。 盛り付けも美しく、素材の色を生かした上品な料理が多くみられます。

凌軒閣エントランス
蘇州料理の数々
松鼠桂魚
松鼠はリス。桂魚という淡水の魚に切り込みをいれ先を尖らせて
カラッと揚げ、甘酢の餡をかけたもの。
清溜河虾仁
名物の小さな川エビの炒め物、1つ1つ殻を向く大変手間のかかる料理
黒酢を少しかけていただきます
夕方訪れた「ズボンのビル」は対岸に

4日目終わり

車で上海に戻ります。


日本のお散歩はFound Japanで


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