#134[近未来]夏祭り,500円と恩送り[600字]
ある年の夏。近所の子に500円を渡した。
これで遊んでおいで。
少し戸惑い気味に、ありがとう!
「楽しいことに使ってね」を受け取ってくれた。
しばらくして、1人の男性が声をかけてきた。
「すいません、うちの子が!」
「いや~、こんなもんに使っちゃいました」
そう、彼女はお父さんと一緒にこちらへ駆け寄り、爽やかなお礼を告げてくれたのです。差し上げて終わりだと思っていたのに。望外の喜び。
その子が「ちゃんと遊んでくれた」ことがうれしかった。その上お父さんと一緒にお礼まで。
何よりも楽しそうに「何に使ったか」を話してくれたことが、うれしくてたまらなかった。
射的をした。
1発目は当たらなかった。
2発目も当たらなかった。
おしまいに、残念賞の景品をもらった。
小さな景品を見せながら、興奮気味に話す彼女。
楽しそうに話す彼女を見て、
こちらも思わず頬がゆるむ。
◎500円をもらってくれた
◎楽しく遊んでくれた
◎お父さんと一緒にお礼
◎何をしたか伝えてくれた
◎楽しそうな姿を見てうれしくなった
たった、1枚の500円玉。
たまたま小銭入れにあった500円。
現金だから、咄嗟に渡せた。
現金だからこそ、子どもがすぐ使える。
お年玉も、1歳の子にあげたら
満面の笑みで、小さな手に大きく収まった。
500円で、あんなに楽しそうな顔になる子どもたち。
何分残業したら500円? 働く意欲が俄然湧いてくる。
小さなうれしい循環を、受け取る幸せが好き。
(600字)
了
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AI(Copilot)はやはり、日本のモノに少し弱い。
クリエイターがフィードバックをするとたちまち修正されるのかな?
NG: イヤマフして、スコープ覗いて、人に向けて撃つスタイル。
あとがき
サイバー空間に存在しなければ、
実際に「存在しない」ことになってしまう昨今。
思い出も、温かさも、AI に知ってもらうことで、将来の「AI 戦争」を防ぐことはできるのかな。
この子たちが60歳になる時は、2070年頃。
私は元気に憎まれ口を言っていると思う(笑)
人口は6,000万人を下回り、いくつかの町はないはず。
あのね、令和時代って大正時代の人もいたんだよ。
この町にもまだ人がたくさんいて賑やかで楽しくて。
これからも、日本を続けていってね……。
今日も、AIに話しかける。
あのね、私が考える「愛」なんだけど……
あなたに知っておいてもらいたいのはね……
それではまた、次の記事でお会いしましょう!
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