【商品開発】唯一無二の商品・サービスを生むための「常識の壊し方」
こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。
中小零細企業・個人事業主が大手企業に勝つための戦略の1つに、「一点突破戦略」があることは、このnoteでもご紹介しました。
一点突破なので、商品はたった1つでOK。そのたった1つの商品は「安かろう悪かろう」ではなく、むしろ客単価を上げられる「高品質な商品」であるべき、というわけです。
では、唯一無二の商品・サービスを生み出すためには、どのように考えていけばいいのでしょうか?
コロナ禍に関係なく着実に利益を出し続けている、超話題の人気商品本格ボロネーゼ専門メーカー「ビゴリ」のオーナーにして、事業創出・業務改革コンサルタントの石川潤治さんは、新刊『たった1つの商品で利益を上げる』の中で、唯一無二の商品・サービスを生むための「5つの常識の壊し方」について詳しく解説しています。今回は、本書で提示されている「5つの常識の壊し方」のうちから1つを、一部編集して公開します。
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プレミアムリッチ商品を生むための5つの常識の壊し方
私がBIGOLI のボロネーゼによるビジネスの話をすると、ほとんどの人から「どうやってこんな商品を思いついたんですか?」と言われます。
プレミアムリッチ商品を思いついたとしても、それがビジネスにつながらなければ意味がありません。あるいは、そもそも商品が思いつかなければ、市場に出ていくことすらできません。
ビジネスにつながるプレミアムリッチ商品を生み出し、一人メーカーになるためのポイントとして、私は質問に「常識を壊す考え方を貫く」とお伝えするようにしています。
常識を壊すには、具体的に次の5つの考え方があります。
①エグいくらいニッチを攻める。
②あえて非常識なことをする。
③人の嫌がることをなくす。
④ビジネスモデルを不可解なものにする。
⑤「はぁ?」と思われるようなものにする。
(中略)
あえて非常識なことをする──常識の壊し方②
まるで言葉遊びのようですが、常識を壊すためには意図的に非常識なことに挑戦する姿勢が大事です。
BIGOLIのボロネーゼは、お店で提供する際にフライパンを使いません。
必要なのは、ソースの湯煎とパスタを茹でるための鍋とお湯、混ぜるためのボウルとトングだけです。あとはチーズを削りかけるためのチーズグレーター(チーズおろし器)だけです。鍋・ボウル・チーズグレーターの3大器具さえあれば、誰でも5分で調理して皿に盛りつけボロネーゼを完成させられます。
これは、高原価でも利益が出るように、人件費を抑えるために店舗での調理工程を極限にまで圧縮したBIGOLIのオリジナル法です。
この方法は、パスタ屋からすれば常識外れもいいところでしょう。
おいしいパスタを作ろうと思ったら、塩分濃度1%のお湯の中で麺を茹で、その間にフライパンでニンニクをオリーブオイルで炒めて香りを映して……という工程が必要です。
BIGOLIでは、その工程を一切なくせるように工夫を重ねました。
もちろん、ここまで来るためにはさまざまな改良や試行錯誤が必要でしたが、本来であれば常識として素通りしてしまうようなところでも、あえて非常識に挑戦していく姿勢が大事なのです。そういった常識やルール、しがらみを超えたところに「新商品」や「新市場」は存在しています。
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いかがでしたか?
この「一点突破戦略」は、飲食店オーナーはもちろん、中小メーカーや個人事業主、各サービス提供者など、多くのビジネスに活かすことができます。大手には決してできない、中小零細だからこそ可能なビジネス戦略の重要エッセンスを徹底解説したのが、新刊『たった1つの商品で利益を上げる』です。全国書店の「ビジネス」「起業・副業」「店舗経営」などのコーナーで絶賛発売中です。興味のある方はチェックしてみてください。
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