老化を早める物質「AGE」はアルツハイマー病にも関与していた!
こんにちは。
フォレスト出版・編集部の美馬です。
GWが明け、早いもので入社から丸1年が経ちました。
先月、初めての担当書籍『幸せホルモンあふれるセロトニンヨガ』(野村賢吾・著)の刊行を無事迎えることができ、今は来月6月刊行予定の『糖尿病専門医だから知っている アルツハイマー病にならない習慣』(牧田善二・著)の作業を進めているところです。
順調(?)に本づくりの知識を身につけて、粛々と仕事をしています。1冊目のときのテンパりようが懐かしいくらいです。
さて、今日はそんな刊行を控えた2冊目『糖尿病専門医だから知っている アルツハイマー病にならない習慣』についてチラっとご紹介します。
認知症のなかで最も厄介な「アルツハイマー病」
現在、高齢者の5人に1人が認知症になると言われていますが、認知症のなかで最も厄介と言われているのが「アルツハイマー型認知症」だということはご存じですか? そもそも認知症には、いくつかの型があります。
◎長い年月をかけて脳が変性していく「アルツハイマー型認知症」
◎脳梗塞や脳出血などの疾患に付随して生じる「血管性認知症」
◎脳内にレビー小体というタンパク質が蓄積されることが原因の「レビー小体型認知症」
◎前頭葉や側頭葉が萎縮して起きる「前頭側頭型認知症」
以上のように認知症は4つのタイプに区分されていますが、このなかで圧倒的に多く、約7割を占めているが「アルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)」だというのです。
アルツハイマー病は「脳の糖尿病」だった
そんなアルツハイマー病は近年、「脳の糖尿病」と呼ばれるようになってきました。なかにはアルツハイマー病のことを「3型糖尿病」と言っても過言ではないと言う専門医も。
それはなぜなのか? 答えはかんたん、糖尿病を発症するメカニズムとアルツハイマー病を発症するメカニズムがほぼ同じだからです。
本作の著者、牧田善二先生は糖尿病治療のスペシャリスト。20万人以上の糖尿病患者を診てきた「AGE牧田クリニック」の院長です。そんな牧田先生が、本書では糖尿病専門医としての知見から「脳の糖尿病」、「3型糖尿病」であるアルツハイマー病にならないための方法を具体的に解説してくれています。
書籍の詳しい内容については、また別の機会に投稿しますのでお楽しみに!
酸化と糖化が老化の元凶
糖尿病を発症するメカニズムとアルツハイマー病を発症するメカニズムがほぼ同じとお伝えしましたが、その共通の原因の1つがAGE(終末糖化産物)と呼ばれる物質だということがわかっています。本書の大事なポイントの1つでもあり、このAGE量の測定方法を開発したのが、なんと牧田善二先生。
ということで、本書を手に取っていただく前の事前情報として、キーワードとなるAGEについて『20万人を診た老化物質「AGE」の専門医が教える 老化をとめる本』(牧田善二・フォレスト出版)から詳しくお伝えしていきます。
これまで、老化は「酸化」による体に起こる「サビ」が原因だと考えられていました。これも間違いではないのですが、それ以上に糖化によって生まれるAGEが老化に深く関与していることが明らかになったようです。
そもそも糖化とは、タンパク質や脂肪にブドウ糖が結合する反応のこと。こちらは体に起こる「コゲ」と呼ばれています。これがAGEの正体です。つまり、私たちは老化を防ぐために、そしてアルツハイマー病にならないために、AGEを溜めないような生活をしなければならないというわけです。
AGEを溜めない食事法
AGEを体内に溜めないための最大の方法は、「食事」に気を遣う。この一択です。AGEは高い熱を加えた調理によって大量に出てくるようです。たとえば、肉や魚を「揚げる」「焼く」と生の状態の10倍以上のAGE量が増えることがわかっています。これについて、牧田先生は以下のように述べています。
また、AGEはブドウ糖から生まれるので血糖値が上がる糖質や炭水化物をたくさん食べることでも増えるようです。AGEは体に吸収され留まると、なかなか体外に排出されません。体のあらゆるところに留まって組織を壊し、老化を早めてしまいます。そして、アルツハイマー病にも罹りやすくなってしまいますので、糖質の摂りすぎには気を付けたほうが良いですね。
AGEについては、6月新刊『糖尿病専門医だから知っているアルツハイマー病にならない習慣』でも詳しく解説されていますので、興味がある方はぜひ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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