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サッカー日本代表敗戦から学ぶ

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【レビュー】パリ五輪サッカー日本対スペイン 諦めずにハイプレスを続けたい

【レビュー】パリ五輪サッカー日本対スペイン 諦めずにハイプレスを続けたい

パリオリンピック、日本対スペインの好カード。日本の現在地を知る良い試合だと思ったので観戦しました。とても良い試合だったと思います。試合を見つつ大分熱くなってしまいました。試合を振り返ります

まずは基本フォーメーションから。日本もスペインもフォーメーションは似ていて433又は4231。試合状況に応じてボランチの数が変わってフォーメーションが変わります

守備でスペインのポジションチェンジに対応でき

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アジアカップ2023イラン戦前後の守田選手のコメント考察_交代の失敗が原因では

アジアカップ2023イラン戦前後の守田選手のコメント考察_交代の失敗が原因では

イラン戦後の守田選手のコメントが結構取り上げられています。

それに対して森保監督がピント外れの回答を返したことも話題になっています。

結構根深い問題だと感じており、何が必要なのか考察します。

イラン戦のおさらい日本は後半からのイランのハイプレスを回避できず、ボールを取られては右サイドにロングボールを放り込まれ続けます。その中で失点し敗北します。

交代で壊れたバランス

選手交代によってバラ

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日本代表アジアカップ2023反省_4-2-3-1でハイプレスに耐えられるのか

日本代表アジアカップ2023反省_4-2-3-1でハイプレスに耐えられるのか

アジアカップの反省です。日本がアジアカップで露呈した大きな課題に前からプレスに来られる中でボールを繋げないことがありました。

今回は課題解決のためにハイプレスをどう回避するかを考えて行きます。個人レベルでできることもありますが、戦術レベルでできることをメインに考えて行きます。その方が個人に頼らずに済み、一貫性を担保しやすいためです。

現代サッカーにおけるハイプレス回避現代において強いチームは守

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アジアカップ2023日本対イラン戦_ハイプレスが機能しなくとも勝てる力を

アジアカップ2023日本対イラン戦_ハイプレスが機能しなくとも勝てる力を



完敗と感じました。ショックな敗戦です。徹底的に良さを消されたのもありますが、日本も攻撃の形が見出せませんでした。

前半無効化されたハイプレス

イランはイラクやバーレーンと同じくDFからロングボールを蹴り込み日本のハイプレスを無効化しようとしてきました。イランのボランチがDFラインに落ちて3バック気味になり、DFラインにフリーの選手を作ってボールを蹴り込みます。

特に狙われたのが日本の右サ

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アジアカップ2023日本対イラク_日本の課題考察

アジアカップ2023日本対イラク_日本の課題考察



久々の投稿です。イラクはやりにくそうな相手だと思ってましたが、まさか負けるとは…失望でしかなかったです。W杯優勝と言っててこんなところで負けるのか…

カタールW杯以降の日本とアジアカップの日本を比較しつつ、何が不味かったか探ります。

カタールW杯以降の日本の躍進まずカタールW杯では躍進の中で下記の課題が露呈しました。

ローラインで押し上げられない。前からの守備もボール保持も難しくなる

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日本サッカーに必要な改革

日本サッカーに必要な改革


W杯も終わり、総括も一通り終わったかな、という段階。少し想うことがあったので記事を書きました。日本サッカーに必要な改革を考察します。

今回のW杯ではサッカーのコア層以外の多くの方がサッカーを見ていました。これらの方の内、日本代表を見続ける人は多く居るでしょうし、Jリーグを見る方も出てくるでしょう。放っておいても一定日本サッカーは盛り上がりそうですが、日本サッカーには育成面で大きな課題があり、こ

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森保JAPANの4年間振り返り_ベスト8に必要なこと考察

森保JAPANの4年間振り返り_ベスト8に必要なこと考察

下記の記事で、クロアチア戦の敗戦が3バックを習熟できなかったことにあると主張しました。この記事では日本のこれまでの4年間を振り返り、なぜ3バックに習熟できなかったか、そもそもなぜ付け焼き刃の3バックを使わざるを得なかったかなどを考えます。

苦境に陥る度にシステムを変えてきた森保JAPANまず森保JAPANのW杯までの戦術変化を振り返ります。

W杯最終予選まで:基本は4-2-3-1を採用。船出は

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クロアチア戦_付け焼き刃の限界

クロアチア戦_付け焼き刃の限界

クロアチア戦の敗因深掘り_ベスト8に必要だったこと前回の記事で、クロアチアが狙いを持って日本の左サイドにボールを放り込んできたことに触れました。日本はその左サイドでマークがずれて失点し、敗戦することになります。

一つの対策として、後半頭から酒井選手をRWBとして入れていれば失点を防げたかもしれません。これは複数の方が指摘されています。酒井選手なら相手の放り込みにより対応できたでしょう。リードして

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クロアチア戦_強豪国の強さ

クロアチア戦_強豪国の強さ

結果は引き分けですが、差を感じた一戦でした。

クロアチアは想定通り4-3-3。日本は結局3バックでしたね。守備時は5-4-1、攻撃時は3-4-3になる布陣でした。

クロアチアの攻撃のしたたかさWGが幅を取って日本のWBを上がらせない

スペインと同様にWGの選手がタッチライン沿いに近いポジションを取る。日本のWBをサイドの深い位置に釘付けにする

ポジションチェンジで日本のプレスを無効化

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