健康寿命はある日突然なくなる 【読書日記】未来の医療年表 10年後の病気と健康のこと
本書の結論は、
病気で簡単に
死なない時代が到来した
ということなのです。
どうも読書セラピストのタルイです。
突然ですが、
あなたは「健康寿命」って
ご存知でしょうか?
「平均寿命」が人間の
平均的な寿命であるのに対して
「健康寿命」とは
「健康上の問題で日常生活が
制限されず自立した生活できる期間」
要は
健康な状態で過ごせる期間
のことです。
2000年に
世界保健機関(WHO)が
提唱した考え方です。
こちらがその対比を
グラフにしたものです。
実はこの
平均寿命と健康寿命の差は
ご覧の通り
年々縮まっているのです。
今後も間違いなく
縮まっていくでしょう。
なぜならば日本の医療は
年々進化しているからです。
今回紹介する本は
その根拠がたくさん書かれてます。
著者の奥真也さんは
「医療未来学者」を名乗ってます。
奥真也さんの動画もありました。
私がこの本を
紹介しようと思った理由は
私の母の健康寿命が
なくなってしまったからです。
母は糖尿病から
アルツハイマー型認知症となり
要介護5になりました。
私は今回学びました。
健康寿命は
ある日突然なくなります。
正しい知識と
予防と準備が必要なのです。
ここからは
医療ロードマップの根拠を
くわしくまとめてみました。
ご覧ください。
◆2025年:初の本格的認知症薬誕生
人生100年時代を迎える上で
避けて通れないのが認知症です。
『LIFE SHIFT—100年時代の人生戦略』の共著者である
リンダ・グラットンによれば、
日本の2007年生まれの人々の半数は
107歳まで生きると予測されてます。
認知症の約68%は
アルツハイマー型認知症です。
その主な原因は
アミロイドβという
タンパク質が蓄積して
神経ネットワークの働きが
弱ったために発症します。
この特定のアミロイドβが
脳に蓄積しないようにするのが
認知症の根本的治療と考えてきました。
ところが過去10年間の研究は
それの失敗が続きました。
最近の研究では、
アミロイドβに代わって
タウ・タンパク質が
認知症の原因と考えられており、
2025年までに治療薬が開発される
可能性もあるとのことです。
しかし、
認知症の治療が可能なのかという
根本的な疑問も浮上しており
新たなブレークスルーが
必要とされています。
2025年に初の本格的認知症薬誕生
残念ながら私の母は
認知症の薬が間に合いませんでした。
◆2030年:AIドクターが主流に
医療業界のイノベーションも
やはりAIです。
いままで人間の「五感」を頼りにした
画像診療などから
AI画像診療へ大きく変化してます。
実際に現在の日本において
X線、CT、MRI、超音波画像の診断は
すでに人間の医師のレベルを超える
水準になっているそうです。
未来は診療室では、
画像診断だけではありません。
体温測定も患者さんが入室した瞬間に
サーモメーターが体温を感知します!
患者さんの顔写真を撮影すれば
AIが状態を自動判別できるようになる。
また、薬の飲み方においても、
AIによる投薬中のデーター解析から
複数薬の最適化を計算した
細かな処方が可能になるのです。
◆2030年:感染症の脅威から解放
2030年といったら
もうあと少しで解決する!
と私は驚きと喜びが湧きましたが
2030年に起こるのは
「感染症の脅威からの解放」です。
感染症が消えてなくなるわけでは
ないようです。
脅威から解放される理由は
新しい感染症に対して
治療薬やワクチンを作り始める技術や
体制が大きく進化したからです。
今回の新型コロナで
遺伝子配列が分かったのは
原因不明の肺炎が判明してから
約2カ月後です。
AIDSなどと比べると
はるかに早かったのです。
創薬技術が発達したのが
21世紀初めの20年間でしたが
今回、新型コロナを機に
また技術が進んだので
著者は2030年までに
もう一段発達するだろうと見ています。
◆2032年:安楽死法制定
どうやらやっと日本でも
安楽死が実現できるかもしれません。
半年前に宣言しましたが
私は安楽死には非常に興味があります。
自分の死に方は
安楽死を選択したいと考えてます。
ここで本書には書かれていませんが
安楽死に関しての情報を書いておきます。
欧米の一部の国では、
医師が致死薬を患者の体内に注入する
『積極的安楽死』や
医師から処方された致死薬を
患者本人が服用して自殺する
『自死介助』が認められています。
安楽死先進国のオランダでは
2018年に国民の全死亡率のうち
4%が安楽死で亡くなっています。
国民の25人に1人の割合です。
立命館大学の美馬達哉教授は
と説明されてます。
それからあまり有名ではありませんが
実は日本でも
「消極的安楽死」は
認められていたのです。
ここから先は
¥ 100
この記事が参加している募集
記事がお役に立てたら100円サポート願います。 noteで頂いたサポートとAmazonアフィリエイトは児童養護施設を退所する子どもたちの就労支援団体ブリジッフォースマイルさんに毎月寄付させていただきます。https://www.b4s.jp/action/contribution