わたしの読書感想文「家が好きな人」/井田千秋 著
1.わたしとおうち
こんにちは!
社会人4年目のFLOWUSサポートメンバーです。イラストを見たり描いたりすることが好きで、趣味が高じて今はFLOWUSチームでイラストを描いています。
インテリアも好きで、社会人になって1人暮らしを始めることになったときは「すてきなおうちにして、丁寧でおしゃれな暮らしをするぞ!」と、ものすごく意気込んでいました。
しかしながら、片付けが苦手なことと生来の大雑把な性格によって、インスタとかで見かけるおしゃれな家とは程遠い我が家で、何だかなぁと思いつつ暮らしています。
そんな私ですが、先日、おうちの大切さに気付かせてくれる本に出合いました。井田千秋さんの「家が好きな人」という、さまざまな家とそこに住む人の何気ない日常が、オムニバス形式で描かれているコミック&イラスト集です。
2.「家が好きな人」推しポイント
この本に出てくる5人のおうちは、突然お邪魔した友だちのおうちみたいな生活感があって、でもそれぞれの個性が溢れていて、居心地が良さそうで本当にすてきです。住みたい。
特に私が好きなのは2軒目のカエさんのおうちで、お菓子を入れたトレイとか、旅のお土産を飾っているテレビ台とか、生活を楽しみながら暮らしている感じがひしひしと伝わってきて憧れます。
3.おうちの役割とは
この本を読んでいるとき、先日、はまゆっこさんがインタビューで話されていた、ある言葉をふと思い出しました。
「日常にある小さな幸せを見つけることが大切で、
そんな瞬間を積み重ねて生きていくことが幸せなんだ」
「家が好きな人」ではドラマチックな出来事が起きることは無く、穏やかで何気ない日常の1コマが描かれています。5人はそれぞれの生活の中で、早起きして美味しいトーストを焼いたとか、生クリームをきれいに巻けたとか、新しくクマの置物を買ったとか、小さな幸せを見出しながら暮らしているのです。
小さな幸せを積み重ねていくことは、自分を大切にして自己肯定感を高めることで、つまりは「自分の居場所」を築いていくことなのだと思います。
これって、おうち作りと似ている気がしませんか?
自分にとって居心地の良い居場所≒おうちを作る、そのおうちの中で小さな幸せを積み重ねて居場所を強固なものにしていく。
私は今まで、「誰かから見たときにおしゃれか?」という目線で自分のおうちを見て、がっかりしていましたが、
自分を大切にするための“私の居場所”
として、もう一度おうちと向き合ってみようと思います。