覚悟していてもつらい、大切な人との別れ。

もう何年も前に私のおじいちゃん、おばあちゃんは父方も母方も亡くなっている。

私の家の家系はどちらも、血管系にとても弱いらしく「脳梗塞」「心筋梗塞」になりやすい。
さらに言えば、「乳がん」「糖尿病」をはじめとした病から「甲状腺ホルモン異常」などもある。

中学生にもなれば、ある程度の自分の人生を見据えられる様になる。その時にどちらの家系にもそんな病になりやすい遺伝子を持つ私は、早くから健康には気をつけてきたつもりだ。

少し話を変えよう。

冒頭で書いているように、私にはおじいちゃんおばちゃんが既にいない。
ただ、父方のおばあちゃんの妹（おばちゃん）夫婦を除いては。

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何度かnoteで書いてきたと思う。子供のいないおばちゃん夫婦の元に孫代わり？として可愛がられたのが私だった。3歳には一人でお泊まりし、たくさん色んな場所へ連れてってくれた。
夏休みなどの長い休みには必ず行っていた。

旅行にも連れてってくれたし、プールや遊園地などたくさん、それはもうたくさん3-12歳までずっと遊んでくれた。中学生になると部活が始まり、年末年始に遊びにいったりする程度になったものの変わらず可愛がってくれた。

おばちゃんとは喧嘩もしたけど、裏を返せばそれくらい気を許せる人だった。
親子ゲンカに近いくらいで半年も口を聞かなかったのは、いい思い出。

忘れられない思い出がこれでもかってくらい、山ほどある。今でも笑っちゃう話もね。

おじちゃんは、いつもお釣りの小銭を私にくれた。毎回それが嬉しくて、もらったお小遣いで本を買っていた。

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あれから何年も経ち今は89歳くらいになる2人。
もう足腰も弱くなって、ボケも進んできてしまった。
私は20歳を超えた頃から「私の年齢が上がるということは、それだけ会える回数が減ってしまう。あと何回会える？何回いける？出来るだけ多く行こう。」と決め、仕事の間にも会いに行っていた。

ボケが進行しても2人は、私のことを忘れなかったし私の子供たちを自分たちのひ孫の様に可愛がってくれる。

早いうちに父方と母方のおじいちゃんおばあちゃんを亡くした私には、それ以上に大切な存在。

ヨボヨボになって老いていく姿を見ながらも、私は1日でも長く生きて欲しいと常に願ってる。大好きな人たちだから。

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つい先日、父から届いたメッセージで言葉を失った。

「おじさん、末期癌だって。」

突然すぎるんだよ。
今までなんの大病もしたことないのに、なんで。
入院もしたことないくらいの健康体だったのに…強いて言うならワクチンを打ったことくらい。
（私の周りはワクチンを打ってから、入院や癌が見つかったケースが多い。）
たまたまタイミングが重なったのかも知れないけど、もう今はそのせいにしたいくらい悔しくてたまらない。

電話するたびに「元気かい？元気が一番だよ。」といつも必ずいってくれました。
それくらい健康について考えている人でもありました。まあ、大好きなビールは仕事のない日は飲んでいたけれど。

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おじちゃんが末期癌だとわかった。
もう手の施しのないほど進行していて、それもついこの間見つかった。
それでもう片方の肺が潰れているなんて。

最後に私があったのは年明けてから、２月中旬あたりだったと思う。子供達の顔を見せにいった時だった。あの時は細くはなっていたけど、体調が悪い感じも不調も感じられなかった。会話も普通にできていたし。子供達の成長をみて笑顔で喜んでくれた。また近日中に会いに行こうと思っていた時だった、
本当にこういうことは突然やってくる。しかも、タイミングがすこぶる悪い。

このタイミングで子供が保育園で濃厚接触者になってしまったり、コロナで面会すらできないし今の状態だとおじちゃんは帰宅も出来ないらしい。
次に会えるのは、死んだ後かも知れない。むしろ、その可能性がグッと高くなった。最後のお別れすらさせてくれないのか。
どこにこの悔しさをぶつけたらいいのかも分からない。

いつか必ず別れはやってくると知っているから、なるべく会いにいった。
でも、最後は会えないのか。
いつもそうなんだ。父方の祖母の時も、母方の祖母や祖父の時も。母方のひいおばあちゃんの時も、あと少しなのに間に合わなかった。会えなかった。

私と同じような後悔はして欲しくない。
会いたい人には会えるうちにたくさんあって欲しい。たくさんあって、会わなくても話して欲しい。