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詩小説 『雨を聴きながら』 #シロクマ文芸部

 雨を聴く

 大雨鳴らす
 ドンドコ ジャージャー ドンガラガン

 小雨が響かす
 ぽたぽた しとしと ぽっとことん

 雨やむと耳にそよぐよ
 ぴーひょろろ

 時々聴こえる鳴き声は

 よーく なったなあ
 よーく なったなあ

 今日も私の耳は
 都合がよろしいご様子で

 食卓に並ぶ
 初採れトウモロコシ
 敵わぬ母さんの茹で加減

 雨粒のようにぷっくりと
 濡れて輝く黄色い実

 ガシガシ ぐわぐわ
 食べる父さんを横目に
 がぶりと齧る 初夏の味

 パッと弾けたその実から
 自然の甘みが広がって

 空に向かって シャキリと
 誇らしげに伸びた
 モロコシ畑が目に浮かぶ


 そよそよ 揺れる
 茶色いヒゲがお母さん

 そこからへその緒のように
 繋がった鮮やかな黄色い実は
 みんな 双子なんだってね


 大きく育てるために
 摘果されたはものはね

 じつは農家だけが味わえる
 秘密の 秘密の ナイスヤング


 「ヒゲも食べられるんだってな」
 と自慢気に語る父さん

 自分のヒゲに
 粒の欠片がついてるよ


 「ヒゲ茶もあるものね」
 と納得している母さんは

 コーンのヒゲ茶をさっそく淹れて
 「あまりわからないわね」
 と首傾げる


 私も 私も と
 口に含んだそのお茶を
 ごくんと飲み込んだ

 後からじわりと舌先に
 鈍足コーンが駆け巡る


 不思議が詰まった
 トウモロコシ

 
 父さんがリスのように
 キレイに齧りとったトウモロコシの芯は
 じつは兄ちゃんにそっくりで

 芯をコンポストに運んだ
 母さんが見た日に日に大きくなっていく
 ナメクジは今の私にそっくりだ

 そんなことを考えながら
 また降り始めた 雨を聴く



 実家での療養生活に身体はまだ馴染めていないけれど、旬の新鮮な野菜をご近所さんと物々交換して、毎日無料で新鮮な初物を味わえるありがたさは何物にも代えがたいな、と。

そして、意外と規格外やB品の扱いが細かいことに驚きました。虫食いもなく立派なキャベツも大きく成りすぎても規格外になったり、トウモロコシも下の方まで実っていないとB品になったりするそうで……

野菜が高いと嘆いている方々のことを思うともったいないですよね😭私も都会で暮らしてみたら野菜が高すぎてしばらく買えないほどでした。(そもそも野菜を買うという概念があまりなかったかも……)

特に大きくて立派な野菜がお金にならないのは農家さんとしても残念ですよね……みんな気前よく配ってくれますが。(食べきれないあるあるもあるある)

時折、料理上手な母が調理してお返ししているのを見ていると、本当にわらしべ長者になれそうな気もしてしまいます😂笑😂


 雨というとなぜか青いイメージだけれど、祖父母が農家だったこともあり、ふと思い浮かんだ初夏の食卓は旬の野菜でカラフルなんですよね。(今の時期の私は、だいたい🌽スイートコーンが主食になる😋💕 🌽ちゃんは穀物だけど!)

ちなみに父は今、農家初心者としていろんな野菜を植えていて。ヤングコーンは🌽の摘果した物らしく……(祖父母も🌽を植えていたけれど、捨てていたのかな🤔)でもヤングにしたら大きいので、「これアダルトコーンちゃうん?」と自分で言って、なんとなく恥ずかしくなりました🙈<ヤングアダルトコーンにしとこうかな……)

ヤングアダルトコーンも天ぷらにするとタケノコに負けず劣らず美味でしたよ~😋ヒゲと実の数が同じなのは聞いたことがあったけれど、ヒゲが雌しべでは雄花で偶数というのは知りませんでした。なかなか謎に満ち溢れた🌽伝説!!


 私の部屋に十年以上いるカールおじさんをヘッダーに添えて。(たまたまだけれど、原材料🌽だ!)


 去年書いたこちらや

トウモロコシの謎に近い(?)私の空想を描いたこちらもよかったらどうぞ~🙋

おやつに頂き物のイチゴとチョコバニラのアイスバーを交互に食べたら、口の中がパフェや~😋と思った私なのでした🙈感想が子どもすぎる🙈

 雨が降って気温が下がると身体が痛みますね⚡️みなさまもご体調にお気をつけ、ご無理なさないように~🙏✨

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