私小説風味 『枢軸マーガリン』 #毎週ショートショートnote【証拠画像アリ編】
「こないだせっちゃんのライブに行ったんだけどさ」
「せっちゃん?」
「斉藤和義だよ」
「名前に一文字も“せ”なくない?」
「後にググるべし」
「りょ」
「で商店街にある、ふわふわパンケーキ屋に行ったわけよ」
「あんなもん空気と一緒って言ってなかったっけ?」
「でも、あと数分で焼き上がりますよ~って呼び込まれたら行くやん?」
「猫まっしぐらかよ」
「まっしぐら万歳だよ。見てよ、この写真」
「ただならぬ予感」
「そっからのこれよ」
「尋常じゃない躍動感」
「マーフィーの法則っぽくない?」
「何それエディの方?」
「たぶんじゃない方。食パンを落とすと必ずマーガリンが付いている方が下になってしまうってヤツ。写真撮ろうとしたらアイスがスベり落ちる。これぞ枢軸のマーガリンならぬ数日前のパンケーキ」
「むしろこれは、スキー研修でリフト乗り場に行こうとして延々とスベり落ちまくって、コーチに行方不明扱いされたあんただよ」
「やだ!思い出させないでよ、黒歴史!」
奇跡の写真を添えて。私はキャピキャピした女子高生というよりこんな風に淡々とした雰囲気だった気がします。(たぶん!)
歩いてるだけでハプニングメーカー(※この時点で淡々としてない)と言われる私なのでホイホイ入ったパンケーキ屋で撮れた一枚もまさにそうだし、スキー研修もリフト乗り場が小高いところにあり、慣れないスキー板を履いたまま登っては
「やったー! 登れたー🙌」
と万歳してはスベり落ち(アホの子やから同じことをくり返してしまうのさ……)また別の子に巻き込まれては滑り落ち……
見かねたコーチに
「もう板脱いで来い!」
と言われコーチと共にリフトに乗ってスムーズに降りられたものの(そこで褒められ、調子に乗ったら)同じ班の子と一緒に滑っていたはずが途中ではぐれ、カーブで転けたら何がどうなったらそうなるのかも謎だけれど、帽子、ゴーグル、手袋、ストックが吹っ飛んでそれを全部かき集めて
「大丈夫か?」
と男性に声をかけられた時には
「これがゲレンデの恋か!」
と思ったらコーチ(当時の私からしたら、おじさん)で、恋は芽生えませんでしたとさ…
(そういう道は外さない。)
多少思い出盛りはあるかもしれないけれど、だいたいこんな感じで“事実は小説より奇なり”を地で行くタイプです🙈🙉🙊
エディじゃないマーフィーの法則シリーズは心理学を学んだ中でも特に好きなものです。なんとなく、あるある言いたいみたいな雰囲気なところがいいんですよね👍️💕(もちのろんで、RGさんのあるある言いたいネタも好き!)
(溜めないタイプのあるあるも面白いよ!)
早速、今朝もパン落として見事にひっくり返ったなんて……そんなわけ……アルマジロ😇
(ちなみにヘッダーのパンケーキを平らげた後に二種類の味のたこ焼き🐙を食べに行った私の底なし胃袋たるや……)
パンケーキ🥞のお共にこちらもどうぞ~