『小判食え』 #毎週ショートショートnote【KBN編】
※こちらの続きとなっております。
夢姫と僕は両親のアシストもあり、トントン拍子で結婚に至った。
家庭を持ったからにはいつまでも放蕩息子ではいられないと僕は彼女とお店を開くことにした。
彼女が焼くパンケーキに僕が作ったあんこを挟む。見た目はほぼどらやきで、川で出会ったから今川焼きも捨てがたかったけど小さい僕らが作るから小判焼きと命名した。それに合わせパンケーキも小判型にした。
最初は繁盛するのか心配だったけど僕ら以外にも小さい者がいたり、小動物達が冬眠前に腹拵えとして食べに来たり…と意外な需要があった。
ただこの先、冬眠する小動物が増えたら客足が減るかもしれない…と危惧する僕に
「大丈夫!任せて」
と夢姫の名前の縁起の良さを売りにして
ここの小判食えば宝くじが当たる!
と幟旗を立てた。
誇大広告になりやしないか心配すると
「よく見て」
と小さく書かれていた。そして僕はしっかり者の夢姫の小判鮫として生きようと決意を新たにした。
一寸法師と親指姫の夢姫ちゃん(勝手に命名)のその後です。さすが親指姫なだけあって主導権握ってるぅ~👍️ 💕川といい、一寸法師は流されやすいタイプなのかもしれませんな🤔(※個人のイメージです)
ちなみに私は今川焼き、もしくは大判焼きと呼んでますが、いろんな呼び名があるっぽいですね😋✨
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