駄洒落小説 『惰性のエッヘン開放』 #毎週ショートショートnote【特盛り編】
「久々だな」
「しばらく学校開放できませんでしたからね」
校長と各クラスを見て回る。
五年一組では作文を読み上げているところだった。
「僕が感動したニュースは学校会報六月号の『エッヘン!介抱で快方へ』です」
少年の言葉に校長は足を止める。親父ギャグ満載の会報を作ったのは校長だからだ。
「校長先生は毎朝、学校の鯉に餌をやっているそうですが」
そこで私は顔をしかめる。餌やりは教頭の私がしているからだ。校長はせいぜい惰性で観察する程度。
「ある日、一匹の鯉が傷ついていることに気付き、ケガが治るまで別の水槽で鯉の面倒を見ていたそうです」
横目で窺うと視線を逸らす校長。鯉の看病をしたのも私だ。
「そして元気になった鯉をまた池に返してあげたそうです。そんな校長先生が僕は…」
「いや~見事な作文だね!」
最後まで聞く前に教室に入った校長に
「息子の発表の邪魔しないでくれます?」
と一組の父兄がキレる。
故意に入り込むとろくなことがないよ…
清々したけどね
他にも考えている作品はあるのですが、なかなか上手くまとまらず……
苦肉の策として
『エッヘン!いくつダジャレを
盛り込めるか選手権☆』
を勝手に開催してみました。
ひとつわかりづらいものがあるのですが、
気づいて頂けるかな🤔?
よかったら、なんてこったい!編もどうぞ~
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