flexyamamoto

flexyamamoto

マガジン

最近の記事

そんなに、顔のしわが、いやですか?

(女性の肖像写真と日本の女性スナッㇷ゚)・・・その2 先日、とある写真展の会場で、出展者の女性の方たちと、写真のよもやま話をしている時に、肖像写真の話になった。---その2 普通に、雑誌の表紙・グラビアや、ネットのポートレートやインスタの女性の写真や、いろいろな写真グループや行っている写真展のポートレートや県美展や各種のコンテストの写真で、必ずある、女性の写真!!! 何で若い子ばかりなの? モデルやモデルっぽいポーズや親しげに微笑みかけてくる若い女性ばかりなの?? 日

    • (女性の肖像写真と日本の女性スナッㇷ゚)

      (女性の肖像写真と日本の女性スナッㇷ゚) 先日、とある写真展の会場で、出展者の女性の方たちと、写真のよもやま話をしている時に、肖像写真の話になった。 そこでは、無料で、写真展を見に来た人の希望者のポートレートを撮ってくれていた。私も、初めて撮影してもらった。 写真をしている人は、とかく、いつも撮る方に回り、自分が写されることは経験が少ない事が多い。 数十年、写真を撮り続けてきた私もそうであり、自分が写される経験も少なく、またそうなった場合、何とも心細い感じがして、どん

      • 写真用紙(和紙)の覚書 

        写真用紙(和紙)の覚書  【和紙の素晴らしい耐久性】 日本には、すばらしい和紙が各地に残っている。 習字に使う半紙やお札や、もちろん画材用の厚手の和紙まで、様々のものがある。 和紙の素晴らしい事は、丈夫さと時間的な耐久性だ。 耐久性は、日本のお札に使っていることで、みなさんご存知だろう。 時間的耐久性とは、基本的に、手製の和紙は、中性の紙であり、長期多岐な変化が少ない。 というか、一般の(最近の)紙(和紙に対して洋紙)は、工業製品であり、気からパルプを作りどろどろにして

        • 秘密の海

          (秘密の海) 実は、9月も半ばなんで、あまり大きな声?では言えませんが、やっと写真展が終わったんで、8月は、まったく行けなかったので・・・ やった!終わった!と喜びいさんで、海に出かけたのでした。 時は、9月半ば・・・ むかし、歌がありました・・・「今は、もう秋・・・」 昔は9月半ばに泳いだら、そもそも寒いし、クラゲも出るし・・・ そんなアホな人は、ほとんどいませんでした! でも・・・先週までは、ずっと、ずっと【35度】あったんですよ! これが見えぬか【35度

        マガジン

        • 奈良原一高 写真展
          1本

        記事

          写真家 細江英公さん、逝去されました

          写真家の細江英公さんが、亡くなりました。 30年前くらいでしょうか、広島現代美術館ができたころ、細江英公ワークショップがあり、参加しました。 エネルギーと意欲にあふれるご自身の写真の解説と精力的なワークショップの指導は強い感銘を受けました。 添付の写真は、その時の細江さんの舞踏家とワークショップ参加者へ指導している写真です。 この写真には、サインをしていただき、今でも大事にしています。それとともに、このプリントをワークショップで、持って行った時に、焼き落ちの方を希望さ

          写真家 細江英公さん、逝去されました

          私たちは、何に向けてカメラを向けているのだろう・・・

          私たちは、何に向けてカメラを向けているのだろう・・・ 何を写そうとしているのだろう・・・ 何を見ているのだろう・・・・ なぜ写真を撮るのだろう・・・ 風景の表面をなでる写真がある 風景の化粧した貌を取ることが写真だと思っている人がいる うまくなりたいと繰り返し、口にした若い人がいた・・・ きれいな写真より、記憶にひっかかり、残る写真を撮りたい、撮っている、と言っていた写真家仲間がいる 他の人が撮った写真、こうしたらきれいな写真、良い写真が取れると言われた写真を

          私たちは、何に向けてカメラを向けているのだろう・・・

          文章表現の世代と映像(印象)表現世代

          話し言葉と書き言葉(文章)と文章表現の世代と映像(印象)表現世代 私の上の世代に戦後のベビー・ブーム世代で、60年代、70年代学生運動、日本の高度成長期、日本の高齢化時代の中心を担ってきた団塊の世代がある。 私が、学生時代には、この団塊の世代は、音楽でも学園闘争でも文化芸術活動でも、様々の活動を行い、横のつながりと連帯と連携が幅広く、常に前を歩いていた。 私は、写真を学生時代に始めたが、若いころ写真を見たり考えたりする中で、常に写真の評価、批評、意味づけを言葉で行ってき

          文章表現の世代と映像(印象)表現世代

          らいか・ライカ 使い倒されたカメラの真骨頂

             らいか ライカ ロゴ・・・ 赤色ロゴ、黒いロゴ みなさんのライカに興味を引かれるようで、 「持っていて、良かったライカ!」 「気になるけど、ふりかえりたくないライカ」 「いつかはライカ」 「何といってもらいか」 「あんなカメラは、きらいだ、らいか」 「ライカは敵だ・・・」 「さりげなく、でも、わざとらしくなく、示す赤いライカのロゴ・・・でも、すごく、さりげなく使う自分はイカス・・みたいなライカ」 「ばったものライカ」 「並行輸入ライカ」 「純正輸入品のライカ」 「飾る

          らいか・ライカ 使い倒されたカメラの真骨頂

          中平卓馬さんとの遠い思い出

          ----一緒に沖縄に行こう---- 中平さんと会ったのは、中平さんが急性アルコール中毒から復帰し、その前とは全く違った写真を撮り始めて、2冊目の写真集を出版したころだった。 新宿の薄汚れたビルに、マンションとしゃれた名前がついており、FOTODAIDOといったしゃれたギャラリーの名前がついていたが、実際は古い集合ビルの4階の部屋だった。 そこの狭い部屋をギャラリーとして使って、中平さんの写真展が開かれていた。 そこには、カビネ~4つ切り程度の写真がべたべたと壁に貼られていた

          中平卓馬さんとの遠い思い出

          ギャラリ-718で開催されている「K&M写真展」

          広島市のギャラリ-718で開催されている「K&M写真展」に行きました。 ギャラリー718は、広島市の中心部にあるほど良い大きさの素敵なギャラリーです。 K&M写真展は、昨年に続き2回目を拝見しました。 出展者のお2人が、ここ数年、写真展をしています。 それぞれの写真世界を、少しずつ手探りしながら作り上げてゆく様子が、とても好感が持てます。 写真展や物を作ることの原点と大切な部分があるように思います。 自分で、自分の写真を作り、どのように展示するか考え、自分の手で展

          ギャラリ-718で開催されている「K&M写真展」

          揺れる 溶ける

          なんでも写るようになり、なんでも見えるように錯覚する 自分とは違った姿に写る事に心が流れて、何に向かっているのかわからないまま漂流する映像と欲望 自分が素材となり、出てきた映像が自分を表わしているように錯覚し欲望の姿が顕れてくる 写っていないもの、そこにないもの、それとは違うものに変貌し、変容し、崩れてゆくような映像が氾濫し表現の貌をしながら消費されてゆく 自己の存在を他人の杓子にゆだね漂流する人々の群れ そこには、尽きせぬ、充足する事の出来ない肥大化した自己の意識が覆いかぶ

          揺れる 溶ける

          元旦に届いた写真集

          みなさん、良い正月をお過ごしだったでしょうか。 国の内外では、いろいろ大変なことが起きていますが、それぞれの生活はしっかり歩んでゆく事が本当に大切だと思います。 さて、元旦、2024年1月1日に、初詣をして家に帰ると、正月早々、年賀状に続いて荷物が届きました。 中味は写真集でした。 年末に注文したものが、元旦に届きましたので、お年玉をもらったような嬉しい気持ちがしました。 今回の写真集は、私がその写真活動を高く評価している井津さんの「ETERNAL LIGHT」です

          元旦に届いた写真集

          「生誕120年 安井仲治-僕の大切な写真」展

          12/16から始まった兵庫県立美術館(神戸)の「生誕120年 安井仲治-僕の大切な写真」展を、開幕日に見てきた。 20年ぶりの大回顧展で、近年ますます、評価が上がってきた戦前の日本の豊かな写真鉱脈が一望できる、本当の意味で重要な写真展だと考えている。 私は、仲治の多くのビンテージを見るのは初めてでもあり、本当に期待しながら出かけたが、期待にそぐわない豊かな世界が広がり、いろいろ考える事、得ることが多かった。 実は、安井仲治のプリントは、たぶん初めて見るような気がするが、

          「生誕120年 安井仲治-僕の大切な写真」展

          Daido Moriyama: Shashin Jidai 1981-1988 森山大道:写真時代 1981-1988

          Daido Moriyama: Shashin Jidai 1981-1988  森山大道:写真時代 1981-1988 ---------------------------------------------------  「写真よさようなら」を出した後の森山さんは、しばらく何もできない時期が続いた。 「写真よさようなら」の本が大学時代に出版された後の空白があった。 思えば、私が高校時代に、時代の寵児のように、VIVOの写真家の後に続く、新世代の写真家として、プロボーク

          Daido Moriyama: Shashin Jidai 1981-1988 森山大道:写真時代 1981-1988

          いい写真とは何だろう?       田村虎之亮写真展「EAST #1 Ostland」

          いい写真とは何だろう? 田村虎之亮写真展「EAST #1 Ostland」 ———————————————— 田村君は数週間前に、日本に帰ったばかりです。 この1年のベラルーシ(本と自由)と数年の東欧の写真展(ギャラリー718)を、広島市内2カ所で同時開催中です。 まず、ギャラリー718「EAST #1 Ostland」に行ってみました。 田村虎之亮写真展「EAST #1 Ostland」 気持ちの良い街中のギャラリーに、ここ数年の東欧の写真が並んでいます。 日

          いい写真とは何だろう?       田村虎之亮写真展「EAST #1 Ostland」

          奈良原一高 写真展 「IKKO'S AMERICA」 

          奈良原一高 写真展 「IKKO'S AMERICA」  奈良原さんのアメリカ。 素晴らしいとしか言いようのないビンテージを含んだプリントが、アメリカの消滅した時間を中心に展示されています。 消滅した時間を、部分的ではなく、ボリューム感ある量で見ることは、ほとんどないことでしょう。 戦後、日本が育んだ写真の巨木の一つの幹を、こうして静かに、心おきなく対面できることは、なんと素晴らしいことでしょう。 本当に素晴らしいものは、幾重にも何層もある重層的な意味、内容、表現を含

          奈良原一高 写真展 「IKKO'S AMERICA」