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ギャラリ-718で開催されている「K&M写真展」

広島市のギャラリ-718で開催されている「K&M写真展」に行きました。


ギャラリー718は、広島市の中心部にあるほど良い大きさの素敵なギャラリーです。

K&M写真展は、昨年に続き2回目を拝見しました。

出展者のお2人が、ここ数年、写真展をしています。

それぞれの写真世界を、少しずつ手探りしながら作り上げてゆく様子が、とても好感が持てます。

写真展や物を作ることの原点と大切な部分があるように思います。

自分で、自分の写真を作り、どのように展示するか考え、自分の手で展示する、借り物ではなく、自分の今の写真を展示する。

とても素敵な事です。

Minekoさんの写真は、昨年からすると自分の写真に対しての立ち位置、視線、自分が何を表わしたいかが非常に明確になった展示だと思いました。

最初の砂浜の写真なども、最初の1枚、次の1枚の2枚の写真を見ただけで、すぐに、とてもいいなと思いました。

1枚目、2枚目、そして3枚目の写真と大きさ、次の4枚の写真と最後の2枚の選択と展示はとても明確で写真の世界に引き込まれる展示だと思いました。 次のパリや雪景色や冬山などの展示もとてもよく整理されていて過不足のない、引き締まった展示になっていると思います。

写真が形になっていると思いました。

こうした展示になると、その写真世界に入っていけると思います。とても整理されて、練りこまれていると感じました。


Kaolliさんの展示は、カモメの作品です。

こちらの作品は、1枚1枚が独立しながら、少しずつ関連した展示がされています。

1枚1枚に、小さいタイトルと説明がついています。

カモメもいろいろん種類や季節による羽毛の生え代わりがあるそうです。そういった事は、まったく知りませんでした。

また、ワタリがあるそうで、ずっと、定着しているとばかり思っていましたが、知りませんでした。

カモメは、いろいろ絵になったり、ぬいぐるみがあったり身近な海鳥です。 仲間と一緒だったり、1匹だったりをカメラで丁寧に納めています。 カモメは、近寄るとんでいってしまうので、そういった部分では、望遠でゆっくり撮影してゆく難しさがあるように思います。そこで、それを、相手を驚かさないようにぎりぎりで撮影し、絵に収めてゆくように写真にされています。

1枚1枚で、物語を紡ぐような取り方をされていて、1枚ずつの写真としています。

カモメの愛らしさや生活が愛情をこめて写し取られています。

少し1枚ずつを、形にすること、絵にすること、整えることに意識が取られる部分があり、そこがこれらの作品の良いところでもあり、おとなしくまとまったところでもあるように思います。

それが、行儀は良いけれど、少し一線を飛び越えないもどかしさを感じるような気が少ししました。

Kaolliさんの撮影方法は、1枚ずつを絵にするような取り方をされているのが特徴で、それは、その人なりの撮影方法、個性の1つだと思いますが、時には、それを、踏み越えて、少し行儀が悪くてもカモメに集中して、絵が破綻しているような写真があれば、もう少しダイナミックスな感じが出てくるような感じがします。

時には、絵にしようとする心を捨てて、見ることに集中し、自分の目を信じて、破綻してもいいから、シャッターを押す撮影をしてもいいのではないかなと思います。

そうすることで、次のステップが始まってゆくような感じがしました。




この写真展は、お2人の個性と撮影方法が、それぞれ違っていて、それぞれの写真に対する違いや面白さが出ていて好感が持てる写真展になっているなと思います。


写真展を出るともう夕暮れでした。夕暮れの街をプラプラ歩きながら、帰りました。



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