雨に唄えば【詩】
街路が映す滲んだ灯り
等間隔に続いてるようだ
ずっと ずっと 君と手を繋いで
ふたりで歩いていければいいな
燦々降る 月夜に影
静寂さは 音に紛れて
独りぼっちの旋律さえ
呟くように唄えば
不意に君の重なる声
こんなにも嬉しくなるから
それだけでいいんだ
長い夜の彼は誰を待って
街も息を潜めてるようだ
いつも いつも 君と寄り添って
ふたりで超えていければいいな
燦々降る 月夜に影
滴は跳ね 音に弾けて
歩道をステップで 傘を回し
高らかに雨に唄えば
散々たる毎日にさえ
騒々しく笑って暮らせれば
それだけでいいんだ
君と解く未来 少し話したい
まるで夢みたいなことばかり並べてさ
ただ無邪気に語り合えば
きっと明日は 光射すから
こんな夜でも 君と雨に唄いながら
家へと帰ろう