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【古代編】モヤモヤ社員のための一瞬で理解できる哲学図解(2/5)
髙野ユウイチです。
このnoteでは 黎明→古代→中世→近世→近代 までの哲学を全5回のシリーズで図解していきます。今回は【古代編】となります。
「現状に満足していないけど、何をすればいいかわからない・・・」というモヤモヤ社員から抜け出すために役に立つのが哲学です。モヤモヤ社員の悩みのほとんどは偉大な先人たちが解決してくれています。ただし、「哲学とは」ってとっつきにくい一面もありますよね。そこで難しい言葉や概念であっても、わかりやすくかみ砕いて図解することで、手っ取り早く一瞬で学びましょうという試みのシリーズ第二回目です。
前回記事【黎明編】はこちらからどうぞ。
シリーズを通して全35の哲学ワードを図解していますが、田中先生著書の「哲学用語図鑑」が参考元になっています。詳しく知りたい方はこちらの書籍を一読くださいませ。
哲学図解:古代編
ドクサとエピステーメーとは
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現代でも使える応用ポイント
ドクサは「五感を使って直で入ってくる思い込みの情報」なのですが、これは現代で言うところのバイアス(思い込み)です。バイアスを疑って仕事をしてみましょう。
イデアとは
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現代でも使える応用ポイント
レゴブロックで猫をつくれるのも、「人間らしく」という言葉を理解することができるのも、全部イデアのおかげらしいです。とすると、自分には自分のイデアがあるのかもしれませんね。
エロスとは
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現代でも使える応用ポイント
エロスと聞いて変なこと考えた人はいませんか?!。ギリシア語では「純愛」を表す言葉なんですね。プラトンは「私たちが完全を好んだり、善を目指そうとするのは魂がいつもイデアに憧れているからだ」と言っています。
魂の三分説とは
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現代でも使える応用ポイント
魂は変化していくものだと考えた場合に、理性・意思・欲望に分かれているとすると思考の整理もつきやすいです。魂も構造化できるのだとしたら仕事で構造化できないものはないですよね。
四元徳とは
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現代でも使える応用ポイント
ひとつの感情でも視点の変更や成長によっては、まるっきり異なる感情に見えてくることもあります。常に多視点から観察するクセを付けましょう。
理想国家とは
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現代でも使える応用ポイント
プラトンは「哲学者が国家の支配者になるか、支配者が哲学者とならない限り、理想的な国家は決して実現しない」と言いました。彼の想像するスケールの大きさを参考にしなければなりません。
形相(エイドス)とは
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現代でも使える応用ポイント
形が本質と考えるのが形相(エイドス)ですが、現代のように、アプリやソフトウェアといった形のないサービスや物はどうなるんでしょうか。考えてみるとおもしろそうです。
質料(ヒュレー)とは
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現代でも使える応用ポイント
当時の哲学者たちのすごいところは自分を含めたモノゴトをメタ認知できるところですね。自分が見ているものを疑い、客観視することでモノゴト全体の理を俯瞰するという思考は現代でも必要です。
四原因説とは
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現代でも使える応用ポイント
この4つの要因はMECEではありません。すべての物事に当てはまると言いつつ、対象が生き物の場合は目的因がどうなるのかとかよくわかりませんよね。冷静に事実を分析することも大切です。
形而上学(メタフィジカ)とは
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現代でも使える応用ポイント
僕たち一般人がいわゆる「哲学」と認識している内容に近い考え方です。この後、アリストテレスは「幸福」などについても言及していきますが、存在論とも言われる形而上学の考え方が影響しているみたいです。
テオリアとは
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現代でも使える応用ポイント
理性と聞くとロジカルな思考をイメージしますが、何かを見て美しいと感じる心も理性がなければ感じることができないかもしれません。
中庸とは
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現代でも使える応用ポイント
人生、ついついどちらか極端な方に偏りがちです。ネガティブなときとポジティブな両面がありますが、どちらもやりすぎではなく、ちょうどいいバランスを維持することが大切です。
フィリアとは
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現代でも使える応用ポイント
「相手に好意を持つこと」もフィリアだそうで、理論であふれた職場よりも好意や善意であふれた職場のほうが衝突は少なくなりそうですね。
正義とは
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現代でも使える応用ポイント
全体的正義を考えるのは当たり前のことでしたが、部分的正義を考えることは当時において斬新だったようです。部分的正義は現代の法律や社会保障の考え方そのものですね。
いかがでしたでしょうか。【古代編】は以上となります。続きの【中世編】はコチラからどうぞ。
もし、哲学図解を読んでいただき、「どうやって図解してるんだ?」と気になったモヤモヤ社員のあなたはこちらの記事で『Diagram Thinking』を修得してみてはいかが?簡単に図解スキルが身に付きます。